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僕と魔法のカード その1

「はい、ごめんなさい… はい… 来週の宿代分も、一緒に払いますので待ってください。」


 ついこの前に宿屋の代金として一週間分を前払いで払ったと思ったがもう一週間経っていた。まだこれからもこの宿屋でとまるのであれば宿屋の利用料金を支払わなければならない。もうすぐこの町から旅立つ予定だがいつ頃出発する予定か決まっていない。と言うよりおっさんには僕は聞いていない。


「あ… お金が手元にないので銀行に行って引き出してきます。少し待ってください… 」

「おや、もう君は銀行のこうざを持ってるのかい…? それならちょっと待ってくれ… よし、君のギルドカードをこのカードに合わせて確認してみてくれ。」


 そういえば銀行にギルドカードを通してお金のやり取りをできると銀行で対応してくれたルキウスさんが言っていた気がする。僕はギルドカードを通してお金のやり取りをやったことがなかったのでやりかたを宿屋の店主さんに教えてもらいながらやった。宿屋の店主が僕の前に差し出したカードを僕のギルドカードと合わせてみるとステータス画面のように表示されるようだ。


 ==============

【ギルドカード決済】


 ■支払先:ガーター亭

 ■店主名:イサク


 ■請求金額:3,500g

 ■手数料:350g

 ■合計支払:3,850g


【認証】

 ■魔力承認:待機中


 ==============


 初めて見る画面で僕にはとてもしんせんに見えた。これがギルドカードを合わせて行うお金の支払い方法なのか。


「間違ってなければそのまま支払い許可を承認してくれ。」


 宿屋の料金が1日が500gなのでそれが一週間分なので3,500gだから間違いはないようだ。あれ、でも合計支払い金額が3,850gとなっている。お金の預け入れにも手数料がかかるのはわかるがなぜ銀行の人がかかわっていないのに手数料が必要なのだろうか。僕にはわからなかった。でもこれから銀行に行ってお金を引き出して来て、また宿屋に戻ってから宿屋の店主にお金を支払うよりはるかに便利な支払い方法であるのは確かだったため、僕はこのまま支払うことにした。350gくらいすぐに僕なら稼げるはずだ。


「はい、料金に間違いはないのでそれで承認します。どうすれば…? 」

「当てているカードをもう一度離してから、承認すると言って当てて終わりさ。かんたんだろ。」


 そんなことでお金が支払えるなんて僕は思ってもいなかったが、実際に体験してみて気づいた。これはすごい。これを作った人はとても頭のいい人だろうと。こんなに簡単に支払えるとはやはり僕のギルドカードは進化したのだ。いったいどうやって僕の銀行からお金はこの宿屋の店主さんに支払われたのだろうか、もしかすると僕の銀行のこうざにはまだお金が入ってるのかもしれないと思ってギルドカードを通してステータス画面で確認してみた。


 ==============

【支払い完了】


 ■支払先:ガーター亭

 ■支払額:3,850g(手数料込)

 ■処理:完了


【残高】

 ■現在残高:5,150g(銀貨5枚、銅貨1枚、半銅貨5枚)


【履歴追加】

 ・宿代支払い −3,500g


 ==============


「す、すごい。ギルドカードで支払った場合はいつでもギルドカードを確認すれば何にお金をいくら支払ったかまでわかるのか!こんな便利なの今までしらなかった… 」


 こんな便利なものをなぜおっさんは出会ったときに教えてくれなかったのだろうか。これはとても便利だ。もうお金をたくさん持ち歩く必要性もないし、誰かに盗まれる心配もしなくてもよい。それにこんなかんたんにお金が支払えるんだからね。僕は宿屋でまた一週間分の支払いをギルドカードを通して行いさっそうと宿屋をでた。今の僕は無敵な気分だった。


 今日も露天市場に向かう。すでにおっさんとエリヤは来ていた。今日も料理露店を開くようだ。僕たちの金策は今のところこれしかないのだから、開くだろう。僕の奴隷のマクダフは見た当たらなかった。どこに行っているのだろうか。今日から年に一度のお祭りの開催日ということもありいつもよりもにぎわっている。


「おはよう!なまくさジョン。今日はどうするの…? 一緒にサンドパン売る?」

「おっさん、エリヤおはよう!今日は僕はどうすればいいんだおっさん。」

「なまくジョン今日は自由でいいぞ。目標をたっせいしたごほうびだ!それとこの前からわたせていなかった売り上げ金の半分だ。受け取れ」


 おっさんは僕におっさんが露店販売の許可証を手に入れてからの売り上げ金の半分を僕に渡してくれた。僕は自分の料理露店での販売許可証を兵士さんたちに取り上げられてからはもらえないものだと思っていたが、おっさんはちがった。やはりおっさんを信じて僕は間違っていなかったのだ。心その底からそう思う。

 おっさんから129,00gを受け取った。つまり金貨1枚と銀貨29枚だ。とんでもない金額だ。ここ数日でのサンドパンの売り上げ金額で、しかもしれが僕の取り分のようだ。お祭りの準備のため露天市場へ来るお客さんが多かったためこれだけの金額になったようだ。


「おっさん… き、金貨1枚だって!!しかも銀貨29枚も一緒にある。こんな金額怖くて受け持ってられないよ!そ、そうだ。僕は進化したんだった、ギルドカードを通してお金をくれよ」

「ジョン… 昨日作ったのにもう銀行を上手く利用しているな。わかった。さぁカードを出せ。」


 そう言っておっさんと僕はギルドカードを当ててお金を僕の銀行のこうざへ入れてくれた。この時初めておっさんのギルドカードを見たが僕のギルドカードとは違う色をしていた。大人だから子どもの冒険者とは違う色のギルドカードなのだろうか。


「承認!承認!承認!!」


 ギルドカードをカチカチと何度も当てて、すぐに承認してギルドカードを通してステータス画面をチェックしてみる。僕はこのステータス画面を見る時が一番好きな時がもしれない。


 ==============

【入金完了通知】


 ■送金元:スズキタケシ

 ■入金額:129,000

 ■手数料:12,900g

 ■受取側:116,100g

 ■処理:完了


【残高】

 ■現在残高:121,250g(金貨1枚、銀貨21枚、銅貨2枚、半銅貨5枚)


【履歴追加】

 ・スズキタケシ +129,000g

 ・宿代支払い −3,500g


 ==============


 とんでもないことになってしまった。僕の銀行こうざは壊れてしまった。なんと、なんと金貨が1枚、銀貨が21枚も入っているのだ僕のこうざに。僕がまさか金貨1枚を手にすることが来るとは思いもよらなかった。冒険者になってこんなにも早く金貨を手に入れられるなんて。おっさんを信じてついてきて良かったと本当に思う。昨日にも金貨1枚もする骨護札の首かざりがタダでもらえたしここ最近の僕はとても運がよい。だが、確認しなくてはならないこともある。おっさんから入金してもらったさいに手数料としてまた銀行にお金が盗られているのだ。それも12,900gだ銀貨12枚と銅貨9枚もだ。むちゃくちゃだ。僕が一日狩りをして稼ぐ金額なんかよりもとても大きい金額だ。つい最近、水トカゲを狩ったさいの一日の稼ぎが銀貨2枚とちょっとだったからその6倍以上の手数料だ。毎回毎回何かを銀行を通してすると手数料、手数料、手数料だ。


「祭りの最中はカードでの支払いが露天市場でもできるが、使いすぎるなよ。金は使うものであって、使われるモノではないからなジョン… 」

「わかってるよおっさん!」


 久しぶりの休みだ。僕が冒険者になってから初めての休日というか一日中、狩りもしないし料理もしない休みの日なのかもしれない。

 何を買おうか今から楽しみだ。金貨を持ち歩くなんて僕には考えるだけで怖いが、このギルドカードがあれば誰かにお金を盗まれることもない。これは最高の魔法のカードだ。

 僕はさっそく欲しかった武器や防具類を見に行くことにした。まだ売れていなければこれだけお金があるなら今の僕であれば何でも買えるだろう。

 武器屋に行くとまだお店は開いていなかった。どうやら今日はお祭りのためお店を開ける時間が少し遅いようだ。お店が開いていないのであればしかたがないため僕はお祭り会場に行ってみることにした。いつもは少ししか楽しめないお祭りであっても、今年は最高にお祭りを僕は楽しめるのだ。


 露天市場の近くで大々的に開催されているお祭り会場はすでにたくさんの人がいた。僕はこの年に一度のお祭りの時だけこの町でたくさんの人たちを見る。こんなにも人がいるとは、いったいいつもどこにいるのだろうかと思うくらいだ。


 僕はさっそくお祭り会場で串焼きを買った。やはり一番初めにお金を使うとしたらやっぱり美味しい食べ物を食べたいと思ったからだ。ヘスサやヘスパンなどはもう食べあきたのだ。普段は買う事のない串焼きを買った。肉の串焼きだったがいつも食べている蛇肉ではないのだ。この串焼きに使っている肉は ブタ の肉らしい。初めて食べたが豚の肉はとても美味しかった。美味しくてもう1本買ってしまった。2本買っても600gだ。今の僕にはとても安いくらいだ。

支払いもこの魔法のカードでかんたんにできるのだ。懐からお金を出す必要性もない。とてもすばらしいものだ。

蛇肉なんかとはとてもちがうのだ。僕は蛇肉を食べつくしているからちがいがよくわかる。今の僕であれば狼も狩ることができるだろうか。こんな美味しい食べ物があたっとは僕はしらなかった。料理屋で食べる料理とはまたちがった味のする料理なのだ。こんな美味しい料理をこの町から出たらもっとたくさん食べられるのだろうか。僕は今からとても楽しみだ。


「さぁ見てらっしゃい、見てらっしゃい… 技テク売りだよ! 世にも珍し技テク売りのお店だよ… 」

「あっ!… 」


 僕が見間違うはずもない。僕にあのクソのような技書を3,500gで売りつけたあのおっちゃんに間違いない!とびかかりそうになったが、僕は気づかれないように遠くのほうからあの技書売りのお店を見てみることにした。

ステータスのスキル一覧と所持金とアイテム袋内アイテム

武器スキル類

刀剣スキル 18

盾スキル 3

戦闘技術スキル 11

生産スキル類

料理スキル 13

その他

鑑定スキル 0.3


所持金

671g(銀行預け金:120,590g(金貨1枚、銀貨20枚、銅貨5枚、半銅貨9枚) 蛇肉たくさん ???のスクロール6枚 武器破損した剣 木剣2本


装備品 

水トカゲの手袋(呪)骨護札の首かざり

奴隷のマクダフ

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