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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第2章 麻岡亜希子
38/76

8 結果

どうぞよろしくお願いします。

 トモはカードを山にすると、三つに分け、積み直し、また崩して、山にまとめた。


「その……彼女のことを考えながら、このカードの山を崩して両手で混ぜて下さい」


 トモの指示に真剣に混ぜるアイハラ。


「そして、混ぜ終えたら、順番に3枚、選んでここに並べて下さい」


 過去、現在、未来と書いてあるシートを机の横から滑り込ませるトモ。

 アイハラは過去、現在、未来のカードを選び、伏せた状態で並べた。


「では、過去から順番にカードを読み取っていきます」


 トモがカードの上下が変わらないように横に開いた。


「『力』正位置。

 強い意志、理性的で自制できる……。

 相原君のこと? 私のこと?」


 おいおい、トモ。

 私のこと? ってどういう占い?


「……現在。『吊るされた男』の逆……」


 トモが言葉に詰まる。


「ん、逆位置。無駄な努力……」


 アイハラが苦笑する。


「未来は……、『運命の輪』の逆位置。

 振り回される、チャンスを逃す……」


 トモも苦笑いしながら言い切った。


「彼女はやめとけってことだね」


「合ってる?」


 逆にアイハラが聞く。


「合ってるんじゃ、ないかな?」


 マユミ達の方を見るトモ。

 そちらではいいカードが出ているようで歓声が上がっている。


「うーん、そうか」


 腕組みしてしまうアイハラ。


「ごめんね、いいカードが出なくて」


「いいカードが出た方が良かった?」


「……ううん、これで良かったと思う」


 アイハラは頷いて立ち上がり「ありがとう」と言って、私と一緒にお守りカード選びのところに来た。


「あ、『月』なんてカードもあるんだ」


「それはちょっとお薦めできない」


 私はアドバイスする。


「トモの月の宮からイメージしたのかもだけど、『月』はあんまり良くないカードかな。

 警戒とか心配とか。

 逆位置でも、少しずつ良くなるとか、時間がかかるみたいな感じ」


「そうか、これは、あの3枚で一番いい意味だったかな」


『力』のカードを指差すアイハラ。

 美しい女性が獅子の口や頭を押さえ付けているようなカードだ。


「そうだね。意志が強い。不屈。理性という意味のカード」


「んじゃ、これにする。

 まだ、すぐには諦められそうにないし……」


 私は『力』のカードを差し出した。


「あなたの前に素晴らしい道が開けますように!」


 クラスで決めたお決まりの言葉を言いながら。


 振り返るとトモは次の女子生徒の占いを始めていて、ソウヤが立ち上がりこちらに来るところだった。

 マユミがソウヤに手を振っている。

 ソウヤは『運命の輪』を選んで「俺、これね」と言った。

 私はまた、「あなたの前に素晴らしい道が開けますように!」と言いながら手渡した。


読んで下さり、ありがとうございます。

アイハラ~!!

だめだ、息子が最近「ウメハラが! まだ入る! 画面端!」とか叫んでるゲーム実況動画をとてもよく見るので、アイハラがウメハラに思えてきた……。

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