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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第3章 若宮朋佳
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62/258

20 人を見る目?

どうぞよろしくお願いします。

 裏口から外へ出て駅に向かう。

 途中アキにさっきの田中先生の言葉の意味を聞かれて……。


「アキが靴を取り替えに行ってくれてる時、その……先生とのことを聞かれて。

 向こうはどう思っているか、わからないけど、私は好きですって、答えた」


「え、えーっ! えっ、反対じゃないの!?」


「……私も気に入られてるんじゃないかと思ってたけど、占いの時の好きな人? の存在もあるし……。

 よくわかんない。

 で、私は最近、自分の気持ちで、好きなんだろうなって気づいた」


「えー、じゃあ、話してた生理的にOKとかいうのが川上……」


 私はアキの口を押さえる。


「名前言わないでよっ。

 でも、私のほうだけの気持ちだから……ってこと」


 アキはちょっと呆れながら言った。


「私、あれ、トモだと思う。

 4年前って、私達の入学してからの年数だよ。

 トモ、どっかで会っているんじゃない?

 小さくて覚えてないとか?」


「そうかなぁ。

 会ってないとは思うんだけど」


 ……会っていたのは前世。


 駅についてアキに「ありがとう」ともう一度言った。

 アキは微笑んで「一緒に勉強できて楽しかった! 明日も勉強して帰らない?」と言ってくれた。


「うん、じゃあ、明日は英語教えて!」


「了解! 私は国語ね!」


 駅の中に少し入ったところで手を振って別れる。

 田中先生とアキには、自分の本心を言うことができて、なんだかほっとした。



 次の日から、教室や図書室でアキとマユミと一緒に勉強して帰るのが日課になった。

 真理先生から、連絡はない。

 私達はいつになく真面目に勉強して、テスト日程を迎えた。



 テスト最終日!


「やり切ったー!」「おしまーい!」「なんかいつもよりできた気がする!?」


 私とアキとマユミはHRの後、伸びをしながら言った。

 

「帰り食堂で食べてこ!」


 アキの言葉にマユミが「ごめん待ち合わせてて」とウインクする。


「ソウヤ君?」


 私が聞くとうれしそうに笑う。


「うん、向こうはもうテスト終わってて。

 ランチ一緒にって……、約束してて」


「うわっ、リア充~!!」


 アキが笑って叫んで。


「もう、じゃあ行くね!」

  

 マユミはにっこり微笑んで教室を出て行った。


「ふふふ、ナンパからこんなに仲の良い恋人同士になるとはね。

 ソウヤ君の人を見る目がすごいのか?

 それともマユミの見抜く目が……」


 私の言葉に「おじさんみたいなこと言ってんじゃないよ」と笑うアキ。


 ふたりで食堂に行く。

 体育系の部活のアキはよく利用するそうだけど、私はほとんど利用したことなくて、楽しみ!


「ラーメン? カレー? 何がお薦め?」


「うーん、なんだろう。ラーメンは安いと思う」


「安い? おいしいの教えて欲しい」


「フライドポテト?」


「えー、食事のメニューじゃねぇ!?」


 フライドポテトとから揚げチキンとフルーツヨーグルトと購買のパンにした。

 購買のパンの方がなんかおしゃれなんだよ。クロワッサンとかロールパンサンドとか。近所のパン屋さんと提携しててね。

読んで下さり、ありがとうございます。

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