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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第1章 若宮朋佳
27/76

27 金魚葉

どうぞよろしくお願いします。

少し暴力的なシーンと思われるかもしれません。

苦手な方はご注意ください。

「ああ、お前が、俺の胸を突いてくれたおかげで、俺は妹を愛していたが、妹が自分の命を脅かす唯一の存在と脅威も感じていて、孤立させ、そして過度に見張るようなひどい扱いをくり返し、精神を破壊した罪を懺悔しながらすぐ死ぬことができた。

 計算してた。そう話せばお前の罪は少し軽くなるだろうし、そして私も罰して欲しいと言えば……、同じように流刑地である地球へ流されるだろうと……。

 死ねなかったお前は、これから罰が決まるだろうから……。もう兄妹としては生まれ変わることはほぼないはず。それに既に弱っていたお前なら、親子という年齢ほど離れないで生まれかわることができるだろうと。

 まさか、また愛し合うことが禁止されてる、先生と生徒という立場になると同時に巡り合うとはね。それだけは計算外だった」


 川上先生は私を壁に押しつけて逃げ出せないようにして抱きしめ、囁くように話し続ける。

 何故か、懐かしくて、私は怖いと思いながら、嫌じゃなかった。

 この温かさが……。


「3年間だ……、3年間、ただ見守り続けた。

 後3年、卒業まで見守るつもりだった。でも、もう待てない。

 俺のいないところで、誰と会ってる!? 何をしている!?

 こんな思いを、もうするのは嫌だ。

 もういいだろう。血の制約はない。今度こそ、俺はお前を愛することで救ってやれる……」


「救う?

 何を、何から!?

 私は人間として生きて死にたいだけ!

 私は土の上に自分の力で立ち、出会った人達と愛を育み、そしてお互い成長し合い、老いて人生を終えて死ぬんだ!」


 私は最後の力を振り絞って、自分の思いを伝えた。

 だめだ、流されちゃ……。


「……そんなことさせやしない。

 お前を愛している。他の者に触れさせてなるものか!」


 壁から離れたと思ったら、ぐいっと方向転換させられて、数歩後ろ向きに歩いて押し倒された。

 身体が弾んだ。ベッド!?


「若宮が何も言わなければ、誰にもわからないよ……。

 それに、金魚……、金魚葉をアイコンにするなんて、俺に見つけて欲しかったんじゃないのか!?」


「……真理先生はどうするの?」


 なんでかそこで真理先生の名前を出していた。

 先生が微笑む。


「そんなこと気にしていたのか……。

 かわいいな……」


 無理やりキスされて、頭がくらくらした。

 閉じた目から涙が滲むのがわかる。

 でも、震えるほどの歓びもあって……。

 身体から力が抜けて……。

 私はもう声が出てるのか、なんなのか、わからない。

 心ではだめだとわかっているのに、私は先生の手が、肌が、唇が、心地いいと感じてしまって、それもおかしい……。何も考えられない。


 ただ金魚葉のこと……、言われたことが、頭の中で引っ掛かっていた。

 まさか、私は……、望んでいたのか?

 前世で兄だったこの人にまた出会うことを!?

 女として愛されることを?



 目が覚めると私は何も身に付けていない。

 裸で、ベッドの中に横になっていて……。

 なんとなく、断片的にされたことは覚えている……。


 布団が掛けられてるのに寒い……。

 先生がバスタオルで髪を拭きながら現れた。


「服、脱がせるのってけっこう大変なんだな。

 あの時はさらに服が濡れてたし……。

 女官の仕事って大変だったんだな。

 軽くシャワーを浴びてきなさい。家まで送ろう」

読んで下さり、ありがとうございます。

あーあ。

先生の感想……、なんか天帝というか、それ!?

途中で気がついたけど、『せんせい』と『てんてい』は、ダジャレとかではないです。

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