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【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~  作者: くーねるでぶる(戒め)


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006 パトロールと訓練

「そういえば、アベルの婚約者選定に揉めていてな」

「ん?」


 それはいつものようにオレのホーリーライトで照らされた夕食での出来事だった。


 村のみんなが協力して作ってくれた自家製ソーセージの入ったポトフを味わって食べている時、父上が爆弾発言をしたのだ。


 今、婚約者って言ったか? オレの? オレまだ十歳だけど? さすがに早すぎるんじゃね? てか、婚約者ってマジかよ! まるで貴族みた……。そういえば、うちって貴族だったわ! いつも野山を駆けてたから忘れたわ。


「あなた、揉めているって?」

「アベルが神聖魔法に目覚めただろう? それで、アベルへの注目が集まってな。ぜひ自分の娘を嫁にという話がたくさんきてな。王都からも話が来たぞ」

「まあ! 王都から!」


 母上がビックリしたとばかりに開いた口の前におっとりと手を置いていた。


「ち、父上、婚約者って?」

「うむ! アベルよ、ワシがとびきりかわいい婚約者を見つけてやるぞ! はっはっはっはっはっはっ!」

「ほえー」


 そっか。うちは貴族だから、オレの婚約者って父上が決めるのか。たしかに、貴族ってあんまり恋愛結婚ってイメージはないかな。オレにも選択肢があるといいんだけど、このままだと期待薄だね。


 せめて良い人だといいけど……。


「アベル、期待しているがいい! はっはっはっはっはっはっ!」


 まぁ、なるよーになーれ。


「それで? アベルは嫁は何人欲しいんだ?」

「はい?」


 何を言ってるんだ、この親父殿は?


「今ならよりどり見取りだぞ? うちは辺境貴族だが、王都の貴族のように三人くらいなら養えるんじゃないか?」


 はっはっはっはっはっはっと、陽気に笑い声をあげる父上。そんな父上をたしなめるように母上が口を開いた。


「あなた、アベルはそんな子じゃありませんよ。あなたと同じで一人の女性を愛し抜ける子です」

「そうか? まぁ、そうだな」

「あなた、アベルも手がかからなくなってきましたし、そろそろ……」

「おいおい、アベルの前だぞ?」


 いつの間にかオレの婚約者の話から両親のいちゃいちゃに話がシフトしていた。これは弟か妹が生まれる日も近いかもなぁ。


 あ、このサラダおいしい。トウガラシが効いたソースがピリリとしている。


 そういえば、家の近くにトウガラシが自生していたなぁ。


 そんなことを考えながら、オレはいちゃつき始めた両親から目を逸らして夕食をパクパク食べていた。



 ◇



「行くぞ、デボラ!」

「はい、坊ちゃま」


 オレはデボラを連れて本村を歩き回る。今日は村の見回りなのだ。


 何があっても対応できるように一応武装はしたのだが、そんなオレをデボラは微笑ましそうに見ていた。守ってあげようとしているのに。解せぬ。


「あ! アベル様だ!」

「アベル様、おはよーございまーす!」

「おう! みんな、精が出るな」


 村の子どもたちが元気に農作業を手伝っている。今は雑草を抜いているようだ。いいね。みんな健康的に日に焼けて元気一杯だ。


 我がヴィアラット領の主力生産作物は小麦なのだが、領地が北の方にあるから小麦の生産には向いてないんだよなぁ。石高もよろしくないし、別の作物を育ててみても面白そうだけど……。ここまであまり商人は来ないから、いつか王都に行った時にでも探してみようと思う。


「アベル様! また稽古付けてくれよ!」

「オラたち強くなりたいんだ!」

「そうそう!」

「うーん、オレもまだ修行中の身だからなぁ。それより、今年の麦は順調か?」

「まぁ、例年通りって父ちゃん言ってたぜ」

「んだんだ」


 同い年くらいの子たちとしゃべりながら、オレは村の中のパトロールを続ける。


 そうか。今年の小麦は例年並みか。あまり税は期待できないな。


「おや、アベル様ではありませんか。おはようございます」

「おはよう、村長」

「ちょっと待っていてください。今朝はいくつも卵が取れましてな。よければお持ちください」

「おぉ! 感謝する!」


 やった! 卵は貴重だから素直に嬉しい! 貴重なタンパク質ってやつだな。


「やりましたね、坊ちゃま」

「うんっ!」


 デボラも嬉しそうだね。まぁ、こんな辺境では食べることぐらいしか楽しみがないのも事実。仕方ないね。


「いいですか、アベル様。女神様への感謝をいつも忘れずに……」


 その後、ホクホク顔で屋敷に帰ると、すぐに神聖魔法の練習だ。


 オレの目の前には、ピンポン玉くらいの光る玉が浮いている。昔のようにムラのある光の玉ではない。ちゃんと大きさも光量も安定している。


「素晴らしい。ここまでくれば、習得まであと一歩ですぞ」

「うむ!」


 シリルの言葉にオレは元気に頷いた。


 やっとここまで来たな。この調子でどんどん神聖魔法を習得していきたい。


 早くホーリーライトを習得して、ヒールを覚えたいな。やっぱり神聖魔法といえばヒールだし。

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