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【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~  作者: くーねるでぶる(戒め)


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075 『嘆きの地下墳墓』ボス戦

「じゃあ、開けますよ……!」


 作戦の確認が終わった後、オレはボス部屋の扉を開いていく。


 錆びついていた扉は固く、ギィーという不快な音を立てながらゆっくりと開いていった。


 そして、人ひとりが入れるほど扉が開くと、オレは体をねじ込むようにしてボス部屋へと侵入する。


 ボス部屋の中は先が見通せない真っ暗な空間だった。話では聞いていたけど、これでは受けに回らざるをえないな。敵がどこにいるのかもわからないので、先手を取れそうにない。


「ホーリーライト!」


 そこでオレはホーリーライトの魔法を使う。魔力を多めに使い、明るさを強くしてみた。


「行け」


 ホーリーライトの光源を前方に浮かばせると、真っ暗だった空間が照らされてボス部屋の様子が見えてきた。


「へぇ……」


 見えたのは、カタカタと骨を鳴らしながらこちらに接近する四体の剣を持った人骨、スケルトンソルジャーと、その後ろにいる悪臭を放つ四体のゾンビだった。ゾンビの後ろには、杖を持ったスケルトンメイジの姿も見える。


 そして――――。


「あれが……」


 二体のスケルトンメイジのさらに後ろ、黒く可視化できるほどの瘴気を纏った人影があった。


 それはボロボロの服を着た男性。しかし、ゾンビのように体が腐り落ちているわけではなく、見た限りではただのボロボロの服を着た男性のようにも見える。


 だが、ダンジョンのボス部屋に一般人がいるわけがない。あれが話にあったワイトだ。


 よくよく見れば、ワイトの眼窩には目がなく、開かれた瞼からは、ドス黒い血が涙のように流れていた。それに、手の爪が異常に長い。ネイルなどのおしゃれではなく、二十センチくらいはありそうだ。


 あれがオレとジゼルの倒すべき敵か。一応ゲームでの知識で知っている敵だが、油断はできないな。


「アベル、よくやった! 総員、かかれ!」


 フェルディナンの指示で戦いの幕が切って落とされる。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 雄叫びをあげて飛び出したのはエリクだった。その姿に気負いや緊張は見られない。三年生だから『嘆きの地下墳墓』なんて何度も攻略し、慣れているのだろう。頼もしいね。


 エリクの武器は柄の先に斧と穂先が付いたハルバードのようだった。それを豪快に振り回し、スケルトンソルジャー三体を一気に屠ってしまう。


 オレも負けていられないな。


 その時、奥のスケルトンメイジたちが杖を振り上げるのが見えた。魔法を使うつもりだ。


 スケルトンメイジたちの前に出現するのは、それぞれファイアボールとアイスニードルだった。


 スケルトンメイジの魔法が発動し、ファイアボールとアイスニードルが勢いよく飛翔する。その狙いはエリクみたいだ。


「せあああああああああ!」


 エリクはすでにスケルトンソルジャーを蹴散らし、ゾンビを一気に二体斬り飛ばしたところだった。スケルトンメイジから見れば、一番の脅威に映ったのだろう。


 エリクはハルバードを振り切ったところで、防御が間に合いそうにない。


 やるしかない!


 オレは駆け出すと、スケルトンメイジとエリクの間に身を躍らせた。


 迫るファイアボールとアイスニードル。そのどちらも斬ったことはあるが、二つ同時というのは初めてだ。


 オレにできるのか……?


 できるかじゃない。やるんだ!


 オレは腰に佩いた剣に手を伸ばし、最適なタイミングを見計らう。抜刀術のように剣を鞘で走らせて、剣速のアップを狙うつもりだ。


 そして、ついにその時がやってくる。


「はあああああああああああああああ!」


 自分でも驚くほどの大きな声を発し、オレは剣を走らせた。

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