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26話

泉屋いずみや 修二しゅうじ



中川と板倉さん(多分)の無事を祈りながら、俺達はまた下駄箱に引き返した。ヤバい!すぐそこまでティーチャー軍団が迫っている!


でもどうする!増田が走れない!俺は中川ほどデカくないし⋯。どうするどうする!?


「大丈夫!走れるから!」


「無理だろ!?」


「いける!」


増田は絶対無理してる。だって、顔がすでに痛そうだ。分かりやすいんだよお前は!


ともかく俺達は下駄箱を通過して、左に曲がり、廊下を走った!下駄箱の方で音がする!入って来たな!後ろを振り返ると、やっぱりティーチャー軍団がいる!全員、顔も服も血で真っ赤だ。多分誰かの返り血を浴びているんだろう。なんて恐ろしい光景だ。


「うっ!」


なんてことだ!俺と峯岸の後ろを走っていた増田が転んでしまった!ほらみろ!言わんこっちゃない!


「大丈夫!?」


畠中の友達が増田に駆け寄る。絶対絶命のピンチだろこれ!俺は頭の中で、どうすべきか凄まじいスピードで考えを巡らせる。駄目だ!何も思い浮かばない!そりゃそうだ!どうすんだよ!こんな状況!


ドォォンッドォォンッ!


校舎がまた大きく揺れた!また地震だ!あまりの揺れに、体幹が皆無なのか、ティーチャー軍団が全員倒れた。揺れが収まった!今しかない!あとなんか凄い叫び声が外から聞こえてくる!モンスターの叫び声みたいな!


俺はすぐに増田に肩を貸す。急げ急げ急げ!走れ走れ走れ!


「もういいよ泉屋君!先に行って!」


「何言ってんだ!?置いてく訳ないだろ!」


増田を支えながら、俺は廊下の角を曲がる。すると、すぐ右手に図書室の入口が見えた。


「ここに、ここに隠れてろ!いいな!」


「で、でも!」


「いいから早く!」


俺は図書室にゾンビ教師がいない事を祈りながら、増田と畠中の友達を図書室の中に押し込んだ。


「泉屋先輩、これからどうすんですかっ!?」


「決まってんだろ!映画撮影だよ!」


俺がそう言うと、峯岸は悪い笑みを零した。さすがだよ後輩。


「やーい、クソ教師こっちに来い!」


「こっちに来やがれゴミ共があ!」


俺と峯岸が大声を上げる。廊下の曲がり角から、ティーチャー軍団がお目見えした。そうだ、これでいい。これでいいんだ。


俺と峯岸の、命を懸けた鬼ごっこが始まった。



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