表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~  作者: くーねるでぶる(戒め)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/117

057 問題児?

 おそらくだが、テオドールは転生者じゃない。こいつはただのガキだ。


 オレが自分よりも注目を集めているのが許せなかったのだ。


 ゲームでも主人公に絡んだのも、自分より目立つ奴が気に入らなかったからだろう。


 なるほどなぁ。これもオレがヴァネッサを手に入れたことによるシナリオ改変なのか。


 ゲームとは違ってオレにヴァネッサを要求したことで、テオドールはかなりの負債を抱えてしまった。辺境伯に怒られることは確実。最悪の場合、廃嫡もありえるだろう。もしかしたら、学園を去ることになるかもしれない。


 かわいそうだとは思うが、ここで甘い態度を取ればオレがナメられることになる。


 テオドール、強く生きろ……!



 ◇



「はぁ……」


 わたくし、コランティーヌは教員室に戻ると、ついに深い溜息を吐いてしまいました。


 たった今、生徒同士の決闘騒ぎを立会人として収めてきたところです。


 まったく、どうしてわたくしの担当する学年は問題ばかり起こるのでしょうか。まだ初日ですよ? こんな日々が卒業まであと三年間続くのかと思うと眩暈を起こしそうです。


 決闘騒ぎを起こしたのは、今朝と同じくテオドール・ダルセー。その相手も今朝と同じくアベル・ヴィアラットでした。


 テオドールは、今朝の敗北を取り戻そうと三年生のエルネスト・ラシーヌを代理人にしてアベルに挑んだようでしたが……相手が悪過ぎましたね。


 エルネスト・ラシーヌ。三年生の中でも片手に入るほどの実力者ですが、アベル・ヴィアラットの実力はもはや学生の範疇にありません。先ほどの決闘を見て、改めてそう思いました。


 アベル・ヴィアラットはやはり完全なる規格外。未だ十二歳という年齢に恐怖を覚えるほどの逸材です。


 もうわたくしの手に負えないのは確実です。


 わたくしにちゃんと指導できるでしょうか……。アベルくんがいい子なことを願うばかりです……。


「はぁ……」


 思わず、また溜息を吐いてしまいました。


「コランティーヌ先生、お疲れのようですな。どうかなさいましたかの?」


 声に振り向けば、背筋のしっかり伸びた隙のない老人の姿がありました。


 御年八十を超える現役の武術教師、アンセルム先生です。


「アンセルム先生……。いえ、今年の一年生なのですが、まだ入学初日なのに二回も決闘騒ぎがありまして……。恥ずかしながら、教師としてやっていけるのか自信が……」

「ほっほっほ。コランティーヌ先生ならば大丈夫ですよ。私もできる限りお手伝いいたしましょう」

「ありがとうございます、アンセルム先生」

「しかし、初日から決闘とは。今年の一年生は元気いっぱいですな」

「そ、そうですね……」


 元気? あれは元気と形容してもいいものなのでしょうか?


 できればその有り余った元気を学業にも活かしてほしいところです。


「それで、どうでしたかな、ヴィアラットの小せがれは?」

「ヴィアラット、アベルくんですか?」


 わたくしは一瞬口ごもってしまう。


「その……自分の目で見ても信じられない実力です。魔法も斬ってしまいますし、三年生のエルネストくんにも余裕で勝ってしまいますし……。正直、少し恐ろしいくらいです……」

「ほう。なるほど、なるほど」


 しかし、アンセルム先生はわたくしの話を聞いても嬉しそうに何度も頷くだけだった。


 なぜ、アンセルム先生が笑えるのかわかりません。アベル・ヴィアラットが問題児だった場合、かなり困ることになると思うのですが……。


 わたくしは武術はからっきしなので、武術を鍛えている者同士にしかわからない何かがあるのでしょうか?

お読みいただき、ありがとうございます!

よろしければ評価、ブックマークして頂けると嬉しいです。

下の☆☆☆☆☆をポチッとするだけです。

☆1つでも構いません。

どうかあなたの評価を教えてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ