マクダフ様の借金返済 料理屋露店金策 その1
俺は露天市場で今料理人兼奴隷をやっている。まぁ奴隷を兼用でやっているわけではないがな。誰でも奴隷に何てなりたくはないものだ。俺の御主人様はいいやつだ。ガキだから扱いやすいという点もあるが、何といっても俺を怖がっているからな。怖がっているため奴隷の俺に対して無茶な要求や命令をすることがない。まだ御主人様に買われて一日目… いや二日目だからということもあるだろうがな。
「ダフさんヘスサ追加お願いしますわ!朝の販売分は10個では足りませんわ!」
「おいおいそんなに作るのか?5個くらい売れたら追加で作っていきゃあいいじゃねぇのか?」
「ダフさんはヘスサをなめすぎですわ!」
俺のことをダフさんと勝手に言っているこいつはトリポリオの旦那が連れてきたスラム街のガキらしい。俺が料理を作ってこいつが売る。戦場の最前線で補給係をやっていた奴隷になる前の仕事より楽なもんだ。奴隷になる前のほうがきつく何時死ぬかもわからないまま仕事にしていたなんておかしな話だ。俺はそう言われて追加で10個作っておいた。20個あれば足りるだろう。
俺とスラム街のガキとトリポリオの旦那と一緒に朝食にヘスポタセットを食べた。俺が作った料理の中では美味い方だった。サンドイッチに入ってるマヨネーズとか言う調味料が美味い。よく蛇肉ステーキと合っている。だが何と言ってもパンポタージュが良い。味が濃くてこれ1杯でも満足できるできる料理だ。
俺の御主人様はヘスポタセットを持って出掛けた。帰りは夕方頃だと聞いた。
朝露店市場が次々と開店し始めてから俺は驚いたね。こんな料理が飛ぶように売れていったんだからよ。
ヘスサとかって言うサンドイッチが500g。今日初めて教わって作ったパンポタと言うパンポタージュ何てものは100gだ。スラム街の女のガキが勝手にヘスサとパンポタをセットで ヘスポタセット とか言って売っている。セットならなんと500gだ。俺が作ったパンポタージュの値段は何処へいっちまったんだか。まぁ俺が気にすることもない。いくら稼いでも俺の手元に金は残らねぇからな。
いらっしゃいませー いらっしゃいませー
蛇肉ステーキのサンドイッチですよー 略して”ヘスサ”ですよ。秘伝の白い調味料が決めて!
あのヘスサがついに… ついに今なら500gですよー おひとついかがですかー
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女のガキが手にサンドイッチを持って客引きと声掛けをしている。朝から元気なものだ。
驚いたことにこの料理露店が開店されてすぐに客が料理を買いに来た。物珍しさに惹かれてだろう。朝から三人もすでに並んでいた。
「おい… おいおいおいおいマジかよ!ヘスサが500gだって!!5個売ってくれ!」
「ヘスサとパンポタのセットのヘスポタセットを2個売ってください。」
「今あるヘスサ全部くれ!!それとパンポタ1杯頼む。とんでもない事になった… 早くあいつらに教えなくては!」
もう朝俺が作ったサンドイッチがすべて売り切れてしまった。女のガキが言うことは間違ってはいなかったようだ。それで俺は慌ててヘスサを追加で10個また作った。サンドイッチもいいがパンポタも売れて欲しいね。なんせ俺が今日初めて作った料理だが御主人様もトリポリオの旦那もスラム街の女のガキも美味しいって言ってくれた料理だからな。
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商品が売れたら直ぐに更に作る。女のガキが売り物のパンポタージュを飲みながら俺が追加のサンドイッチが出来上がるを待っている。急がねばならない。戦場の最前線での補給係とは違うがこちらもこちらで忙しい。ただ料理を作っているだけだが休む暇もねぇ。
「パンポタ一杯頼む。これが新しい料理か… どれどれ… 濃い!うまい!」
「パンポタ一杯こっちも頼む。これは食べると言うより飲む感じか… うまいなこれ… パンポタもう一杯頼む!」
「ヘスポタセット1つたのむ。」
俺の作った料理がどんどん売れていく。やはり嬉しいものだ。この露店市場で売られている料理で俺が作るものが一番美味しいのだ。自身がある。
売っている途中でトリポリオの旦那が戻ってきて朝販売分は今作っている分のこれでいいと言われた。まだ売れるのになぜ販売をやめるのか俺には理解できないが。
「もういいぞ。朝の販売分はな… 昼の分はヘスサ30個まで。パンポタは制限なしで売ってくれ… 」
こんなに売れるのに昼の分が30個だけとか一体何を考えてるのか… サンドイッチより俺が作ったパンポタージュの方をトリポリオの旦那は売りたいんだろう。金稼ぎも大事だが今一番美味いものを売るのがポリシーなんだろう。俺とは気が合いそうだ。
「またあれをやるのですか…? でも私は取り分をしっかりもらえればいいのですわ!」
「ああ… 初日は気にするな… 忙しくなるのは最終日だ。今日は撒き餌さ日だ。」
俺の知らないことを二人で話している。前にも似たようなことがあったようだが、俺には関係ない。俺はただの料理係だからな。
昼飯時にはサンドイッチを30個作った。これ以上作らなくてもいいのだから楽なもんだ。サンドイッチよりパンポタージュの方が売れて美味しいと言ってくれたら俺はそれでいい。露店を再開してすぐに客がきた。面白いくらいに売れていく。朝の分として追加で作ったサンドイッチがまだ9個も残っているが。
いらっしゃいませー いらっしゃいませー
蛇肉ステーキのサンドイッチですよー 略して”ヘスサ”ですよ。マヨネーズが決めて!
あのヘスサがついに… ついに今なら500gですよー 朝から大人気ー
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昼も元気に客引きと声掛けを女のガキがやっている。手にはサンドイッチを2個持っている。食べながら客の食欲を誘う作戦なんだろう。
「ヘスポタセットを1個くれ。パンポタが美味いって聞いてきたんだ。今日はヘスサが500gと聞いて買いに来ないわけにはいかないからな。」
「パンポタ一つください! おいしいっ!100gこんなにおいしい料理食べられるなんて!持って帰りたいのでもう一つください!」
「これは今日売り出したパンポタージュ?とかいう料理か…1杯くれ。なんだこの料理は味が濃すぎる。舌がバカになりそうな料理だ!」
「おやおや… 今日もヘスサ売ってたのか!パンポタージュとか言う新メニューもあるのか… これはこれは… 楽しみだ。待ってるぞ… 」
パンポタージュの評判は上々なようだ。夕方時になるまでには朝の追加分と一緒にサンドイッチはすべて売れていた。単品4、セット32、パンポタ12杯だ。客引きをしながら女のガキも売り物のパンポタージュを飲んでいる。そのためパンポタも残りが少なくなり夕方時の販売時に追加で作ることになったくらいだ。俺の作った料理が美味しいと言って食べられている。嬉しいもんだ。補給係だから料理も作れと無理矢理に料理係が最前線に少ないからと言われ作らされたあのよく分からない肉のステーキや魔法が飛んできても防げそうなくらい固いパンで作るパン粥何か作っているよりずっと良い。
「昼飯分も売れたなよしよし… 夕方に売るのは25個だ。パンポタも少なくなってきてるなこれは追加で作って売ってくれ… 」
「今日はすごい売れてますわ!パンポタの売れ行きもセット販売してるのでいいですわ!」
トリポリオの旦那の言う通り個数を減らして夕方時にも販売していく。この考えがあまりわからないが何かトリポリオの旦那なりの考えがあるんだろう。俺は黙って作るだけだ。夕方の分を作っていると身なりの良い客がやってきたて女のガキと話していた。常連のようだ。
「やぁ!エリヤちゃん… 今日もヘスサ売ってるのかい!何!あのヘスサが500gだと… 10個売ってくれ!みんなに買って帰ってやりたいからね。それとパンポタージュ?と言う料理も一つ頼む。」
「はい!いつもありがとうございます。今日から販売を開始した新メニューのパンポタージュです。おいしかったらこちらもまた買ってくださいね!」
サンドイッチは間違いのない商品のようだ。女のガキがサンドイッチを2個食べながら会話している。俺が一日見ていてはっきりわかるくらいの売れ行きだ。パンポタージュも悪くはない。追加で作ったほどだからな。
「このパンポタージュもおいしいな。5つほど追加で頼む。これも少し持って帰ってやりたい。」
「はい!ありがとうございます。お熱いのでお気を付けください。またのお越しをお待ちしております!」
随分と身なりの良い客に媚びを売るのが上手いようだこのスラム街の女のガキはエリヤと言うらしい。その後も客がたくさん来た。どうやらサンドイッチも俺が作った一番美味いパンポタージュも良い料理だが、このスラム街のガキのエリヤを目当てで料理を買いに来ている奴もいるように思える。このエリヤはここでは人気があるようだ。まぁすぐに俺の料理の方が人気になるはずだ。俺は自分の作ったパンポタージュを飲みながら確信している。
夕方分の作った料理がその後すべて売り切れた。サンドイッチ1個、パンポタージュ13杯、ヘスポタセットが10個売れた。
そのため今日の販売合計数はサンドイッチ34個、パンポタージュ28杯、ヘスポタセット46個だ。
今日の売り上げを計算した。
サンドイッチ 17,000g
ポンポタージュ 2,800g
ヘスポタセット 23,000g
合計42,800g
今日の稼ぎは42,800gとなった。随分売れたものだ。俺も作った甲斐があるってもんだ。だがパンポタージュの売れ行きがあんまりだった。一番安いため一番多く売れると思ったがヘスポタセットで売れたのと足してようやく74杯だ。100杯は売れると思っていたが。
夕方時に追加でパンポタージュを作ったが売れ残ったため残りはトリポリオの旦那がスラム街へ持って行くらしい。スラム街の住人に優しくしてもいいことなんてないだろうに変わった御人だ。
今日の売上金を計算してエリヤが今日の仕事の給料として3,000gと追加報酬として1,000g払った。残りの38,800gをトリポリオの旦那と俺の御主人様と折半のようだ。そのため19,400gを俺が受け取り御主人様に渡すようことになった。露店で料理を売って一日の稼ぎが19,400gつまり銀貨19枚だとすると少ないほうだろう。まぁ御主人様には多い金額だろうがな。
売り上げを分け合っていると俺の御主人様が帰ってきた。顔がにやけている感じがしたが、まぁいつも通りだろう。
「旦那ぁ~今日は稼げましたぜ… なんと銀貨19枚も!!」
「えっ!銀貨19枚もっ!! さすがだなマクダフ!!」
俺の御主人様はこんな金額で喜んでいる甘いもんだ。
マクダフ様の現在のスキルステータス
武器スキル類
刀剣 16
槍 36
盾 21
戦闘技術 20
生産スキル類
料理 32
薬調合 6
その他
鑑定 1
ギャンブル
王法違反及び軍規違反支払い金額 1,000,000g※1
※1 支払いは金貨または白金貨のみとする




