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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第1章 若宮朋佳
17/76

17 ふたりっきり

どうぞよろしくお願いします。

 チャラ男子達もこちらに合流するが……。マユミはおろおろしてる。


「ほら、若宮も伊藤も送るから! 来い!」


 私はえーと相原君に「というわけでごめん。マユミは……」と言いながら、マユミを見ると、スマホを手に頷いていたので連絡先は交換できたようだ。

 後で謝罪を伝えてもらおう。


「じゃ、相原君、またね!」


「ああ、また!」


 相原君が少し元気な声で返事してくれた。


 川上先生について歩くけど、なんか機嫌悪そうで……。


 駐車場で学校のバスの方に行くので私達もついていく。


 ちょうどバスケ部がバスに乗り込んでて、バスの前のバスケ部顧問に何か話している。


『バスケ部以外の生徒がいたので送って帰ります』的なことかな?


 バスの窓が開いて「みかどー、帰っちゃうの!!」「王子! 月の宮来てるよ!」などと声がした。


 私達を見て「あ、月の宮と帝! あら、これからドライブデート!?」「そりゃやばいっしょ!」なんてふざけて言っているのが聞こえて、バスの中が悲鳴と笑い声で盛り上がる。


「トモ! マユミ! 大丈夫!?」


 アキが窓の所まで来てくれて話しかけてきたけど、バスが動いて出て行ってしまった。


 バスを見送るどさくさに紛れてマユミに「男の子達にごめんねって伝えておいて。招待状も2枚なら回せるから必要なら言って」とこっそり言っといた。



「川上先生の車って乗り心地いいね!」


 マユミはキョロキョロしている。


「伊藤がA駅で若宮がE駅か。

 伊藤を送ってからE駅に向かおう」


 なんか続けて先生の車に乗ってるな……。

 あ、でも、lineの間違え訂正できるか! ふたりっきりなら。

 私は頷いた。


 車の中ではバスケの試合のことだけとフィールドワークの話をした。

 マユミもさっきのことを話題にする気はないようだ。川上先生もね。


「ありがとうございました! 来週のフィールドワーク楽しみだね!」

 

 そう言ってマユミは降りて行った。


 そうか、今日は天気が悪いわけじゃない。

 なら私もE駅、いや、D駅だっていいんだけど。


 少し走ってから、車はコンビニの駐車場に入る。


「すまん、買い物だ。若宮も何かあるか?」


 川上先生が聞いてきて首を振ったら「待っててくれ」と降りて行った。


 戻ってきたら、後ろのドアを開けられ「前へ」と言われる。

 

 あータクシーじゃない的な?

 でも、誰かに見られたら……、まあ、学校のクラブの試合観戦後だしな、理由はあるか……。


 私が助手席に移動すると車が動き出した。


読んで下さり、ありがとうございます。

マユミ……。

よくわかってないですね!?

アキなら「トモがうちに来る約束だったんで!」とか言って、一緒に車から降ろそうとするところです。

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