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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第3章 若宮朋佳
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22 対決!?

どうぞよろしくお願いします。

 ふう、ここまでみんなに協力してもらったのだから、頑張ろう!

 まず、腹ごしらえじゃ!

 ドリンクバーとドリアにした。

 オレンジジュースを取りに行く時、田中先生と近藤先生のテーブルに行き、挨拶した。

 近藤先生が話し掛けてきた。


「急に現れて、驚いたわよね。ごめんなさい。

 私、田中先生とは親戚っていうか、まあ義理なんだけど。

 私の姉が田中先生の弟さんと結婚してるの、だから、義理の兄弟になるのね。

 今回、証人として来てくれって言われて」


 近藤先生は真面目そうに、でも、ニコッと微笑んだ。


「……あなたには、最初ひどいことをしちゃったし。

 まだ、学院に来たばかりで、生徒に舐められちゃいけないと、気を張ってて……。

 間違いだとわかってもちゃんと謝れなかった……。気になってて。協力させてね」


 私は頭を下げた。

 なんか大事になってない!?

 真理先生……、学院でも要注意人物なのか!?

 みんな私を心配してくれてるけど、真理先生を心配してくれる人はいるんだろうか、とふと思った。


 オレンジジュースのグラスを持ち、奥の席に戻る。

 ドリアをゆっくりと食べ終えて、トイレに行き、ドリンクバーに寄って紅茶を選んで入れた。

 戻る時に真理先生が入ってきて、キョロキョロした。

 私は手を挙げて振り、真理先生と目が合ったのを確認してから席に戻る。真理先生が追いかけてきてくれた。


「お待たせ! 早く来てたのね!」


「はい、時間的にちょうどお昼だから、ちょっと早めに来て食べてました。

 真理先生は?」


「私は……、そうね。何か食べようかな」


 テーブルのタブレットを開きサンドイッチとドリンクバーを注文する真理先生。

 そして、コートを脱いで、ドリンクを取りに行き、コーヒーを持って戻ってきた。

 真理先生がコーヒーを飲み始めて、ちょっと落ち着いたかなというタイミングを計って私から言った。


「話って何ですか?

 それも川上先生の話って……、なんで私に?」


 真理先生は私をじっと見た。


「私が学院をやめるって話は聞いた?」


「……はい、マユミにちらっとだけ聞きました」


「そう……、なんでだと思う?」


「……さあ?」


 心底どうでもいいんですけど……、心の中で呟く。

 真理先生が笑った。


「どうでもいいことよね」


 私、顔に出ちゃってたか!?


「私、学院の理科助手になって、川上先生に会って、一目惚れっていうのかな。

 本当にこの人だ! って思った。

 かっこいいし、やさしいし、穏やかだし、そして家は裕福で……。

 学院に来て3年目って聞いて、他の女性の先生ともそういう話はなかったし、今お付き合いしている人もいないって。

 気に入ってもらえるように、自分の気持ちをわかってもらえるように、すごく頑張ったわ。

 でも、思わぬ伏兵がいたのよね。

 あなたよ、若宮さん。

 中二の時はお気に入りの生徒なのかな? ぐらいだったけど……。

 あなたが中三になって、わかった」


 何がです?

 って言うか、かっこいい、やさしい、穏やかって、誰のことだよ!?

 心の中で突っ込みながら、私は真理先生を見つめた。

読んで下さり、ありがとうございます。

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