着物
成人式の振袖や結婚式の留袖などの礼装から、普段着の小紋や浴衣まで多くの種類で使われる。
着物は日本の伝統的な民族衣装であり、和服とも呼ばれる衣服だ。
直線的な布を体に巻きつけ、帯で結んで着用する服装は日本独自のものだといわれる。
着物の素材といえば絹が代表的であるが、木綿や麻、ポリエステルものも存在する。季節に合わせて裏地のある「袷」や、裏地のない「単衣」などを使い分けもできていた。
歴史は 縄文・弥生時代に始まった。
平安時代には「小袖」を経て現代の形になり、日本の気候や文化に合わせて形や着こなしが大きく変わり、江戸時代に現在のような着物文化の基礎が完成させた。
ここまで長い歴史のある衣装は世界でも珍しい。
というか、ここまで長い歴史のある国もなかなかないからだ。
そんな、長い歴史のある衣装着物が幕を閉じそうな瞬間があった。
太平洋戦争である。
太平洋戦争はかつての日本とアメリカ合衆国との戦争で終戦に近づいてくると日本は高価な着物を生きるために手放すしかなくなったからだ。
「ぜいたくは敵だ」という標語が頭に浮かぶ、忍び寄る戦争の影に、どきりとした。着物はこの国が平和かどうかを測る物差しになり得るかもしれない。
日常生活で着物を着ることは少なくなった。フォーマルな場で着物を着る人が減り、洋服が主流になったことが続く。市場規模の縮小や着用機会の減少が背景にあり、主な原因は「着付けが難しい」「価格が高い」「動きにくい」といった現代のライフスタイルには会わないかもしれない。
しかし、先人たちの思いや歴史を途絶えさせたくない。高価な着物着ることはできないけれど、珍しくタンスから浴衣を引っ張り出し、袖を通してみたい。




