6 やり返し?
どうぞよろしくお願いします。
「次、いいですか?」
私の前に小学生高学年くらいの女の子が椅子に手を掛けながら聞いてくれて、慌てて「どうぞ!」と答えた。
女の子の占いを終えたら、もう次のお客さんはいなくて、出口の方に相原君とソウヤ君とマユミとアキが立ち話しているのに気がついた。
もしかして私が終わるの待っててくれたのかな?
そちらに合流する。
なんだか、マユミとソウヤ君が名残惜しそうな感じで……。
私達はこのままラストまでここの係なんだよね。でも、お客さんがいないなら……。
「もう空いているからマユミ一緒に行っても大丈夫じゃない?」
私はもうひとりの占い師係のピンクのベールの子を見た。
その子も笑って頷いてくれる。
「ありがとう!」
マユミは感激したように叫んで、頭から水色のベールを外し、アキに押しつけ、スカーフとアクセサリーを慌てて外し始めた。衣装係の子が来て、手伝ってくれた。
「後夜祭で!」
マユミはそう言いながらソウヤ君と相原君と出て行った。このまま、玄関の方に向かいながら、もう少し展示など楽しめるだろうし、いや、そんなことよりも、一緒にいることの方が楽しいのかもな。
衣装係の子が水色のひらひらふわふわ衣装をまとめながらアキを見た。
「麻岡さんも似合いそう……」
うん、私もそう思う!
「えっ?
私はジャージだしっ!
立って歩くから!」
アキが手のひらをぶんぶん振って、後退りする。
「いいじゃん、ちょっと着て見せてよ!」
衣装係のこの言葉をきっかけに、みんなでアキに水色の衣装を着せていき……。
上はかわいい!
でも、下がジャージだからね。なにかジャージのズボンを覆うものがあれば……。
「うーん、あ、待ってて!」
衣装係の子が白い布を持って戻ってきて、アキの腰にスカートのように巻き付けて留めた。。
「いや、かわいい! 素敵!」
その言葉に他の係の子もわらわらと集まってきて、「写真撮ろう!」「ほら、集合!!」なんて言葉を掛け合い、お客さんもいないから、みんなで記念撮影会みたいな感じになった。
その時、入口の方から「まだ占ってもらえる?」と声がして……。
振り向いたら、真理先生と川上先生がそこにいた。
ふたりの姿を見て、心がざわっとした。
川上先生……、さっきの川上先生はこういう気持ちだったわけね。
やり返してきたってことなのか!?
うっ、なんか……。なんで、真理先生!?
読んで下さり、ありがとうございます。




