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おっさんと蛇肉人

 今僕は料理屋の屋台の一か所を借りてフライパンを振っている。


 蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…


 なぜこんな事を僕がやっているのかと言うと僕は料理スキルを上げなければいけないかららしい。

 おっさんが言うにはこの蛇肉を焼くこれが一番効率のいい料理スキルの上げ方だと教えられたからだ。


「その調子で焼いていけ… 蛇肉を焼くだけで料理スキルは10まで上げられるはずだ… 料理スキル8から作成できる料理で金儲け再開だ。」


 そういいながらおっさんはアイテムボックスから蛇肉をどんどん出していく。終わりが見えないくらい積み上げられた蛇肉を僕はただむしんにフライパンで焼いていく。


 蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…


 焼かれた蛇肉は料理屋の前で屋台の一か所を貸してくれた店主にこのお店のほかの料理の注文時に数枚蛇肉のステーキをおまけとして提供していた。


「とつぜん店の一か所を少し貸してくれと言われたときは驚いたが… よくこんな量の蛇肉を集めたもんだ… こんなことならいつでも貸すぜ。」


 今日は料理注文時に普段とは違いおまけがあると言うことが広まっていつもより少し多いお客さんが来てくれたようで店主も喜んでいた。


 本当にこんな簡単なことで料理スキルを上げることができるのだろうか。

 ただ焼くだけだが少しなら料理スキルは上げることはできるかもしれない。だが料理スキルを10も上げられるなんて僕は聞いたこともなかった。


 今日狩りで集めた蛇肉720個をすべて焼き終えたときには僕の腕フライパンになっていた。

 最後のほうではもう数合わせとか関係なく数枚ではなく5枚単位でばらまいている状態だった。

 それでもまだ残った蛇肉のステーキはスラム街の住人におっさんがタダで渡していた。何か話もしているようだった。


 もう僕は蛇肉なんて見たくもない… 

 スキルを見ると確かにおっさんの言った通り料理スキルは上がっていた。


 僕の今現在のスキルはこうだ。


 武器スキル類

 刀剣スキル 4 

 盾スキル 3 

 戦闘技術スキル 2 

 生産スキル類

 料理スキル 3

 その他

 鑑定スキル 0.1


 刀剣スキルが1上がり戦闘技術スキルも1上がった。

 今日一日で料理スキルが僕の持っているスキルの中で一番高かった刀剣や盾スキルと同じくらい上がっている。

 僕はひょっとしたら魔物と戦闘するより生産職になってこの右腕になったフライパンを振り続けるほうが向いているのかもしれないと思った。

 料理スキルなんか上げてどうするつもりなんだろうか。おっさんの考えていることがあまりよくわからなかったがおっさんの言ったことに間違いはないはずだ。


 今日一番うれしかったことは鑑定スキルが僕も取得できたことだ。

 まさか僕も鑑定スキルを使える時がこんなにも早くくるとは思わかなった。


「ジョン… 自分のステータス画面でスキル一覧チェックしてみろ。料理と鑑定スキルが取得できているはずだ… 問題がなければ今日はもう帰って寝ろ。明日も早いぞ… 」


 おっさんはそう言って帰ってしまった。どうやら明日も蛇肉集めで僕はフライパンになる必要性があるようだ。


 とりあえずおっさんが今日言ったように、料理スキルを10 鑑定スキルを1まで上げるのが当分の目標だ。


 まだまだ野蛇を狩る必要性もあるし蛇肉を焼いてステーキにする必要性が僕にはある。


 今日は稼ぎという稼ぎはなかった。寝る前に初めて手にした???のスクロールをアイテム袋から取り出してもう一度鑑定してた。

 だが、まだ僕には???のスクロールはいったい何のスクロールなのかわからなかった。





 次の日から僕の無限野蛇フライパン作業が始まった…

 二日目だけおっさんは僕と昨日来た森の入り口付近までは付いてきてくれたが、三日目からは僕一人であの狩り場に行き蛇肉を集めるようになった。


 ある程度時間が過ぎるとおっさんがやってきてドロップ品の蛇肉を一緒に持って帰ってくれる。


 二日目

 蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…


 三日目

 蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…


 四日目

 僕はサボった。


 五日目

 蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…蛇肉を焼く…


 六日目になってようやく終わりが見えてきた。

 六日目には料理スキルは9まで上がっており今日中には目標の料理スキル10になる予定だ。なって欲しいと僕は思う。

 ただ問題もあった。鑑定スキルのほうだ。???のスクロールはなかなかドロップしない。

 ここまで野蛇を狩り続けてドロップした合計枚数は42枚で鑑定スキルは0.3だ。

 鑑定スキルを上限の1まで上げるにはまだ先が長そうだ。


 今日の夕暮れ時におっさんが戻ってきて成果を聞く。

 今日中に料理スキル10になんとかなりそうだと言うとよくやったとほめてくれた。

 鑑定スキルについても聞いてみたがそんなものだと言われた。少し???のスクロールのドロップ率は良くないようだが気にするなと言われた。


「さて… 帰って最後の蛇肉ステーキ祭りと行くか… 明日から楽しい金策の再開だ喜べ… 」


 そう言いながらおっさんは僕の前を歩きながら嬉しそうに話す。

 僕も手持ちの資金が底をつきそうになっていたためほっとした。


 蛇肉を焼いて売る。これは料理屋の屋台の一か所を借りなくてもどこかでフライパンで焼いて自分たちで売れば少しくらいはお金になったんじゃないかとも思ったが何かおっさんなりの考えがあるはずだ。


 六日目ともなると僕は料理屋の顔になっていた。

 むしんでフライパンを振り続ける子供とその横で蛇肉が少なくなりそうになると蛇肉をどこからか出すおっさんのコンビだ。


「よう蛇肉人… 今日も焼いてるのか精が出るな」

「蛇肉マン蛇肉ステーキおかわりこっちにも頼むぜ」


 僕は蛇肉人と言われていた。あまりうれしくはなかったが、僕は蛇肉マンになった気もした。

 たぶん463枚目を焼き上げたところで僕は自分のスキル欄の料理スキルが10になっていることに気がづいた。

 本当に料理スキルが蛇肉を焼くだけで10まで上がるとは思えなかったが実際に目にするとおどろいた。


「おっさんっ! やったよ…ついに料理スキル10だっ! 蛇肉マンは終わりだ!」


 おっさんに料理スキルが10まで上がったことを話すとおっさんの顔は笑っていた。

 僕は僕と同じようにおっさんはうれしかったのだと思った。


「よし… 蛇肉マン終わりだ。もうここから先は蛇肉ステーキでは料理スキルは上がらないから作るだけ無駄だ。」


 そういっておっさんはまだ焼きかけている蛇肉ステーキをすべて料理屋の店主に押し付けて明日の算段を何か話していた。


「お疲れ… じゃあ蛇肉ステーキ食べて今日はもう帰って寝ろ。明日も朝は早いぞしっかり眠ってくれ…」


 そう言っておっさんはどこかへ行ってしまった。

 腕がすでにフライパンになった僕は見飽きた蛇肉のステーキをしかたなく食べて宿に戻ることにした。

 まだ数百と残っている蛇肉は売ればわずかだがお金になるのではないかと思ったがすべておっさんが料理屋の店主にすべてあげてしまったため今日も稼ぎはゼロだ。六日間稼ぎがまったくなかったのは初めてだった。

 おっさんに出会った初日のドネタンがなかったら僕はとっくに宿無しのスラム街の住民だっただろう。

 あのほしかった防具も武器も買うのはまだまだ先だ。


ステータスのスキル一覧と所持金とアイテム袋内アイテム

武器スキル類

刀剣スキル 4

盾スキル 3

戦闘技術スキル 2

生産スキル類

料理スキル 10

その他

鑑定スキル 0.3


所持金

1,875g 蛇肉たくさん ???のスクロール42枚

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