1 あの日以降
どうぞよろしくお願いします。
あのフィールドワークの日以降、学校外で川上先生には会っていない。
あの日は親も出掛けることを了承してて、たまたま帰ってきたのが早くて、大きな車で外から私が乗っているのが見えにくい、先生の車だと認識されにくい車だったといろいろ条件が重なり、ばれることはなかったけど……。
普通に、まず、先生と生徒が東京のどこかで会って、その車に乗ってたり、どこかに、まあ、その博物館とか美術館とか映画館とかカフェとか、一緒にいたら変だし、誰に見られているかわからない。
卒業生だっているし、学校の生徒、保護者……。どこに先生と私のことを知っている人がいるかわからないんだから!
私は卒業するまで、もう、あんなことはしないで欲しい、と伝えた。
lineは打ち合うのが大変だから、通話で声を潜めて。
川上先生は納得しない。
『本当に無理?』
「無理、私、高校生だよ。親に誰とどこに行くか言ってから出掛けます。
それに、親同士も何げに繋がっているから、嘘は言えません!」
そうだよ。アキとマユミのお母さんは私の母とline交換しているはず。
懇談会とかで年に1、2回は顔を合わせることだってあるし。
母が何か変だと思えば、いくらでも探りは入れられる。
『でも、これからはそういうこともあるんじゃない?』
うー。他の子ならね。
例えば、マユミが男の子と映画デートしたいから、私と映画に行ったことにしてと棚まれたら、アリバイ工作協力しようじゃないのって、思うかもしれない。
でも、マユミと彼は高校生同士だから!
別に見られても、そこまで大事にならんし。いやー、青春だねっ! で済む。
逆に親公認になれるチャンスかもしれない。
私は同じことをとても頼める立場ではない。
「あるかもしれないけど……」
『その時に、俺と会えばいいんじゃない?』
あの、話聞いてました?
まず、外で会ったり、過ごすのがアウトなんだから、無理だろ!?
「無理です。もし頼まれたとしても、無理」
というわけで、私は前よりもっと川上先生と必要以上に関わらないように気をつけてた。
真理先生とは何となく気まずいまま。
マユミには『他人のlineを繋げるのを勧めて悪かった』と謝ってくれたそうだけど……。
まあ、お互いに必要なことは話すけど、という感じかな。
でも、『真理ちゃん、トモのことを話題にすると川上先生と話がしやすいみたいだよ』なんてマユミに報告されて。そんなことを聞くと、なんだかもやもやする。
私の話題で盛り上がるとか……、やめて欲しい……。
読んで下さり、ありがとうございます。
第3章 再び朋佳の視点に戻りました。
これで最後かなと思います。
もう少しお付き合いいただけたらうれしいです。
新年、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
正月の親戚の挨拶、特に日にちはいつでもと言われていたので、じゃあ一日はないかと思っていたら、昨日の夕方に『明日待っています』と連絡が来て、どしぇーとなり、やっと今、帰宅しました。
投稿遅くなりすみません。




