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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第1章 若宮朋佳
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5 噂と真実

どうぞよろしくお願いします。

 川上先生は私が中一の時の副担任だ。

 その年に新任で、中二でもう一回副担。中三で担任だった。

 

 泉学院の先代理事長の息子らしい。何もなければ、将来は校長か理事長とかになるんじゃない。

 今は中学理科の先生という感じで、中学棟の方に理科室系はあるので、私達が高一になるとあまり顔を合わせなくなった。前が毎日顔を合わせてたわけで。

 高二の地学は教科担当になるし、担任になる可能性もあるとか。


 そういうわけで、川上先生は生徒から『みかど』ってふざけて呼ばれてる。

 まあ、この学院のトップの息子で、創立者とも親戚らしい。

 いずれはこの学院を背負って立つだろう……ってことだからね。

 で、私はその『帝』が目をかけている『月のみや』ってことらしい。

 名前に月の字がふたつも入っているしね。

 でも、何で宮? 宮って、皇女のこと?

 帝の妹か子どもかってことだよね!?



 昼休み、屋上で弁当を食べているとアキに言われる。


「『みかど』、トモのこと本当に気にしてるんだね……」


「まあ、学院の星! いや、光輝く月の宮だもの!」


 マユミがふっふっふと笑う。

 なぜあなたがドヤるのだ。


 春の全国高校テストの国語で私かなりいい成績を叩き出した。全国50位以内とか。自分でもびっくり。

 他の科目は社会と理科はまあまあ。英語はなんとか平均取れて、数学は……、まあ御想像にお任せします……という成績だったのだが、国語のおかげで(国語の平均すっごく低かった)、全国でもまあまあ上の方にいる感じになってるらしい。


 で、中学でもわりといい成績だったこともあり、学院から期待されてるとかいう話になってて。

 それで『帝』が過保護にしてたんだねって噂なんだよね。

 進学先とか期待されてるのかも……。

 それと……女子校だとよくあるエピソードなのかもしれないけど、先生の奥さんが学院卒業生だったというケースが、本当にいくつかあって。

 それで川上先生の妹みたいに大切にされてるとか、奥さん候補とか……、揶揄からかわれて言われてるわけだ。


 でも、今はコンプライアンスというか、倫理観的にそれはもう噂でもやばいのでは!?


 まだ先生同士の方がいいと思う。

 音楽の先生(男性)が、若い美術の先生(女性)を狙っている噂とかね。

 その美術の先生はこの学院の卒業生で、本当にお付き合いして結婚ってことになったら、またエピソードが増えるってわけだ。ほんの少しだけど在学も被ってたらしいし。


 そしてもう一組の噂も知っているというか、噂じゃなくて真実だと知っている。


 川上先生(男性)と理科助手の真理先生(女性)だ。

 真理先生も学院卒業生。先生の資格は持ってないけど、理科室の実験の準備とか先生方のお手伝いしている助手で先生と呼ばれてる。


 真理先生は川上先生のことが好きだと……、はっきり私達生徒にはわかる態度を取っている。

 川上先生は鈍いんだか、困っているんだか……。よくわかんない。


読んで下さり、ありがとうございます。

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