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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===新時代の不良達===
12/73

10. 伝説のキャバ嬢・・

今、ここがど真ん中だ・・



「おいっ!見ろ!拳鍔の頭だ」

「あのやろうっ、六本木チョロチョロしやがって」


今この街は不良だらけだ・・



「ああ!!?なんだ~?やってやろうか!」巻

「巻くんっ!駄目って言ったでしょ。」香奈


奴等に向かって行こうとした所を香奈に止められる


「ちっ・・まあ、今日は・・」巻

「うん。暗黙のルールだから」香奈


暗黙のルール・・


「あっ!コノヤロウっ!渋谷の巻だ!」六本木歩兵の兵隊

「くっ・・止めろ・・見ろっほれ・・」別の兵隊

「くそっ!」六本木歩兵の兵隊


暗黙のルール・・


ここまできっちりしてるとは・・

誰が考えたか、作り出したか分からないが、いいルールだ


「じゃあ、カンパーイ」香奈

「おうっ」巻


香奈の店でくつろいでると聞こえてくる噂・・・


「あれが・・」

「ああ。渋谷の・・」

「最後の悪党・・」

「へー男前じゃんっ」

「いい男捕まえたな香奈」


「へへ・・」香奈


俺も聞こえてるよ

てか誰だ?俺の事、最後の悪党ってあだ名付けたの?

だが悪くない・・結局居ないって事だ。悪党が。


(ウチ四部夜には、ゴロゴロ居るけどな・・)巻


「香奈ちゃん・・申し訳ないけど」ボーイ

「ああ、どうぞ指名ね」巻

「ごめんね。またすぐ戻るから」香奈


まあ割と人気だ。



二度三度香奈が回って来て・・


「じゃあ俺は、そろそろ」巻

「うんっ。」香奈


「・・・・・・・」香奈


その後の言葉がない・・

ただ微笑んだままの香奈


「ふっ・・行くよ。今日も」巻

「うんっそれ。終わったら電話するね」香奈


その方がいい。ぶっちゃけ引っ越したいくらいだ。


そして、香奈の店を出て俺は・・


「いらっしゃいませっ。ご指名は?」ボーイ


別のキャバクラへ。

当然ここは・・


「・・・フリーで」巻

「はいっ。ではこちらへ」ボーイ


くくく・・

揺さぶってみるか・・

そう・・愛羅の店だ。


「いらっしゃいませ~始めましてリオで~す」リオ

「おうっ。飲みなよ。」巻


なんて事ない女って言えば失礼だが、

今時のどこにでも居そうなキャバ嬢。

だが何か輝くモノも・・


そしてここでも、聞こえてくる噂話


「あっのやろう!ここにも来るのか!」

「止めろっ大声出すな」

「くそっ!」


居る居る・・

くくく・・何喧嘩歩兵連隊だっけ?


「リオ、変わろっか」愛羅

「えっあっはいっ。」リオ


来たっ・・愛羅だ・・



「どうしたんだろ・・人気の愛羅がわざわざ・・」ボーイ

「・・考えがあるんだろ・・」店長



「グビ・・グビ・・」


無言で酒を飲む俺・・


待っている・・こいつの出方を・・



すでに俺が拳鍔の頭だとは当然知ってるはずだ・・

お前の兵隊を潰したのは俺。


「カラン・・カラン・・」


愛羅が自分の酒を作り・・


「グビ・・グビ・・」


「ご馳走様でした・・」愛羅


(くっ!じゃあ何しに来た?たった一杯飲むだけに?)巻


「・・・彼氏じゃないぞ・・みんなそう言ってるけど」愛羅

「なっ!。」巻(六本木歩兵の総長の事か?)


「ふふっ・・次は、指名してくれるのかな~?」愛羅

「・・・」巻(まだ動かん。・・我慢比べみたいなもんだ・・)


「あと新宿がキーって思ってるとこが、くく・・」愛羅


(何っ!?くそっ。揺さぶるつもりが揺さぶられてる)巻


抗争の鍵を握るのは新宿じゃないのか?いやっ嘘か?

だがまだ冷静を装ってる・・でも・・もう・・


「グビ・・グビ・・」飲みながら愛羅の顔を覗く。


かわいい・・ナンバー1だけある。

というより、もうオーラが違う・・


待っている・・。愛羅は俺の言葉を・・

やさしく微笑みながら・・・・



触れたい・・・

今この東京で触っちゃいけない、超ド級のもの・・


「とっ・・」


僅かに触れる手・・椅子の上に置いていた手が愛羅の手に・・

俺はピクリとも動かしてないはず・・


「・・・愛羅・・指名で・・・」巻

「ありがとうございます」愛羅


やさしく微笑む愛羅



遠くで見てる歩兵連隊の連中・・


「ちっ・・帰るぞ」

「あのやろう愛羅さんにっくそっ」

「しょうがねえ。仕事だ。」


くく・・帰って行きやがる・・

誰がこんなおいしいルール考えたんだろう




『夜の店での揉め事禁止』

『夜の住人を連れてる時の揉め事禁止』


ヤクザのお偉いさんが作ったルールだ

大体どこの店もヤクザの経営か管理だ。

不良に暴れられたら、売り上げも落ちる。

大体その不良達も夜の店の経営者や管理者の

後輩か同じ派閥に位置するのだ。


お水の子を連れてる時の揉め事禁止もこれに当たる。

大事なキャストに怪我でもされたら困るし。店の評判も落ちる。


だから、今東京はお水の子を連れてる時と

夜の店では揉め事はご法度だ。破ればキツイ制裁が待っている

ヤクザにチームごと潰されて、その街は出入り禁止だ。


これには過去の抗争の事が大きな原因らしい。



「ねえ・・昔、女も死んだって本当なの?」巻


やっと愛羅に話しかけたのがこれだ・・


「しかも飛び切りのね・・

 あの過ちを繰り返さないように・・」愛羅


よくは分からないが、女帝だとか他にも有名な女の人

その時代その時代の華が、

抗争の中心になって散っていったとか・・

六本木で同じ派閥の女の人が立て続けに亡くなったとか




「昔は、お店にも襲撃しに来てたらしいよ」愛羅


今では考えられない事だ。


(店にまで来て、キャバ嬢を襲撃って・・)巻


女帝や有名な不良娘の類は大体夜の住民だ。

ほぼお水。

お水じゃない不良娘なんて千夏くらいだ。

まあ、みんな何かしなければ食っていけないし・・


「やっぱり、ここが最前線・・」愛羅


そりゃそうだ・・政治は料亭で動きだす感じで、

悪党のすべては夜のネオンで動き出す。



政治は金とポストの取り合いだ

悪党は・・女と、利権の取り合いだ。


愛羅がグラスを片手に持ち。

もう一度・・ちゃんと・・


どうせ巡り合う二人に・・


「いらっしゃい。六本木の伝説のキャバクラへ。愛羅です」愛羅

「渋谷拳鍔総長・・」巻


「ぐびっ」っとグラスの酒を飲む巻

「ふふ・・」愛羅


それしか、言えない・・

冷静を装ってる


まさか・・ここがそうだったとは・・

店名は気にもしなかったが・・

いつもここから女帝が生まれる店・・伝説のキャバクラ・・



(そうっ・・そして私が過去のナンバー1も・・)愛羅


飛び越えて見せる・・。


そして新時代のトップに・・



弾かれて飛ぶなよまだ・・

拳鍔のガキ・・



「宣戦布告で・・」巻

「こちらこそ。」愛羅


じゃあ・・


何時でも来いや・・


「私が5代目六本木喧嘩歩兵連隊総長の愛羅です・・くくっ」愛羅


「・・・・」巻 

軽く愛羅の方を見るだけの巻


じゃあ・・手ぇ~・・・


離してよ・・



いつの間にか握った手。



「ぶははははははは」愛羅



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