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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第2章 麻岡亜希子
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11 違和感

どうぞよろしくお願いします。

「ああ、そんなような……。

 この死神のカードをもらうよ。

 未来に、時期が来るまで、彼女に思いを伝え続けられるように」


 川上先生の言葉に質問した彼女は赤くなる。

 いや、そうだよ。

 先生、何言ってるん!?

 私達、さっきから何聞かせられてるの!?

 文化祭のなんちゃって占いだよ!?


 トモの周囲では「若宮さん! 私も占って!」「私も!!」と盛り上がってて、トモは苦笑いだ。


 ちょっと萎れたような真理先生と妙にすっきりした表情の川上先生は去って行った。


「……あれじゃ、真理先生はちゃんと告白する前に振られたようなものだね」


 タロットに詳しい子がため息をついて言った。


 うーん、もう告白してんのかもしれないけど。

 真理先生にアイハラに……。

 今日は告白前に振られた奴、ふたりも見たわ。

 なんちゃってタロット占い恐るべし。


 文化祭終了時間。簡単に片付けして、後夜祭へ。

 もうお客さんは帰って、学院の人しか参加できない。

 校庭のステージ前だ。


 クラスで集まるから、マユミとも合流できた。

 ソウヤとアイハラ、無事に送りだすことができたそう。

 他の子から真理先生と川上先生が占いに来た話を聞いて目を丸くしている。


「えー、そんなことがあったんだー。真理ちゃん、大ショックだろうなー!」



 後夜祭が始まり、実行委員長の挨拶とか、イベントアンケートの発表が始まる。

 クラスの出し物部門でH1Bは残念ながら3位入賞はならず。というか、例年、高3の飲食模擬店が選ばれること多いからね。

  

 文芸部と自然科学部のコラボは文科系クラブ部門で2位入賞!!

 表彰されることになり、文芸部の部長がトモを迎えに来て、ステージに上がった。

 川上先生と自然科学部の部長も一緒で!


「月の宮ー!」「帝!」「ゆかりー!」「さくらこっ!!」なんて声が飛び交った。

 確か、文芸部はゆかり部長って言ってたっけ。


 その声に照れたように微笑んで川上先生がトモを見た。

 急に思い出す。

 トモと川上先生も……、出会って4年目になる。

 以前、会っていたら?

 でも、その時、トモはいくつよ!?

 トモが9歳としても、先生はその時もう大学生だよね!?

 6歳とか……、高校生!?

 やっぱ、犯罪じゃないか!?

 ありえない!

 

 私はまさかねと打ち消しながら、少し気持ちが冷えた。


 ステージから降りる時、トモの腕を川上先生がつかむように支えた。

 トモも、移動できる金属の階段が揺れるみたいで、川上先生につかまった。


 なんか……、その動作が自然で……。

 違和感を感じた。

 こんな自然に寄り添うようなふたりだったっけ?

読んで下さり、ありがとうございます。

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