憂さ晴らしに体を動かそう!
ライラはビーツ様から貰った馬です。
馬の割に色々と物知りな所はビーツ様譲りなんでしょうか。
ビートの家を出たミーヤは、馬小屋に行くと栗毛色の馬の手入れをしている。
「ライラ…私はどうしたら良いんだろうか」
ライラと呼ばれた馬は一声いなないた。
ブラシで毛並みを整え、鞍を付けると手綱を取り付けた。
《もう少し優しくブラッシングするアルよ》
「あ…すまん…これでいいか?」
《そうそう。一体どうしたんアルか?》
「なーんかさ〜、自分に嫁に行けってビーツ様が…」
《え?ええ?!! あんさんに嫁に行けって…そりゃあ…無理アルよ》
「そうだよな…。無理なんだよ」
《そりゃそうでしょ。あんさんはいくら女でも男を嫌っているアルよ》
それに…とライラはミーヤがこの異世界ではまだ未成年だと言い出した。
「ちょっと…待ってよ。自分はもう二十四よ。自分がいた世界では成人だったよ。でも何でここでは未成年?」
《ここでは一年が千百日って言えばワカルアルか?》
「なんて中途半端な一年だよ…。え…って事は…地球での三年がこっちで言う一年って事なの?」
《そうアル。だからあんさんは八才》
「それって無理だよ。こんな成長した八才って…ぷぷぷぷぷぷ!!」
地面に転がって笑い出した。
なんてことだ…。もしこれが日本なら、八才って言ったら小学校二年生だよ…。
ランドセル背負ってんじゃん!
九九を言わされてんじゃん!
だから…胸もないのか?
上着の上から胸をぺたぺた触り出してはため息を吐いている。
《胸はその内出て来るアルよ。よく食べて良く寝るアル》
「そうだな…そろそろ行くか」
マントをひらりと靡かせると颯爽と馬に乗って、何処かへ行ってしまった。
遠乗りはいつもならしない。
だが、今日見たいなむしゃくしゃする日は特別に遠くまで遠乗りする。
自分の年がここでは八才だと知った以上、どうにもできるわけない。無駄に足掻くしかないのかもしれん。
今日も晴天が続く。
ここが異世界だと言う事は、空の色を見れば分かる。
澄み切った薄紫色の空だ。
因みにここの世界は、嵐になると雷が地上から空へと伸びて行く。
雨もそうだ。
今日は雨に合う事などないだろうと高を括っていたら、見事雨に降られてしまった。
泥ハネや汗でベトベトだ。素肌に張り付く服を脱ぐと、その辺の樹の枝に掛けて置いた。
ささやかにしかない胸を絹の布で隠しながら、泉の方へ一歩一歩歩いて行く。
チャプン
「冷た…」
この泉には、男を惑わす女神の伝説がある。
ここなら少しは泳いでも構わないだろう…。
ライラが何か言い足そうにしていたが、それは無視して泳ぎ始めた。
すっごく短くてごめんなさい…………。
続きも書いていますので。




