ダンシングソード ~踊るプリンと建国記~
プリンプリンという大型モンスター視点で書いています。
みなさんはご存知だろうか? モンスターには人間のように“意識”を持つものがいることを。ここに、一匹の大型モンスターがいる。このモンスターもまた、意識を持つ数少ないモンスターの一匹である。そう、大型モンスターで唯一レベル1評価を受けている、異例のモンスター、『プリンプリン』である。
普通、大型モンスターというだけで、レベル15以上が確定するのだが、このプリンプリンだけは例外である。このプリンプリンというモンスター、体長は優に60メートルを超える。大型モンスターの中でも特に巨大な部類に属する、黄色いスライムの様なモンスターである。人間の言葉をしゃべることは無いが、人間の言語による意識を持つ、珍しいモンスターである。
今日は特別に、そんなプリンプリンの意識を覗いて見ようと思う。
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~プリンプリンのとある1日~
【※これより以下の文章中、()内の文章はプリンプリンの意識となっています。読みにくかったらごめんなさい】
「プルプルプリン♪」
(あぁ、動くのめんどくせぇ。ってか、俺からだでかすぎだろ。このやろう。神このやろう)
※プリンプリンはあまりに大きすぎるため、一日に5ミリしか動けません。
「あぁ、お腹がすいて……死にそうだ」
「プルプルプリン♪」
(なんだなんだ? 痩せた人間が近づいてきたぞ)
※ちなみにプリンプリンは『感知能力』を持っています。無駄にハイスペックなのです。
「あぁ……もう、だめ……だ…………」
「プルプルプリン♪」
(あぁ、なでしこジャパンと合コンしてぇなぁ……。俺ならハットトリック決める自信があるのに)
※エロイ意味ではありません。過剰な読み取りはご遠慮ください。言葉通りの意味以外、ありません!
「ん? うわぁ!! な、なんだこの巨大なモンスターは……ずっと下を向いて歩いていたから、き、気がつかなかった」
「プルプルプリン♪」
(ふふふ、人間め、ようやく俺様の存在に気がついたか。泣け! わめけ! ひれ伏せろ! 俺様はモンスターを束ねる王、プリンプリン様だぞ!!)
※改めて言いますが、プリンプリンのモンスターレベルは1です。
「は! こいつは確か、“食べることができる”レベル1の大型モンスター、プリンプリンじゃないか!! いただきます! ガブゥ!」
「プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル!!!!!!!」
(痛でぇ!! やめろ! この! や、やめろ~!!!)
※プリンプリンには手足がありません。魔法も使えないので、攻撃手段がありません。しかも、無駄に敏感で、小さな人間にかじられるだけでも、激痛が全身を襲います。
「いやー、食った食った。ごちそうさま。まさか、モンスターに感謝する日が来るとはね。そうだ、いいこと思いついたぞ。ここに国を建てよう! そうすれば食料に困ることの無い、豊かな国をつくることができるぞ!」
「プルプルプリン♪」
(ば、ばかやろう。べ、別にお前のためにおいしい体に育ったんじゃないんだからね!)
※プリンプリンは無駄に強大な魔力を持っているため、食べられても直ぐに再生します。
―――続く?




