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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第3章 若宮朋佳
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26 不祥事?

どうぞよろしくお願いします。

 気がついたら、白いシンプルなベッドに寝ていて。

 アキと相原君が、そばにいた。


「トモ!! 気がついた!」

 

 アキの声に養護の先生が衝立から顔を出した。


「良かった、大丈夫そうね」


 あれ? ここ泉学院の保健室だよね?

 窓を見ると、もう暗くなりかけてる?


「……学校?

 私、ファミレスで……、あれ? オレンジジュース……」


 頭がまだはっきりしない。

 養護の先生が水を持って来てくれた。


「ゆっくりと飲める?」


 私は頷いてコップを受け取り飲んだ。

 口の中、思ったより、気持ち悪くない。あの後、なんか拭いてもらえたりしたのかな?


 足音が近づいてきて、保健室のドアがすごい勢いで開いたと思ったら「若宮!!」と川上先生の声がして、ベッドの足元の柵にすごい勢いでつかまって、ベッドが揺れた。


「川上先生?

 あれ?

 田中先生と近藤先生は?」


「……学院長室だ。

 睡眠薬の種類もわかったし、飲んだ量も少ないと様子を見たが……。大丈夫か?」


「睡眠薬?

 あ、オレンジジュース!?

 盛られてた? 真理先生に!?」


 頭の中で真理先生の『復讐することにしました』という声と表情が思い出された。


「え? 復讐って、川上先生の……」


 言いかけて養護の先生がいることを思い出し、口を噤んだ。

 私はベッドにまた横になった。

 休んでいると、田中先生、近藤先生、担任、学院長まで来ちゃったよ。


 そこで私は何があったのか、知ることができた。



 真理先生が川上先生への復讐と言い出した時、アキは田中先生へ知らせてくれたそう。

 田中先生は川上先生を呼んだ。

 その時までは川上先生の過去の恋人の話を嫌がらせのように私にすることが、川上先生への復讐だと思ったのだけど、私の体調が悪くなり、新たな男性が現れたことで状況が変わった。


 真理先生がオレンジジュースに一服盛ったこと、私を連れ出そうとしていることが明白になったから。

 でも、騒ぎにならないように、ファミレスを出て、駐車場に入ったところで、声を掛けて、揉みあいになり、私を奪還。

 そこへ川上先生も駆けつけ、真理先生と男をつかまえたってことらしい。


 真理先生がベンゾなんちゃら系のレン……とかいう睡眠薬を私に飲ませたと白状し、全部は飲んでないし、吐いたしということで、学院に連れて来て、校医の先生に連絡したそう。

 一応、私の将来のために大事おおごとにしないという配慮だったらしいけれど……。


 校医が来てくれて、寝てる私を診察して、口の中とかもその時にきれいにしてもらえたみたい。

 真理先生の言う量の半分として、さらに嘔吐して全部吐き出したこと。

 身体の様子から、2時間ほどで目が覚めるだろうということになったんだって。

 いや、病院行っても良かったんだけど?

 ……確かに、私のこともあるけれど、学院にとってもかなりの不祥事になりかねないか……。


読んで下さり、ありがとうございます。

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