24 意味がわからない
どうぞよろしくお願いします。
気がついたらC駅のイトーヨーカドーで、さくら部長ともうひとりの自然科学部の子が降りて行くところで……。
「あ、ごめんなさい寝てて! お疲れ様でした!」とあわてて叫んだ。
「ふふふ、疲れたんでしょ! さすが文芸部!
お疲れ様でした!」
そう言いながら降りて行くさくら部長と部員に窓から手を振った。
車が動き出した。
助手席に移動しなくていいんだ。
ちょっとほっとして座り直してシートベルトをしたまま、またうとうとしちゃった。
思ったより早く帰って来られて、まだ4時前で気温も温かい。
「着いたよ」
川上先生の声にあわてて頭を振って、リュックを……、あれ、ここに……、見回すと置いていた記憶とは反対側にあって。
つかむと、シートベルトを外して「ありがとうございました」と言いながら車から降りて戸惑う。
どこ!?
ガレージみたいな駐車場の中で……。
私は慌てて乗ってきた車を振り返る。
川上先生が降りてきて「よく寝てたから」と言った。
『よく寝てたから』とこの状況。
まったく意味がわからない。
「とりあえずガレージから出よう」
そう言われて、前に乗せてもらった先生の車があることに気がついた。
……川上先生の家!?
慌てて自分のリュックからスマホを取り出そうとして、動揺する。
スマホがない……。
「スマホは俺が預かっている」
川上先生の言葉に私は弾かれたように先生を見た。
「とりあえず、こちらについてきて欲しい」
ちゃんと起きてて、母にもうすぐ着くって連絡入れとくべきだった……。
私は先生が開けたドアの方に行くしかないようだ。
緊張しながらドアを先に通ると、家の玄関内みたいなところに出て……。
本当に先生の家だよね!?
しかも人の気配ないんだけど……。
玄関のドア。内鍵をこちらから開ければ逃げられるか!?
D駅の辺りだっけ?
読んで下さり、ありがとうございます。
大ピンチです!




