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【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~  作者: くーねるでぶる(戒め)


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017 ボスを倒した後で

「はぁ……」


 ゴブリンたちを片付け、オレはよっこらしょっと地べたに座る。


 ちなみに今回、ゴブリンキングはゴブリンの王笏をドロップしなかった。ドロップすれば我が家の家計も楽になるのに。残念だよ。


 まぁ、その代わり今回は鉄武器がかなりの量手に入ったのはありがたいけどね。ヴィアラット領は万年鉄不足なのだ。


 そんなことを思いながら、オレは持ってきたバックパックからある物を取り出した。料理長お手製のお弁当である。何が入ってるかなー?


 カパッとお弁当箱の蓋を開けると、とても腹が減るおいしそうな匂いがした。お弁当箱の中には、サンドイッチがずらりと並んでいる。


「いいねー、卵サンドもあるじゃん!」


 卵サンドに使われているマヨネーズは、オレが料理長に作り方を教えたものだ。これは料理界に革命が起きるとは料理長の言葉だ。鵜呑みにするわけじゃないが、王都に行ったら適当な商会に作り方を売って金にしようかな? 王都に行けば、何かと入用だろうしね。


 さっそくサンドイッチを一つ摘まんで頬張ると、シャキシャキの野菜と卵マヨネーズの柔らかな味が口いっぱいに広がった。やっぱりうまいなぁ。これならパンの雑味も気にならないよ。


 そのまま両手でサンドイッチを持ってどんどん食べていく。たまにサイドメニューとしてお弁当箱の隅に鎮座していた唐揚げも摘まみつつ、オレはお弁当を完食した。


「はぁー……。うまかった……」


 満足の吐息を漏らしつつ、オレは満ちた腹を撫でる。幸せな時間はすぐに終わってしまうのだ。なんとも寂しいことだね。


「よいしょっと」


 オレは立ち上がると、持ってきた木製のシャベル手に、ボス部屋の右の壁を調べ始めた。


「たしか、真ん中らへんだったよな?」


 そして、適当に目星を付けると、ボス部屋の土壁を掘ってみる。


 このダンジョンは、ゲームにも登場した『ゴブリンの地下王国』だ。『ゴブリンの地下王国』自体はそこまで難易度の高くない普通のダンジョンだが、このダンジョンには秘密がある。


 ゲームでは十度このダンジョンをクリアすると、小規模な地震が起きるのだ。


 そして、地震の振動によって、ボス部屋の右側の壁が一部崩れ、通路が見つかるのである。


 その先は先史文明の遺跡につながっており、アーティファクトと呼ばれる先史文明の遺産を手に入れることができるのだ。


「お?」


 ザックザクと壁を掘っていくと、新たな空間につながった。当たりっぽいな。


 なかなか土に突き刺さらない木のシャベルに苦労しながら、オレはどんどんと穴を広げていく。


「こんなところでいいかな?」


 ぽっかりと開いたオレ一人分が通れそうな穴。ホーリーライトの光で照らすと、土壁の向こうはまるで宇宙船の中のような機械的な通路が見えた。


「よいしょっと」


 バックパックを背負い、オレは穴の向こうの通路に足を踏み入れた。


 土とは違うカツンとした感覚が足の裏に返ってくる。オレは足元の感覚を確かめながら、通路を進んでいく。


「げ……」


 カツカツと靴音を響かせながら通路を進んでいくと、どす赤黒いスライムのようなものが現れた。


 だが、このゲームではファンタジーの代表モンスターのようなスライムは存在しない。これはスライムのように見えるが、別のものだ。


 実はこれ、不老不死を求めた先史文明の人間の成れの果てだったりする。だから、あんまり戦いたくないんだよなぁ。倒しても時間が経つと復活するし。


「うん。無視しよう」


 オレはスライムを避けるように走ってスライムの横を突っ切る。


 スライムは動きも早くないし、余裕で通り抜けることができた。このまま走っていくか。


 機械的な通路を走って通り抜けると、なにやら広い空間に出た。空間の中央にはなにか鋭角的な大きな物が鎮座していた。ここまではゲームの通りだな。


 部屋の中央に鎮座している物が第一目標だが、今はまだ行かない。ここには他にも有用なアーティファクトが眠っているからね。まずはそちらの回収だ。


 オレは部屋の壁に沿うように反時計回りに進んでいく。通路が見つかれば入り、部屋を見つければ中を探索していった。


 赤黒いスライムを避けて、見つけた部屋の中を探索していく。埃の積もった戸棚や引き出しなど開け、先史文明のコインやエリクサーなど、知ってるアイテムは根こそぎバックパックに詰めていく。


 中にはここでしか手に入らないアイテムもあって、オレの心はホクホクである。


「お!」


 そんなことをしながら通路の突き当りで見つけたのは、自販機に似た機械だ。ここだけ少し明るくなっている。この機械はまだ生きているのだ。


「レプリケーター。ゲームの通りだな!」


 知っていたこととはいえ、改めて発見すると嬉しくなるねぇ。


 オレは飛び付くようにレプリケーターの前に立つと、今まで部屋で地道に集めてきた先史文明のコインをレプリケーターに投入していく。


「ギリギリ足りるな」


 ゲームのようにアイテムが光っているわけではないのでいくつか取りこぼしがあるが、ギリギリ先史文明のコインが足りた。


 ブーンと低い振動音を立ててレプリケーターが起動する。


「さーて、なにを選ぼうかな……」

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