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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第4章 岩瀬加奈
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14 手を握る

どうぞよろしくお願いします。

「本当に寒かったら、鈴永とか生徒に抱きついているだろ」


 川上先生が小さく言っている声が聞こえた。

 1時間ぐらい星を見ていたかな……。最終的にはみんな無言になって、ぼーっ。

 周囲の人が、ぼちぼち帰って行く。私達も帰ることになる。

 とも先輩の右手は私が握っていたんだけど、起き上がる時、見ちゃった。

 左手は川上先生が握ってた。

 気づいたのは私だけかもしれない。


「はあ、ロマンティックというか、ファンタジックというか。こんな星空が見られてすごい体験した!」


 まゆみ先輩の感動したような声が響いて、私は本当にその通りだと思った。

 なんとなくぼーとしたまま、渡されてた赤いペンライトで周囲を確認しつつ、ゴンドラ乗り場へ行き、駐車場まで降りた。

 ゴンドラの光は眩しかったけど、バスの明かりが変な感じ。暗いような……。

 バスでも、とも先輩にくっついて乗って、とも先輩の横をキープ!

 川上先生には悪いけど、守るんだもんね!


「みんな隣に来た時と同じ人いる?」


 トモ先輩の言葉に「いるー!」「大丈夫!」なんて声が上がる。

 なんとなくみんな行きと同じ場所に座ったみたい。

 川上先生が乗ってきて、まゆみ先輩の隣に座ろうとしたら「えー、ちょっと。もう睨まれたくないんですけど」と言われて困った顔をした。

 後ろから乗り込んできた田中先生が「ほらここに座れ」と窓側の奥の座席に川上先生を押し込んだ。

 最後に鈴永さん達とさえ先生。鈴永さん達はさっきの席にさっと座ったけど、さえ先生はもたもたっていうか。

 鈴永さん達に「ちゃんと座れた?」なんて言いながら、自分はなかなか座らない。


「文芸部、全員います!」ととも先輩が声を掛けた。

「自然科学部も全員いるね!?」とまゆみ先輩が言って、あたりを見回す。

 さえ先生は空いている席に座った。

 バスが動き出す。

 田中先生がさえ先生に「借りたカーディガンは?」と声を掛けた。

「え?」と言いながら、カーディガンを田中先生に通路を隔てて手渡すさえ先生。

 あれ、とも先輩のだよね?

 こちらに回ってくるかと思ったら、田中先生は川上先生に渡したようで、そのままだった。

 とも先輩は気づいていないみたい。あき先輩とおしゃべりしてる。

 ホテルに到着したのは9時半過ぎてた。

 みんなで慌てて大浴場に行くことに。


 いやー、恥ずかしいけど、とも先輩やあき先輩の裸、見られるの、楽しみっていうか、興奮する。

 

 あき先輩はやっぱりスタイルいい!

 筋肉も程よく、まあ、あんまりじっくりは見られないから、ちらりとね。

 とも先輩は思っていたより……、女性らしい身体つきだった。色も白いし、肌もきれい……。


「とも先輩って着やせするんですね」ってさおりん先輩が失礼なこと言ってたけど、確かにそう思えるっちゃ、そう。

 華奢な細い感じに制服とか私服の時は見えるけど、脱いだら女性らしい曲線がきれいっていうか……。

 さっき抱きついた時、ふんわりしてたもんな。

 さえ先生も遅れて入ってきて、とも先輩を見て、驚いた表情をしていた。

 さえ先生は……、そのままの印象通り。細い印象で、裸も細かった。そして、顔と首は白いのに、身体の肌は……、不自然な感じ。そして、最後まで顔と髪は洗おうとしなかった。


読んで下さり、ありがとうございます。

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