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街賊悪漢 新東京屑  作者: 火村虎太郎
===新時代の不良達===
11/73

9.  鼓動。

あれから、大した動きは無い。

ウチ、拳鍔も慎重だ。戦力は分散・・


「いいのかそれで?・・」鉄矢

「全滅したら終わりだ。」巻


巻は単独行動が多い。

というより、いきなりゲリラ戦に近い。


チーム同士の抗争の勝敗は曖昧だ。

まず、これで決まりって間違いないってのは・・


『頭同士のタイマン決着』

『全面戦争で勝利』


これさえやらなければ、勝敗は曖昧だ



まあ、俺がやられても怪我の回復まで、

兵隊が小競り合いしてればいい・・


タイマンなんて受けなければいい・・


(俺がもし喧嘩するなら、相手は最低二人以上・・)巻


そうすれば、負けても、敗北って訳じゃねえ・・

タイマンじゃねえしな。


くく・・これが新時代のクズだ・・

勝ち方じゃない・・負けない方法を知ってる。


生き残りつつ・・

すべて奪ってやるよ。



だがまさか東京制覇まで狙ってたとは・・

ここで気づいて良かった。

何より拳鍔を立ち上げられたのがデカイ。

表で活動できる悪党の集まりを。


本当の抗争になると、

腕力や、技術の喧嘩の強さよりも悪党の方が輝く。



「んで香奈、爆撃ってのは?」巻


ウチの情報屋みたいなもんだ


「まあ、爆撃は、大体爆撃って名前が入ってるよ

 過去には・・そうだね・・」香奈


東京爆撃隊

渋谷爆撃

六本木爆撃・・・


「あっ!『しぶばく』って渋谷爆撃の略だったか」巻

「そうだね。あと、『とうばく』に『ろくばく』ね」香奈


六本木歩兵連隊は知らない俺でも、渋爆や東爆は知ってる。


「その、爆撃系のトップチーム・・

 いやっ認められた者だけが東爆を継いでいいの。」香奈

「なるほど・・」巻


名門中の名門は、代を次にって、歳順に継がさないらしい

そりゃそうだ。変な奴に継がせて格が下がっても困る。


「だからまだ六本木喧嘩歩兵連隊も五代目なのか・・」巻

「そうだね。いいのが居なければ何年も空席になるから」香奈


もう興味なさげに、やさしく加奈を見つめるだけの巻


「・・・・・・」巻



「・・・・へへ」香奈


いい女だ。言わずに分かってくれる


「ジュっ・・ジュっ・・ジュっ・・」

「うっ・・あっ・・」巻


繰り返すリズムの口音がいやらしく部屋に響く


「おいでっ巻くん・・」香奈

「う・・ああ・・」巻


『うん。』って言いそうになるのを寸前で止める。

だんだん、たった一つの歳の差の威力が出てくる。


「ちゅ~はっ?」って香奈が求めて・・

「んっんんっ」巻


17・8の一つの歳の差は強力だ・・

俺のメッキが徐々に溶かされて行く。


「ああっ・・くっ・・うっ・・ああ!」巻


マジだせえ・・声を堪えきれずに・・

こんなの相手のチームにビデオでも撮られたら

もうバッターアウト。俺の不良人生が終わる・・


(いやっ・・なるほど・・)巻


「ねえ・・ずっと味方で居てね・・」巻

「うん。絶対負けちゃだめよっ抗争っ」香奈


そう・・使えるな・・くくく・・

誰に抱かせてやろうか・・


香奈を・・




香奈の家に泊まった巻。

ぶっちゃけここが一番安全だ。

無いとは思うが、いつ仲間に裏切られて家に乗り込まれるか・・


買い物や食事をしてまた香奈の部屋に。


ただ問題?この今の不良業界で最大の謎が・・


「エースオブドラゴンは、分からないの?」巻

「どこで誰が頭でとかも・・」香奈


これほど有名なチーム、それに派閥のトップチームなのに

情報が出てこない。

まだ、このエース以外にもプレジェイ系があるのか?


「唯一分かるのは、四代目・・」巻

「うん。それくらいしか・・」香奈


ぶっちゃけ、ヤクザのお偉いさんに聞きに行けば分かるが、

そんな事すれば、潰すのか?組むのか?

東京中に噂が広がって、どっち道他所のチームに狙われる


潰しあった所を狙うのもよし。

組む前に潰すのもよしだ。他のチームからすれば。


「六本木歩兵連隊が、六本木で三本の指ってことは・・」巻

「あるよ・・まだ他に強力なチーム」香奈


やっぱそうか・・簡単に六本木は落ちねえ・・

というより、東京中の不良の残党が集まって来てるらしい。


「もう、新宿・池袋は磐石だし。

 爆撃系に潰された弱小チームとかが・・」香奈


六本木に集まってきて、新チームを立ち上げる。

生きて行くためには、これが最善。対、爆撃。反爆撃派だ。


「行ってみようよ。今日同伴しよっ」香奈

「だな。」巻


理想だ。


支度する香奈


なんかだんだん綺麗になって行くような・・


「なっ、もうっどうしたの?」香奈

「んっ?」巻


って、本当にどうしたんだろう・・

ムラムラってして・・

後ろから抱きついていく。


これが結構香奈にも評価良かったみたい・・


「あっ・・あっ・・」香奈

「何かこのドレス着させたまま、してみたくて」巻


何かこの抗争を始めてから、

俺がずっと熱くなってるような・・


「ふ~・・ふ~・・ふ~」巻

「ふふ・・獣みたいっ・・でも今日は喧嘩だめだよ」香奈


そうか、ちょっと六本木に偵察に行くってだけでも、

熱くなる・・熱くなってたんだ。

もしかしたら、今日大乱闘に?

もしかしたら、今日死ぬかも?

もしかしたら、今日・・・



さて、どう落とす?・・

問題・・キーマンの愛羅を・・

どう見ても一流・・女として・・不良としてもだ・・


俺は・・ただのクズ。


「くっ・・・うっ・・くっ」ビクビクと震える巻

「・・おいで・・」やさしく抱きしめてくれる香奈


もう少しで、何もかもドロドロに溶けて行きそうだ・・


隠してた爪や牙が見えて来た・・

何か、皮膚まで溶けて臓器がむき出しになって行くかの様な・・


「すごい・・バクバク言ってる・・」巻の胸に手を当てる香奈

「ふ~~~っ・・ふ~~~っ」巻


痛い・・灼熱に、晒されている・・

剥き出しのままの感情・・


それでも、

くそ鳴り響け・・俺の熱い鼓動。



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