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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第1章 若宮朋佳
9/76

9 大雨

どうぞよろしくお願いします。

「大丈夫よ。川上先生も車だから」


 真理先生の声が響き、ちょっと間をおいてから私は頷いた。


「はい、じゃあ、雨がひどそうだったらということで」



 部長同士で、しかも先生もいたことから、もうだいぶ細かい所まで話を詰められたそう。

 2週間後にある鉱物採取のフィールドワークも合同で参加するという話になったんだと。


「……大丈夫ですか? 部長」


 私の言葉にゆかり部長が首を傾げるので、続けて言った。


「文芸部……、運動嫌いの巣窟ですけど」


 川上先生がぶはって笑った。


「巣窟って……、魔王かなんかいそうだな!?」


「部長がその魔王ですよ」


 先生には聞かせられないが、中三の時の伝統行事の『歩け歩けハイキング』ですら直前の仮病で欠席した伝説の運動嫌いの猛者なのだ。

 鉱物採取のフィールドワークなんて、ハイキングどこじゃない、山歩きじゃないの!?


 ゆかり部長が急に心配そうな表情になる。

 自然科学部の部長が「川上先生、車出してくれますよね!?」と言った。


「ああ、出せるけども……、俺の車でも4人くらいだぞ!?」


「レンタカー借りて下さい!」


 結局、まだ参加人数もはっきりしないし、レンタカーを借りるにしても学校に確認ということになり……。

 雨が降り出した。

 真理先生がスマホで確認してくれた。これからしばらくかなり強い雨が降り続けるらしい。


 学生は学内ではスマホは使用できない。カバンかロッカーに入れて電源は切るルール。

 自習室だけ勉強に使うのに限って使用許可となる。

 まあ、ノートパソコンもあるから本当に調べたかったパソコンを開けばいいんだけど、天気予報だけ見るとか、そういう使い方はなんだかめんどい。


 私はゆかり部長に「私と部長は田中先生に乗せてもらいましょう!」と言い、言葉が足りないかと付け加えた。


「自然科学部のみなさんは川上先生に送ってもらえばいいのでは?」


 真理先生が「いいんですか!? うれしいです!」と川上先生に微笑みかける。


 私は立ち上がりながら「じゃあ、ゆかり部長は私と一緒に行きましょう!」と言うと、川上先生が急に言った。


「みんなで一緒に行こう」


 え? みんなで?

 

読んで下さり、ありがとうございます。

うひゃひゃ、真理先生!

書いててちょっと楽しい。

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