22 勝手に教えた
どうぞよろしくお願いします。
「……勝手に教えた!?」
我ながら驚くくらい低い声が出た。
笑っていたマユミと真理先生が緊張した表情になる。
「……だって、招待券あげてもいいって」
「それとこれとは話は別。
マユミにあげるってこと。
相原君にあげるってことじゃない!」
真理先生が言った。
「同世代の子とのお付き合いも大切よ。
異性の友達もいた方がいいと思うわ。
いいきっかけじゃない!」
「……私には私の考えがある。
勝手にされるのは嫌だ!」
何もかも勝手に施され、ただ生き続けていただけの私。
私には選択も何もできなかった。
せっかく……、今は自分で自分をどう生きるのか、決められるはずなのに!!
「真理先生が、マユミにやらせたの!?」
私は真理先生に食って掛かった。
私に『化け物』と言った女官の姿が重なって見えた。
私はひどい言葉が口から飛び出そうになり飲み込む。
ちょうどその時、車が停まった。
「展望台で休憩みたいだ。頭を冷やしてこい!」
田中先生の言葉に真理先生とマユミがすぐ出て行った。
「真理先生は若宮のことを心配しているんだよ」
「何を心配? 勝手に人の連絡先を……」
「まあ、落ち着け。少し外の空気を吸ってこい」
私は車の外に出た。
展望台と看板が出ている駐車スペースで、奥が崖の上みたいなとこになってた。
そこで深呼吸をくり返した。
「どうしたの?」
ゆかり部長とさくら部長が声を掛けてくれた。
「マユミと真理先生が、勝手に男子に私のlineを教えて、それで怒って……。
ああ、こんなことでこんなに怒る私も嫌い!」
さくら部長がマユミの所に行き、何やら話をしていたと思うと一緒に戻って来た。
「ごめんなさい。私、そんなにトモが嫌がるなんて、わかってなくて……」
マユミが震える声で謝ってきた。
「……私も怒り過ぎた。ごめん。
でも、承認するのは私のタイミングでさせて。
相原君にそう伝えておいて。
もう少し話しをしてみないと、友人になれるかわからないな」
読んで下さり、ありがとうごございます。
真理先生はそのままかいっ!
マユミとトモのケンカというかトラブルということにされてますね。




