28 説得と納得
どうぞよろしくお願いします。
家では母も父も連絡を受けて帰宅していたようで、心配と不安と緊張という表情で私を迎えてくれた。
安藤先生と近藤先生が親に説明してくれた。
田中先生は車で待機で来なかったんだよね。そういうの苦手そうだもんね……。
母は私の将来のためにも、穏便に対外的な騒ぎはなかったという学院の対応に納得してくれたんだけど、父はごねた。
何もなかったからからこそ、しっかり警察に届けた方が良かったんじゃないかと。
校医の診察は受けたけれど、真理先生とやらが嘘を言っていたら?
大病院での診察と治療をしなかったことで、手遅れになり、何かしらの後遺症が残ったりしたら、どうするつもりだったのか……とか。
まあ正論だけど。
このことが噂になったり、変なところだけが切り取られて広まったりするよりは、なかったことにしておいてもらった方が、ありがたいのではと母が言ってくれて、父も今回のことは納得してくれた。
もし、何かあれば、学院の方できちんと対応してくれるということで。
明日は日曜日で休み。月曜日はクラブや補修や追試がある子の登校日なのだけれど、私は大事を取って休むように言われる。でも、たぶん呼ばれてないから大丈夫。
月曜日の午後、校医の病院へ母と行き、念のため診察してもらうことになり、安藤先生が一緒にということで、病院で待ち合わせすることに。
先生方が帰った後、両親にはもう少し詳しいことを聞かれた。
なんで私が狙われたのかという話になり……。
その真理先生が川上先生のことが好きで、自然科学部と文芸部が文化祭でコラボして、私が川上先生と話をしたりすることが急に増えたことで、目を付けられてしまったらしいと説明した。
うん、まちがいではない。
前から、私やアキや、中学の時から川上先生と親しそうな生徒に対してはきつい対応をされることもあり、私だけではなかったこと。
今回、本当にたまたま、私が選ばれてしまったようだと。
「まあ……、ここのところ、家へ川上先生が送って下さったり、迎えに来てくれたりがあったものね」
母が納得したように言い、父も川上先生に会って挨拶したことを思い出し納得したようだ。
「ああ、あの先生か……。
確かに若いし、かっこよかったから、気にはなったが……」
ついでにけっこう金持ちらしいし。
まあ、泉学院の理事の家系だしな。家も特注なけっこう広い離れ(?)にひとりで住んでるくらいだし……。
もしかしたら、幼稚園から帝慶大かもしれん。
いや、あんまり……、いろいろ知りたくはなかったな……。
読んで下さり、ありがとうございます。
ちょっと急ぎの投稿をしています。
第3章の終わりまでは書きあげ、ほっとしてます。
一応、ここで完結ということもできるけれど、もう少し、この子達のことを書きたくなってきてしまいました。
連載のままにしておいて、第4章か……。またはいろいろな人物の視点でこの先のエピソード(ほら、夏の合宿とか!)をちょこちょこ書いていくのも面白いかなと思案中です。




