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おっさんと僕と女の子とヘスサ その2

 いらっしゃいませー いらっしゃいませー

 おいしい… おいしいサンドイッチはいかがですかー 蛇肉ステーキのサンドイッチですよー

 略して”ヘスサ”ですよ。ヘスサいかがですかー リピーターもいますよー 

 昨日から大人気ー 今なら200gですよー おひとついかがですかー


 今日も昨日に続き僕はヘスサを露店で売っていく。値段が上がっているのはおっさんが値上げだと言ったからだ。

 朝来た時おっさんはまだ来ていなかった。僕は仕込みの準備をやろうと思ったが調味料のマヨネーズがもう手持ちにないため食料品ドロップスクロールからパンをドロップさせてそれを半分に切ってから蛇肉ステーキをはさんだ状態で終わっている。

 昨日は朝11個で昼に18個夕方には26個も売れたため昨日の売れ行きから僕が考えるに15個くらい作っていれば問題ないのではないかと思えた。


 ヘスサを作って準備をしているとおっさんがやってきた。

 手には調味料のマヨネーズとなる材料をたくさんかかえていた。

 そしておっさんの後ろに一人僕と同じくらいの子どもがついてきているのが見えた。


「ようジョン… 今日も早いな。昨日無くなったマヨネーズの材料だこれは絶対ぬり忘れるなよ… 」


 そう言っておっさんは僕にマヨネーズの材料を渡してきた。

 調味料のマヨネーズの作り方は簡単で昨日初めて作ったばかりの僕でも作ることができる。マヨネーズ作りのできはどうやら料理スキルにも影響してくるらしく料理スキル10ある僕には問題もなく作成することができるようだ。


 今日のヘスサを作る前に自分のスキルをステータス画面で確認してみたら料理スキルが上がっていた。

 武器スキル類

 刀剣スキル 4

 盾スキル 3

 戦闘技術スキル 2

 生産スキル類

 料理スキル 12

 その他 鑑定スキル 0.3


 料理スキルが2も上がっていた。他のスキルにへんかはない。

 あれだけ蛇肉のステーキを焼いて焼いて焼いて料理スキルをやっと10まで上げたのにたった1日でパンに蛇肉を焼いてマヨネーズをぬってはさむだけで料理スキルは2も上がっている。

 料理スキルとはこんな簡単なことで上がるものなのだろうか。僕はやはり戦闘職より生産職のほうが向いているのではないかとまた考えてしまった。


 つい一週間前まで僕は普通に魔物を狩っていたのに今では生産職スキルのほうが高くなっており料理を作ってお金をかせいでいる。

 昨日なんて町から一歩も出なかったし狩りに行くこともしなかったし、僕がいつも愛用している刀剣武器にも一度もさわってすらいない。さわったのはフライパンだ。こんなことは初めてだ。


 おっさんの後ろをついてきたのは僕と同じくらいの… いや少し下くらいの子どもで女の子だった。

 スラム街から手伝いとして連れてきたようだ。今日は昨日よりもヘスサの売れ行きが良くなるため人手がほしかったらしい。

 女の子だから僕より客引きに向いているらしい。どうやら今日は僕は昨日よりヘスサ作りをたくさんする必要性があるみたいだ。


「おっさん… とりあえずだけど朝の分として15個ヘスサ作ってるよ。」


 僕の作ったヘスサの数を数えながらおっさんは3個取ってじぶんと連れてきた女の子と僕にヘスサを手わたししてくれた。


 僕はまだ朝食を食べていなかったことに気付いて食べた。

 昨日食べたヘスサより少しおいしくなっている気がした。おっさんに連れてこられた女の子も一口食べてあとは無言で全部すぐに食べてしまった。おいしかったと言ってくれて僕はうれしかった。


 3個なくなったため急いで追加で3個作った。昨日より値段は高いが昨日よりもおいしいため僕も売れると思った。


 早速昨日買いに来てくれた人がまた買いに来てくれた。が、ヘスサの値段を二度見していた。


「2… 200g! 俺がきのう昼に買って食べた時が確か100gだったはずだが。値上げしたのかたった… 一日で倍か… 」


「おいしいですよ!買わないと後悔しますよ!お一ついかがですかー」


 売り子の女の子がすすめたためリピーターは買ってくれた2個も。

 昨日は4個売って400gだったのに今日は2個売っただけで400gだ。これはすごい。


 昨日の朝と比べるとお客さんの数は増えていた。値段を見て何人かは買うのをやめてしまったが、売れ行きはよい。


 いらっしゃいませー いらっしゃいませー

 おいしいサンドイッチはいかがですかー 蛇肉ステーキのサンドイッチですよー

 略して”ヘスサ”ですよ。秘伝の白い調味料が決めて! 

 昨日から大人気ー 今なら200gですよー おひとついかがですかー


 僕の代わりに売り子の女の子が声かけをやってくれている。僕はそのためやることがヘスサを作ることしかなくなってしまった。売り子の女の子はいらっしゃいませ。おいしいですよとお客さんに呼びかけながら手にしたヘスサを食べていた。2個目だ。


 やはり女の子に呼びかけられると買ってしまうのか男の人が昨日より値段が高いはずなのに買ってくれている。

 昨日より早い段階で朝の分のヘスサは15個すべて売り切れてしまった。でも僕の手元に今2,800gだ。


 もう少し追加でヘスサを作って売ろうとしたがおっさんに朝の分を売り切ったら追加せずに休んでよいと言われていたのでやめた。


 おっさんが僕たちの露店に帰ってきて昼からは値段を倍にすると言ってきた。200gから400gだ。

 むちゃくちゃだ。400gもあればふつうに料理屋のお店ですわって軽食なら食べることもできる値段だ。

 確かに僕が作ったヘスサはおいしい。おいしいが… 僕なら買わないだろう。買えるほどお金も持っていないが。


 昼の分はヘスサを30個作った。多い気がしたがもしこれが全部売れたら12k… つまり12,000gだ。

 10,000gなんて大金を初めて見ることになる。売れたらだが僕は売れる自信はあった。僕には高すぎるが大人なら買うだろう。特に昨日食べた人ならもう一度食べたくなる味だ。僕の作るヘスサは。


 お昼ご飯として僕と女の子とおっさんでまた売り物のヘスサを食べた。

 僕は1個、おっさんは2個、女の子は3個も食べた。おいしいおいしいと言って食べてくれていたので僕はうれしかった。


 なくなった6個を追加で作りまた昼飯時に売り始めた。


 いらっしゃいませー いらっしゃいませー

 おいしいサンドイッチはいかがですかー 蛇肉ステーキのサンドイッチですよー

 略して”ヘスサ”ですよ。秘伝の白い調味料が決めて! 一度食べたら病みつき!!

 マヨネーズとか言う調味料ほんとサイコー!!

 昨日から大人気ー 今なら400gですよー おひとついかがですかー


 売り子の女の子がまた手に持ったヘスサを食べながら売り込みをしてくれている。6個目だ。

 やはり昼飯時は朝よりも人が多くはじめて気になって来てくれたお客さんもいた。

 400gという値段で売られている露店での料理売りでは考えられないお手軽料理だったのが逆に目立ってよかったのかもしれない。


 昨日買ってくれた人が今日も来たが値段が値段だけに三度見していた。

 150gだけ持って買いにきていた人は買えなかったため一度戻ってお金を取ってくるため絶対にすべて売らずに待っていてほしいと言われた。

 それだけこの僕が作ったヘスサはおいしいのだ。


 朝よりすぐに30個も作ったヘスサは売り切れてしまった。今手元に14.4kある。14,400gしかない。

 僕が必死に一日中魔物を狩っても狩っても手に入らなかったお金だ。


 夕方は一気に作る数を増やして50個作ることにしたがおっさんにはだめだ。25個にしろと言われた。

 そして値段は1k。つ… つまり1,000gだ。

 朝に15個、昼飯時に30個も売れているのに量を増やさずへらすとい言う考え方が僕には理解できなかった。値段に関しても1,000gなんて子どもに売る気はないように思える。こんなの食べられる人は限られているはずだ。お金持ちだ。でもおっさんの言うことはまちがったことは今までなかったのでしたがうことにした。


 僕はヘスサを25個作った。

 夕ご飯としてまたヘスサをまた食べた。僕は1個おっさんは2個女の子は4個だ。

 作ったヘスサを並べてたり準備していると二人ほどお客さんが露店の前ですでに待っていた。僕はあわててヘスサを25個すべて作り終わる前に夕方に売る用のものをだした。

 夫婦だと思う二人の男女の大人の人が5個も買ってくれた。僕の作ったヘスサをだ。

 残り20個のヘスサを見るとこの調子だとすぐなくなるのではないかと思った。


 いらっしゃいませええええええええええええー いらっしゃいませええええええええええー

 マヨネーズサンドイッチいかがですかー  おまけで蛇肉ステーキ入ってますよー

 略して”ヘスサ”。白いマヨネーズが決めて! 一度食べたらら病みつき!!

 マヨネーズとか言う調味料がああああああああああああああああああほんとににににににいにににぃサイコーおおおおおおおおおおおおおぉ!!

 大人気いいいいいいいいいいいいいいいいぃー  今なら1,000gですよー おひとついかがですかあああああああああああぁー


 もうかすかに残っている原型をとどめていない売り子の女の子のかけ声に僕はおどろいた。

 今日一番のかけ声だ。右手と左手に持ったヘスサを食べながらお客さんに話しかけている。12個目だ。

 夕方の露天市場はにぎわっていた。やはり夕方が一番人通りが多いのだと思う。そんな一番人通りが多くお客さんもたくさんくるであろう時間帯におっさんは売り物の個数を減らしていったい何がしたいのだろうか。


 すぐにお客さんがきて僕の作ったヘスサは売れ始めた、


「ここか… あいつが美味しいって言ってたサンドイッチを売ってる露店は… 値段は1kgか随分高いがまぁ俺の金じゃないしな… 5個くれ」


 身なりの良いお客さんが5個また買ってくれた。どんどん売れていく。もう残り13個しかない。

 1個1kgで今売っているから昨日の朝から売り始めるたヘスサ1個100gと比べると1個売るだけでなんと10倍のもうけだ。1個売るだけでだ… すごい話だ。


 それからすぐまたお客さんがきて2個や3個と言った複数個買いのお客さんが多かった。

 こんなに売れたのはおっさんがスラム街から連れてきた売り子の女の子のおかげだろう。


 残りのヘスサが売り切れるまで時間はかからなかった。

 まだ夕方のにぎわっている露店市場で一番はじめに露店を僕たちはやめたのかもしれない。

 最後のヘスサを売った時まだ並んでいるお客さんが一人いたのがかわいそうだった。

 このヘスサのうわさを聞きつけて買いにやって来たとのことだった。だが自分の前のお客さんですべて今日の分は売り切れてしまった。僕はおっさんに頼んでどうにか一つ追加で作ってこのお客さんに売ってもいいかと聞きたかったが作る個数が決まっていたためやめた。そのため残念だが最後のお客さんにヘスサを売ることができなかった。

 だが、がっかりしていると売り子をして今日かつやくしてくれた女の子がお客さんにヘスサを一つ手渡した。すでに25個売り切ったと思ったがまだ残っていたようだ。

 僕は算数はあまり苦手ではないが計算が間違っていたようだ。


「はい、こちら最後の1個となります。1,200gです。」


と言いヘスサを渡す。


「1… 1,200gだと… まあいい… これが噂のヘスサかどれどれ… うまいっ!」


 受け取ったその場でおなかの大きなお客さんは食べきってしまった。うまいと言ってくれて僕はうれしかったが1,000gではなかった。最後の1個だから値段が上がったのだろうか。


「私は隣町で料理屋をやっているものだがぜひこれをうちの店でも売らないか!これは売れる売れるぞ… 」


 どうやら隣町で料理屋をやっているお客さんだったようで僕の作ったヘスサが露店だけではなくお店でも売れるくらいおいしいようだ。やはり僕は生産職のほうが向いているのかもしれない。

 おっさんがまだ戻ってきてなかったためこの返事は明日することにして帰ってもらった。おっさんに聞いてみよう。きっとよろこぶにちがいない。


 露店をまた明日の朝きてすぐに使えるように掃除をしているとおっさんが帰ってきた。

 ちゃんと25個すべて売り切れたこと。そして料理屋でもこのヘスサを出さないかと言ってもらえたことを話した。が、おっさんの回答は意外なものだった。


「いや… その料理屋では出さない。料理屋にレシピ取られるか買いたたかれるだけだ。安心しろ… ジョンお前が料理屋を開くのはまだ先だ」


 どうやら僕は本格的にとうとう生産職になってしまうようだ。まだいつになるかはわからないけど。


 今日の売り上げは朝に15個、昼に30個そして夕方に25個売ったため70個販売したことになる。それと作ったヘスサは僕とおっさんと女の子が朝食とお昼ご飯と夕ご飯として食べた16個を合わせると86個作ったことになる。そして女の子はヘスサを12個食べていた。よくあんな小さな体に入るものだと僕は思った。


 今日の稼ぎは37,400gだ。

 残りの食料品ドロップスクロールは11枚、蛇肉はまだたくさん、マヨネーズはもうない。たくさんあったはずだが調味料のマヨネーズはもうなくなっていた。


 計算してみたところ37,400g… とんでもないことになってしまった。10,000gこえたところで見たこともない金額になっていたがその3倍以上のお金が今僕の手元にある。僕は頭がおかしくなりそうだ。

 僕はおっさんと女の子と三等分するのかと思ったが違っていた。女の子は露店の客引きと声かけをする仕事としてやとったためきゅうりょうが決まっており今日一日分の仕事のほうしゅうとして3,000gとプラスで仕事のできしだいというけいやくだったようだ。そのため3,000gと追加で500g支払うことになった。

 僕は三等分でもよいくらい女の子はよく働いてくれたと思ったが初めの約束通りの金額でよいとのことだった。ただ、明日も仕事をさせるとの約束付きだった。僕はぜんぜんそれでもよかった。


「じゃあジョン… 半分貰っていくぞ。明日も朝から露店再開だ。明日が最終日で今まで以上の忙しさになるぞ覚悟しておけよ… 」


 そう言っておっさんは16,950g持って行ってしまった。

 少し明日が怖かったがこのヘスサ料理露店が明日で終わりだと聞かされた僕はおどろいた。ずっと料理の露店を開いてこのヘスサを売っていれば僕は幸せになれると思っていたのに違っていた。

 手持ちの食料品ドロップスクロールが残り少ないのと調味料のマヨネーズがもうないことを伝えるとおっさんは明日までにそれとほかの必要なものはすべてこちらで準備しておくと言った。


 いよいよ明日が僕の最後の料理露店のヘスサ売りとしての最後のようだ。僕は懐に今日の僕の取り分の16,950gを大事に入れて落とさないように何度も立ち止まり懐のお金を確認しながら宿屋に戻った。

 宿屋についた時にはもう夜暗くなってしまっていた。


ステータスのスキル一覧と所持金とアイテム袋内アイテム

武器スキル類

刀剣スキル 4

盾スキル 3

戦闘技術スキル 2

生産スキル類

料理スキル 12

その他

鑑定スキル 0.3


所持金

17,165g 蛇肉たくさん ???のスクロール6枚 食料品ドロップスクロール11枚

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