表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/36

出遭い





静かな浜辺。

そこに、金色の何かが流れ着いていた。

黒髪の少年が飛びかう海辺の鳥たちに導かれ、そこに辿り着く。

流れ着いたそれを見ると、息を飲んだ。


美しかった……。


それは、人。

美しい金色の髪を持つ少女だった。

白の陶磁のような肌には生気が無く、いつ逝ってもわからないような状態で浜辺に倒れていた。


少女は、少年に気づいたのかゆっくりと目を開けて手を伸ばす。

「……とめ…な、いと…」

はちみつ色の瞳には、少年ではなく、止めなくてはならない『彼女』の姿が映っていた。

「……シャラ」

少女の伸ばした手は、虚しくも白い砂の上に墜ちる。


少年は、無言で少女を見つめる。

一度少女に手を伸ばしかけて、止める。

そして、その手を見てため息をついた。

「面倒だな……」

そう言い訳するように言うと、少年は少女のもとを去った。










その出遭いは運命だったのかも、しれない。



週一更新予定。

話の展開はかなりのんびりです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ