表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第2章 麻岡亜希子
32/76

2 自己紹介の後で

どうぞよろしくお願いします。

 私の番になった。さっと立つ。


「麻岡亜希子です。

 身体を動かすことが好きで、中学ではバスケ部に入りたいと思っています。 

 どうぞよろしくお願いします」


 ミニバス仕込みの大声で言って、ストンと席に座り、次はラストの青木さん。

 これで終わりと思いきや、田所先生が笑って言った。


「みんな自己紹介ありがとうね!

 一年間、どうぞよろしく!

 さて、川上先生に自己紹介してもらうの、忘れてたわ!」


 40人の女子中学生はずっこけたり、笑い声をあげたりして、川上先生を見つめた。


 まあ、かっこいいっちゃかっこいいかも。

 スーツも髪型も無難な感じだけど、清潔感があるし、悪くない。

 かっこいいほうにはなると思う。


「川上健司、24歳。

 理科を担当します。

 今年初めてクラス担任、まあ副担任ですが、クラスに関わるのは初めてです。

 私も担任としては1年生みたいなものですので、お互いに気になったことは何でも話して行きましょう。

 田所先生に言いにくいことも、言ってくれていいからな!」


「ちょっと!? 川上先生? それどういうこと!?」


 田所先生がわざとらしく突っ込んだりして、私達は笑った。


 プリントが配られ、科目別に用意するノートとか一覧になってて、一週間ほどの時間割がそこには記されていた。

 一週間は新入生歓迎行事やHRで決めることや、科目ごとの先生とのオリエンテーションとかそんな感じみたい。


 保護者が講堂で待っているから、下校はクラスごとになり、D組からだった。

 後ろからっていうのが好きなのか、この学校は?


 20分ほど自由時間と言われ、私は若宮さんの方をちらっと眺めた。話しかけるなら今、なんだろうけど。

 そう、対角線上だよ。移動したら、めっちゃ目立つ。

 その時、若宮さんが動いた。

 教卓の所まで来ると田所先生にプリントを見せながら何か質問してる。

 田所先生が川上先生を見て「理科のノートの質問よ」と声を掛け、若宮さんに教卓の後ろを通って川上先生の所に行くように言ったみたい。

 若宮さんが教卓の後ろをささっと通り、教卓から降りると私の斜め前あたりで川上先生と話し出した。


「理科のノート方眼って、5ミリ、10ミリ、ですか?」


「特に決まりはないが5ミリの方がいいと思う」


「はい、わかりました。ありがとうございます」


 若宮さんはプリントを見ながら頷いて、教室の後ろに戻ろうと振りむいて歩き出そうとして、私と目があった。

読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ