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僕と魔法のカード その2

「おいおいおい、これは棍棒武器を使う冒険者に必須とされている クラッシャー の技書じゃないか! こんな田舎の町のお祭りなんかで見かけるとは… 店主さん!あんたはいったい何者なんだ!!」

「えっ、クラッシャーだって… もしかしてあの棍棒の技テクで最強だとされているクラッシャーがこんなところで売られていると… しかも金貨1枚だと!!」

「押さないで、押さないで… ちゃんと買いたい皆様の分はしっかりと販売していますから… 」


 遠くのほうで僕だとバレないように見ていたがどうやら人違いの可能性もある。見た目は僕にあのクソ技テクを売りつけたおっちゃんと同じなのは間違いないが。ほかのお客さんがとても良い商品をこのお店は売っていると言っている。だから僕をだましたあのおっちゃんとはまったくの別人の可能性が高い。

 危ないところだった、もう少し考えがおよばなかったら、僕はいきなり飛びかかっていたかもしれない。

 棍棒使いが必須としている技書を売っているのなら、僕が使っている武器の刀剣の技書も同じように何か良いモノを取り扱っているかもしれない。あの技書売りのおっちゃんとは別人なのでこのお店は大丈夫だろうと思い僕も人ごみに交じって近づいた。


「と、刀剣の技書はありませんか…? 」

「はい!もちろんございますよ。そこの坊ちゃ… 冒険者!のかた。とても運が良い。たった今、入荷したばかりの刀剣の技書がここに… 」


 そう言って技テク売りの店主は僕に刀剣スキルの技書を見えてくれた。それは ブラッディスラッシュ・ジョー と言う技書だった。これはすごいものだ。見るからに名前からしてカッコイイのだから強い技テクニックに決まっている。僕は大変気に入ったら。前に買ったアンチェインダストトラッシュなどというゴミテクなんかよりずっとカッコイイ名前のだ。


「て、店主さん… そ、そのブラッディスラッシュ・ジョーって刀剣スキル値がどのくらいで使えますかあといくらですか…? 」


 人混みが多くてうまく技テク売りの店主と顔を向き合って会話ができない。すごいお客さんの数だ。はやく買わないと僕が買う前に売り切れてしまう可能性がでてきた。たくさんの大人のお客さんの中にいる子どもの僕は店主さんにはあまり見えていないらしい。


「はい!ありがとうございます。ブラッディスラッシュも金貨1枚だよ。この祭りの最中だけの特別価格だからね。売切れたらそこで終わり補充はないよ。」


 なんと言うことだ、金貨1枚など僕には払えそうにもない。いや、今の僕であれば払えないことはなかった。だが金貨1枚だ。高すぎる。技書というのはどれも高いものだと思うが、子どもの冒険者の僕にとっては手が出せない代物でもあることもまちがいない。だがすぐにでも買わないと売り切れてしまう可能性がある。これだけの人混みだ。僕と同じ武器で刀剣を使う冒険者もたくさんいるあろうから僕が買わなくてもすぐにほかのお客さんが買って行ってしまうだろう。

 どうしよう、どうしよう。悩んでしまう。買うべきだろうか、でもこれを買ったらまた僕は前の僕と同じようにお金に困る生活をするはめになる。だが、今の僕ならお金持ちなのだ。ここは今まで頑張ってきた僕に対しての僕からのごほうびだとすればどうだろうか。それなら納得のできるごほうびだと思う。何と言っても技書が自分に対してのごほうびなのだ。買おう!売り切れる前に技テク売りの店主さんに大声で伝える。ほかの誰かに売ってしまう前に僕が買わなければならないのだ。ブラッディスラッシュ・ジョーは僕にこそふさわしい刀剣の技書なのだ。


「て、店主さん!僕が買います。ブラッディスラッシュ・ジョーを。売ってください金貨1枚で!」

「金貨1枚でブラッディジョー買ってるガキがいるぞ。とんでもない祭り会場だぜここは… 」

「金持ちの子どもだろ。物好きもいるのんだ」


 どうやら僕がブラッディスラッシュ・ジョーを買ってしまったばかりに買えなかった大人のお客さんたちがくやしがっているようだ。僕はとてもうれしくなった。もうこのお祭りでは手に入らないのだ。なぜならこの技書は売切れたら補充なし、そこで販売は終わりなのだから。

 ブラッディスラッシュ・ジョーを受け取り、魔法のカードを使って技テクの店主さんに支配をする。とても便利だ。金貨1枚を持ち歩くなんて僕には考えられないことだがこの魔法のカードを通してなら僕でも持ち運ぶことが安全にできるのだからとてもよい。技テク売りの店主さんに支払いが終わった後にギルドカードを通してステータス画面で残りの銀行こうざにある金額を確認する。


 ==============

【支払い完了】


 ■支払先:技テク最強ナンバー1

 ■支払額:100,000g

 ■手数料:10,000g

 ■処理:完了


【残高】

 ■現在残高:11,250g(銀貨11枚、銅貨2枚、半銅貨5枚)


【履歴追加】

 ・スズキタケシ +129,000g

 ・宿代支払い −3,500g


 ==============


 もう銀貨11枚とちょっとしかなくなってしまった。少しぜいたくな自分へのごほうびだったのかもしれないが、今回買った技書はすごいやつなんだ。誰かに盗られたりする前に覚えなくてはならない。技書の中身は覚えたらもう誰かに盗られたりすることもない。さっそく、使ってみることにした。お祭り会場のはしっこのほうで使ってみる。これが2回目の技テクを入手だ。子どもの冒険者の中でも技テクを二つも持っている人はそうそういないだろう。もしかすると僕が一番最強なのかもしれない。そう思うとますますうれしくなった。


 技術指南書に手をかざす。

「ブラッディスラッシュ・ジョー!!!」


 技術指南書が光って僕の中に何かが吸収されていく感じがした。これが強くなるということなのか…

 また僕は最強に一歩近づいた気がした。


 技書を買った後に僕は気づいたのだが、残りのお金では僕は欲しかった武器や防具類はもう買えそうにないことに。もしかしたらむだづかいをしてしまったのかもしれない。一番初めにずっと前から欲しかった武器と防具類を買ってから僕が買える範囲で技書やほかの物をお祭りで買えばもっと楽しめたのかもしれないと思う。でも僕が欲しかった大剣やコート類の防具を買っていれば絶対にこのすごい技書は買えなかっただろうし僕は間違ってはいないはずだ。だって技書はお祭り限定品だからだ。僕の欲しかった大剣なんかはいつでも売っていれば武器屋で買うことができるはずだしね。


 とても良い買い物をしたと思う。僕は買い物上手なのだ。お祭りではだいたい普段売っている物の価格が吊り上げられてお祭り価格になっていたりするが、今回のお祭りでは僕はとてもうまく買い物ができたと自分でも思うくらいだ。手に入れたのだから早速使ってみたかったため、誰もいないであろうスキル上げを行ったかはんまで行ってこのブラッディスラッシュ・ジョーを使ってみようと思った。露天市場のおっさんのところへ一度戻ってからサンドパンを買って技テクを試しに行こうと思ったが僕はおっさんに呼び止められてしまった。


「なまくさジョン!お祭り楽しんでる…? 」

「祭りは楽しめたか、なまくさジョン…? 」

「すごい楽しめたよ!こんなにもお祭りを楽しめるなんて冒険者になっても初めてのことだよ!」

「じゃあもう祭りはいいな… さぁに行くぞ。マクダフも準備がもうできているだろうからな。」


 どうやらこれから新しい金策をしなければならないらしい。ちょうどよかった。僕もお金が必要になってきたところだ。だが早速買ったばかりの技テクを使ってみたかったが、なんだったらおっさんとエリアにもこのすごい技テクをひろうしたかったが、それはまだできないようだ。


 途中でマクダフに会った。今日一日会わなかったがいったいどこで何をやっていたのだろうか、マクダフの顔色はあまりよくなかった。マクダフからポーションを複数個受け取った。僕は初めて見るポーションもありマクダフがこんなに色々な種類のポーションを作れることをしらなかったためおどろいた。


「さぁバンステドロップ金策の予行練習だ!」

ステータスのスキル一覧と所持金とアイテム袋内アイテム

武器スキル類

刀剣スキル 18

盾スキル 3

戦闘技術スキル 11

生産スキル類

料理スキル 13

その他

鑑定スキル 0.3


所持金

671g(銀行預け金:11,250g(銀貨11枚、銅貨2枚、半銅貨5枚) 蛇肉たくさん ???のスクロール6枚 武器破損した剣 木剣2本


装備品 

水トカゲの手袋(呪)骨護札の首かざり

奴隷のマクダフ

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