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おっさんと僕の最高の初期スキルの上げ その4

 いらっしゃいませー いらっしゃいませー

 おいしい… おいしいサンドパンはいかがですかー 蛇肉ステーキをはさんだやつですよー 

 略して”ヘスパン”ですよ。ヘスパンいかがですかー

 今なら1,000gですよー おひとついかがですかー


「ヘスサを一つ… あれこれは昨日まで売っていたサンドイッチじゃないのか…? 」

「違いますわ!これはヘスパンと言って全くの別ものですわ!ヘスサ売りは別の町へ行ってしまいましたわ!」


 エリヤがいつもと同じように露天市場にあるすみっこのほうの料理露店で客引きと声かけをやっている。僕が昨日まで売っていたサンドイッチは露店販売の許可を取り消されたためサンドイッチではなく全くの別ものの サンドパン を売っている。サンドパンは僕の奴隷のマクダフが僕が前にお世話になった料理屋の店主のお店を借りて作った物をおっさんが料理露店に持っていきその場でエリヤが売っている。僕が思うにこれは名前がサンドイッチからサンドパンに変わっただけで中身や値段は一緒だ。こんな事が許されるのだろうか。


 おっさんが言うには露天市場での許可を取り上げられたのは僕でありほかのだれでもない。ここまではおっさんの言っている事がわかる。ここからだ、そのためおっさんが今度は露天市場での販売許可をとってきて売り物の料理の名前を変えてまた料理露店で売っているのだ。今回の一連のできごとでの悪いのは僕と僕の奴隷のマクダフであり、おっさんもエリヤも悪者ではないのだ。そのためおっさんには露天市場で露店を開く許可も出されるしエリヤは前の料理露店と同じように客引きと声かけの仕事ができるのだ。なんかモヤモヤするがこれは僕が兵士さんたちとの約束を守らなかったためしょうがないのかもしれない。

 名前を変えてすべて同じものを売ると見つかった時に問題になるかもしれないため今回はパンポタージュは売っていない。マクダフはそのことが不満のようだったがしかたがない。もし兵士さんたちに僕やマクダフが料理露店で一緒にいるところをまた見つかってこれは名前を変えて売ってるだけで一緒じゃないかと言われたら僕にはそれを乗り切るための言い訳がその場でできるかどうかわからない。


 僕は今日もいつもと同じようにスキル上げにかはんにきた。朝食用とお昼ご飯用のヘスサもといヘスパンを持ってきている。今日もヘスパンを食べなくてはならない。名前が変わっただけで味も見た目も一緒なのだ。今日の目標スキル上げは刀剣スキルを17、戦闘技術スキルは12あたりまで上げたいと思っている。本当なら昨日までに刀剣15、戦闘技術10まで上げられているはずだったがマクダフのせいでこのざまだ。


 かはんでのスキル上げを行うにあたって僕は周りを確認してからスキル上げを行うことにしている。もうあんな事になりたくないからだ。このスキル上げのやり方は間違っているとかどうとかじゃなくてほかの人に見られると頭のおかしい人だと思われるからだ。今日はだれもいないようだった。

 僕がスキル上げに利用していた木剣はすでに一本目が武器破損常態になりかかっている。木剣であってもこのスキル上げに利用すれば武器の消耗がとてもはげしい。まだこの木剣でも刀剣スキルを上げることが可能なため僕はこれを使い続けている。この調子でいけば二本目の木剣が武器破損常態になる前に目標だった刀剣スキル20までは上げることができそうだ。


 いくら刀剣スキルを20まで上げられたとしてこんなやり方でスキル上げをした僕は本当に強くなっているのだろうか。強くなっていると言う実感がわかないため時々不安になってくる。おっさんの言うことは正しいのかもしれないが、僕はステータス上でのスキルを上げたいわけではない。実際に強くなりたいのだ。上級冒険者や物語に出てくる剣聖のように強くなりたいのだ。今日もモクモクとスキル上げを行っていく。やっていることはかんたんなのだがとてもこのやりかたはあきてくるのだ。始めはどんどん大岩を剣で叩いているだけで刀剣スキルが上がっていくのが面白くてずっと朝から晩までやり続けることができたが今は初めてこのやり方でのスキル上げをやっている時と比べて刀剣スキルの上がりが遅くなってきている。蛇肉ステーキを作って料理スキルを上げている時と同じようにサボろうかと思った。僕にも気分てんかんはとても必要なのだ。お昼ご飯も持ってきているためそれを食べてからもう少しだけ大岩叩きをおこなってどこまで僕は強くなったのかしりたかったためそこら辺の魔物を狩ってみようと思った。


 このかはんの近くにいる魔物はスライムや水トカゲや泥ゴーレムあたりだろう。

 スライムなら刀剣スキル3~ 水トカゲ8~ 泥ゴーレム10~ くらいが狩るのに必要なスキル値だったと思う。


 僕の今の刀剣スキル15くらいで狩れる魔物としては水トカゲあたりだろうか。スライムは僕には弱すぎると思うし泥ゴーレムあたりは近接武器で狩りづらいと思う。だって泥だからね。大岩や水面を剣を振って叩いている僕には泥を叩くのも朝飯前だがこんな同じことをずっと狩りでもやっていたら本当に頭がおかしくなりそうだからそれもあってやめた…。


 少し歩いたところで単体でいる水トカゲを見つけた。大きさはドブネズミよりも大きくだいたい中型くらいの魔物だろうか。小さいのから大きいやつまで個体差のある魔物であるがこの水トカゲは小さいくらいだろうか。これなら僕でも狩れると思った。スキル上げ用の木剣から愛用の剣に持ち変える。僕は久しぶりに自分のいつも使っていた愛用の剣を握った気がした。少し変な感覚があったが使っていたらまた感覚は元に戻るだろうと思う。

 気づかれないように後ろから近づいて剣を振る。僕がいつもやっている魔物狩りとは少し違った。剣を振る速さや威力が上がっているような気がした。少し変な気がしたがこれが強くなっているってことなのか。僕はうれしかった。水トカゲが小さくて弱かったのかもしれないが、そんなことはないと思いたい。ドロップ品は何もなかった。水トカゲを狩ったことがなかったためどんな物をドロップするのかも僕はしらない。今まで狩ったことのなかった魔物を狩ることができ僕は強くなっていると実感した。大岩や水面へ剣を振って叩いただけだったがこんな僕でも刀剣スキルが上がれば強くなることができたのだ。僕はうれしかった。強くなることに対してうれしくない冒険者はいないだろう。今日はこのまま水トカゲ狩りをやることにした。大岩や水面を剣で叩くのはやめだ。僕には息抜きもとても必要なのだ。


 水トカゲを狩っていて気づいたのだが、小さいのも中くらいのものなら僕でも狩れるが大きいサイズの水トカゲは僕にはまだ少しむずかしかった。余裕だと思ったが痛い目にあってしまった。二匹くらいなら何とか魔物を相手にして狩ることが三匹や大きな水トカゲとなると話は別だ。僕は自分が強くなったと思ったが、まだまだ弱かった。これからも修行を続けていく必要性がある。剣の道に終わりはないのだ。

 このまま40数匹くらい水トカゲを狩ったところでのドロップ品一覧だ。


 水トカゲの皮31

 水トカゲの肉14

 水トカゲの水袋3

 水トカゲの手袋


 初めてみるアイテムばかりだ。夕方まで狩ってこれだけだから水トカゲの皮と肉は普通ドロップアイテムで水袋と手袋がもしかするとレアドロップアイテムなのかもしれない。この 水トカゲの手袋 なんて絶対にレアドロップ品だろう。なんせ装備アイテムだからね。ドロップしたばかりの水トカゲの手袋を手にはめてみることにした。初めての装備品ドロップアイテムだ。僕はうれしくてしかたなかった。手に装備してみたらとてもカッコ良く見えた。装備したら少し大きめだったがだんだんと手になじんできた。水トカゲの手袋と言うだけあって水耐性があるように思える。手袋ごしに愛用の剣を握ってみたら持ちやすさは少しこちらのほうが上のように思えた。手から剣がすべり落ちたりしないため良い装備品がドロップしたと思った。これは売らずにずっと装備していくつもりだ。僕が上級冒険者になってもずっとこの初めてドロップした装備品はつけておこうとちかった。


 一通りながめてから僕は一度水トカゲの手袋を外そうとしたら外せなかった。まぁ気にすることはない。この水トカゲの手袋を僕は一生外すつもりはないのだからね。

 このまま僕は町に戻ることにした。町の戻るまでにステータス画面でスキル値を確認してみることにした。


 武器スキル類

 刀剣スキル 16

 盾スキル 3

 戦闘技術スキル 10

 生産スキル類

 料理スキル 13

 その他

 鑑定スキル 0.3


 刀剣スキルが今日の目標の15を超えていてうれしかった。戦闘技術スキルも1上がっていた。戦闘技術スキルはなかなか思ったように上がっていなかったが今日はスキル上げもでき、初めて装備品も魔物からドロップしたのだ今日はとても良い日だ。

ステータスのスキル一覧と所持金とアイテム袋内アイテム

武器スキル類

刀剣スキル 16

盾スキル 3

戦闘技術スキル 10

生産スキル類

料理スキル 13

その他

鑑定スキル 0.3


所持金

17,651g 蛇肉たくさん ???のスクロール6枚 武器破損した剣 木剣2本 

水トカゲの皮31 水トカゲの肉14 水トカゲの水袋3 水トカゲの手袋

奴隷のマクダフ

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