22 対決!?
どうぞよろしくお願いします。
ふう、ここまでみんなに協力してもらったのだから、頑張ろう!
まず、腹ごしらえじゃ!
ドリンクバーとドリアにした。
オレンジジュースを取りに行く時、田中先生と近藤先生のテーブルに行き、挨拶した。
近藤先生が話し掛けてきた。
「急に現れて、驚いたわよね。ごめんなさい。
私、田中先生とは親戚っていうか、まあ義理なんだけど。
私の姉が田中先生の弟さんと結婚してるの、だから、義理の兄弟になるのね。
今回、証人として来てくれって言われて」
近藤先生は真面目そうに、でも、ニコッと微笑んだ。
「……あなたには、最初ひどいことをしちゃったし。
まだ、学院に来たばかりで、生徒に舐められちゃいけないと、気を張ってて……。
間違いだとわかってもちゃんと謝れなかった……。気になってて。協力させてね」
私は頭を下げた。
なんか大事になってない!?
真理先生……、学院でも要注意人物なのか!?
みんな私を心配してくれてるけど、真理先生を心配してくれる人はいるんだろうか、とふと思った。
オレンジジュースのグラスを持ち、奥の席に戻る。
ドリアをゆっくりと食べ終えて、トイレに行き、ドリンクバーに寄って紅茶を選んで入れた。
戻る時に真理先生が入ってきて、キョロキョロした。
私は手を挙げて振り、真理先生と目が合ったのを確認してから席に戻る。真理先生が追いかけてきてくれた。
「お待たせ! 早く来てたのね!」
「はい、時間的にちょうどお昼だから、ちょっと早めに来て食べてました。
真理先生は?」
「私は……、そうね。何か食べようかな」
テーブルのタブレットを開きサンドイッチとドリンクバーを注文する真理先生。
そして、コートを脱いで、ドリンクを取りに行き、コーヒーを持って戻ってきた。
真理先生がコーヒーを飲み始めて、ちょっと落ち着いたかなというタイミングを計って私から言った。
「話って何ですか?
それも川上先生の話って……、なんで私に?」
真理先生は私をじっと見た。
「私が学院をやめるって話は聞いた?」
「……はい、マユミにちらっとだけ聞きました」
「そう……、なんでだと思う?」
「……さあ?」
心底どうでもいいんですけど……、心の中で呟く。
真理先生が笑った。
「どうでもいいことよね」
私、顔に出ちゃってたか!?
「私、学院の理科助手になって、川上先生に会って、一目惚れっていうのかな。
本当にこの人だ! って思った。
かっこいいし、やさしいし、穏やかだし、そして家は裕福で……。
学院に来て3年目って聞いて、他の女性の先生ともそういう話はなかったし、今お付き合いしている人もいないって。
気に入ってもらえるように、自分の気持ちをわかってもらえるように、すごく頑張ったわ。
でも、思わぬ伏兵がいたのよね。
あなたよ、若宮さん。
中二の時はお気に入りの生徒なのかな? ぐらいだったけど……。
あなたが中三になって、わかった」
何がです?
って言うか、かっこいい、やさしい、穏やかって、誰のことだよ!?
心の中で突っ込みながら、私は真理先生を見つめた。
読んで下さり、ありがとうございます。




