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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第3章 若宮朋佳
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29 母の勘

どうぞよろしくお願いします。

 月曜日、私は少し寝坊した。

 父は仕事に出ていて、母は午前中だけ仕事をしてくる、午後は休みをもらえたから用意して待ってなさい、と置手紙があった。


 トーストと目玉焼きの朝食を食べてから、私服に着替えた。

 学校じゃないから私服でいいよな。

 

 昼食用にパスタの用意をしておく。鍋の用意と、あえるパスタソースだけど。

 リンゴがあったので切ってレモン汁をかけて冷やしておいた。サラダ替わり。


 母が帰ってくる連絡がlineにあり、時間を見ながらパスタを作る。

 帰宅した母と昼食を食べる。


「もう大丈夫そうね。

 ね……、もしかして朋佳……。

 川上先生のことが、好きだったりする?」


 急に母に言われて驚いた。

 母は真剣な表情で……。


「考えたの。

 なんであなたが狙われたのか。

 あなたの方も川上先生に、恋心を持っていたというなら、その女の先生のアンテナに引っかかってしまったのかな……と」


 私は……、渋々、頷いた。


「……やっぱり」


「でも、恋してるんだろうけど……。

 今回のことで、ちょっと気持ちがどうなるか、だな」


「あら、どうして?」


「その女の先生に、川上先生が、中学、高校、大学ですっごくモテて、恋人がいない時がないくらいで……、その、とっかえひっかえみたいな話を聞いて……。

 それに小学校から帝慶大付属だったんだって。

 そんなことを聞かされたら……、うーん……」


「あら、帝慶大! 小学校から!?

 すごいわね。いいとこの子なの!?」


 私は苦笑した。



 母と電車で病院へ行く。

 学校そばの病院というよりはクリニックだけど。

 安藤先生と川上先生が来ていて……。

 母は川上先生を見て、なんか微笑んだ。

 わー、なんかやめてよー。娘の恋している人だわみたいな!?

 なんか、やめてー!


 もうふらつきや変な感覚はなく、大丈夫だろうけど、念のため血液検査をしてもらい、結果は後日、学校に届けてもらえることになった。


 安藤先生は学校に戻り、川上先生は私と母を送ってくれるという。


 ふふふ、後部座席に母と乗る。タクシー扱いしてやる!


「川上先生、今回は大変でしたね」

 

 母の言葉に先生は申し訳なさそうに答える。


「いえ、若宮さん、朋佳さんを巻き込んでしまい、申し訳ないです」


「話を聞きましたら、川上先生も被害者ですもんね……。

 今回は大事にならなくて良かったです。

 娘にも被害はほとんどありませんでしたし。

 どうぞ、これからもよろしくお願いします」


 お願いしますって何よ!?


読んで下さり、ありがとうございます。

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