1. それでも踊れ・・
殴り合いシリーズでは、ありません。
新時代・・・
そう言われてる。
喧嘩なんかしねぇ。
捕まる事なんてない。
ただかっこつけて生きて居ればいい。
目立つ必要なんて無い。
これが、新スタイルの不良だ・・
~~~渋谷~~~
夜の繁華街でたむろする不良グループ
路上でボーっとするだけの男
「・・・・・・・」巻
「巻、何する?」
巻・17歳。高校二年世代。だが高校には行ってない。
いわゆるプー太郎だ。
一応この不良チームの大将だ。
いつもこれと言ってやる事が無い。
ただ居るだけ。
といっても、時代の流れなのか不良も合理主義。
くだらないことはしない。
もちろんこの俺もだ。
今この渋谷でさえ不良チームは二つしか存在しない。
まあ、喧嘩なんて何の特にもならないから、
もう一つの相手チームとは一度もしたことが無い。
さて・・じゃあ・・
量販店の雑貨屋
「こらっ!お前ら!」店員
「・・・はい?」巻
「・・・はいっ?」
呼び止められる・・
ポケットの中で強めに握る手の中で踊る『ブツ』・・
連れて行かれるのは奥の事務所
「・・すいません。初めてです。出来心で・・」巻
「僕も・・・ごめんなさい・・」
「くっ!お前等こっち見てしゃべろやっ!」店員
万引き位しかやる事がない。
いわゆるセーフティーな範囲で・・
初めて捕まる店なら、商品返して初めてだって言えば、
まあ、ちょっとした説教と親呼ばれればそれで終わりだ。
「じゃあ、お願いしますね。
以後このような事が無いように」店員
「はいっ。息子が誠に申し訳ありませんでした。」男
丁寧に頭を下げる。
まあ慣れたもんだ。
だって・・
「はいっ。これ。」巻が『父親』に3000円を差し出し渡す
「はいっ。どうもね。最近、巻君捕まるの多いな、
儲からないでしょこれじゃあ」男
そう・・親じゃない。いい商売考える奴が居たもんだ・・
くくく・・
「くそ~、あそこも潰しちまったな」
「ああ、もう行く所なくなるな」巻 (くく・・)
「あっそうだ、
ついでに今日商品買い取って貰おう。金無いし・・」巻
「はいっ毎度ね~」男
これで生計立ててる。
まあ、今の不良ってこんなもんだ。
これで今の時代じゃ渋谷最悪の不良グループなんて言われてる
後は・・
「ヤリに行こうや・・」巻
「・・いいよ。」チームの取り巻きの女の子
「ギッ・・ギッ・・ギッ・・」
繰り返すリズムにベッドが揺れる。
一番安いラブホテルを当然知ってるし当然そこを利用する。
しかも一番料金が安い時間まで少し待って入室。
冷めたセックスだ。
最近キスさえしたことが無いし。された事も無い。
すれば・・
「何、熱くなってんの?」女
「何となくしてみた・・」巻
こう言われるだけだ・・
んで・・
「ふ~~~」巻
「ふ~~~」女
合法ドラッグだ。これもいつか合法じゃなくなる。
そうすれば、また合法の中で割りとトブ奴が出てくる。
これの繰り返しだ。
捕まった事なんて当然無い。
これが・・
新時代の不良だ・・
殴り合うなんて・・
くだらねえ・・
愛なんて・・
要らねえ・・
いやっ・・
知らねえ。
それでも・・
踊れ・・
俺の手の中で東京・・




