7 相性占い?
どうぞよろしくお願いします。
「きゃー、真理ちゃん! いいね! デートみたい!」
「川上先生と!」
クラスの女子数人がふたりを囲んだ。
ピンクの占い師の子が「戻ろ!」と言ってくれ、私ははっとして、自分の当番の机に戻る。
真理先生の機嫌のよい声が聞こえていて、私達、占い師の方に来て質問される。
「ふたりの相性とか未来とかも占えるの?」
私に聞いてるのか?
見上げると、真理先生が笑ってるけど、目がちょっと……。
「うーん、簡易的な占いなので。
真理先生が川上先生のことを思って占って、川上先生が真理先生とのことを占えば、それを付き合わせて、かな?
どうだろう?」
私はもうひとりの占い師に助けを求めるように言う。
「そうだね。それがいいと思う」
ピンクの子の言葉に、ほっとして、安心する。うん、変な表情したり、変な素振りしてなかったよな、私。
真理先生がピンクの占い師の前に座ってくれた。ほっとしたけど、そうすると、私の前は……。
川上先生!!
「赤……、やっぱり、似合ってるな」
「……それは、どうも……」
やっぱり、そう思うんだ。
前世で『私の金魚』と呼ばれていたことを思い出す。
あなたの金魚でかまわないと思ったこともある……。
なんで、今こんなことを思い出す!?
心の中で先生と、兄であった天帝の姿がだぶって、身体がぎゅっとなって、思わず目を逸らした。
いけない。今の私は若宮朋佳。もう前世のことは忘れなきゃ。
息を吸って、ふっと吐くと落ち着いた。
カードを均すように広げてから、ひとつの山にしようと集めながら説明を始める。
「では、真理先生のことを考えながらこのカードを……」
「違う人のことを占って欲しい」
……はい?
ちょっと動揺して隣の隣の机を見る(マユミがいなくなったからね)と真理先生はすでにカードをかき混ぜている最中で!
たぶん、そっちはさっきの話の通りに川上先生とのことを占ってるんだろうし……。
川上先生はみんなが戸惑っているのも気がつかないのか、それとも気がついて楽しんでいるのかわからないけど、言葉を続ける。
「……ずっと好きだった女性がいて、その時は思いを伝えられないまま別れて……。
また出会えて。もう4年になるかな。
今度は思いを伝えたんだ。でも、確実な返事がもらえてなくて。
その彼女とのことを占って欲しい」
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