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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第7章 若宮朋佳
163/201

19 ひとりでオープンキャンパス

どうぞよろしくお願いします。

 さて、オープンキャンパスの日。

 父も母も仕事でイベントがあると、いつもよりおしゃれをして出勤して行った。

 なんか、この業種の会社がいくつか集まって交流親善会みたいなイベントがあるんだって。

 そこで立食パーティーなんで夕食も済ませてくるとか。

  

 私は午前中のオープンキャンパスが終わったら、マックでも買ってきて、家でのんびりする予定。夕食は家なら何とでもなる。

 一応、今日の見学で、今のところ受けるかもしれないなという大学は見終えたことになるから、情報も整理したい。


 実は川上先生から送迎してやろうかという申し出がlineでありましたが、断りました。

 家からの行き方や時間を知るということも重要なんだよ!

 たぶん、川上先生はエスカレーター式で進学だから、そんなこと考えたこともないだろうけど。


 私は時間に余裕を持って家を出た。

 少し混むけど、そこまで長く乗らないから何とかなるかな。

 電車の本数も多くスムーズに到着。

 歴史ある大学だから、駅から近いんだよね。

 駅ができる前に大学があったパターンだろう。

 通学という点では問題なさそう。

 大学だと学部や課程によって、校舎が別の郊外だったりなんてこともあるけど(泉学院はこれね)、望徳大はこじんまりとこの敷地内で4年間。大学院もある。


 なんとなく同じ目的っぽい女の子がいて、お互い気にし合う感じになる。

 思い切って「オープンキャンパスですか?」と声を掛けた。


 彼女の表情がぱっと明るくなり「はい! あなたも!」と返事が帰って来る。


 都立の高校に通う高二の女子。


「同じ学年だ! よろしく!

 私は泉学院です」


「私立だよね?

 高入もできる。私も候補に入れてたよ」


 都立に通っているということは行きたい高校に入れたということだね。

 私は公立や都立のトップ校あたりの名前はわかるけど、それ以外は聞いてもわからない。地名からここらかな? くらいな……。


 そのままふたりで望徳大のどこに興味があるとかそんな話をしていたら、受付が始まった。

 一緒に受付し、最初のグループで回ることになる。

 事務棟の会議室で学校説明を聞いてから校舎見学。最後に資料博物館があるのでそちらに行き、見学と個人相談もできるそう。


 望徳大は国文学の研究所が元になった大学で、国文学や国文学史の資料がたくさんある。そのため、歴史の研究も盛んになり、国文学と日本史の分野では多く成果を出していること。それもあり、博物学や図書館学、古文書の保存や修復などの科目もにも力を入れているそう。

 国文学……。まあ古典とか面白いとは思うけど、

 教職は中高の国語と歴史が取れるそう。司書と学芸員も取れるそう。

 実際、自分の興味のある研究を続けたいと、学芸員の資格を取り、博物館に就職する学生が一定数いるとか。

 最近は刀剣などの古美術の授業にも力を入れていて、人気があるとか。

 ニュースでも見たな。若い女性にも人気があって、推しの刀があるとか。


 会議室を出て校舎であるA棟、B棟。大学院のある研究棟と資料室。講堂とゆっくり見学した。

 講堂の壁画は有名な日本神話がモチーフだと言われる。


「大国主命かな。すると古事記だね」


 私は呟いた。


 一緒に回っていた女の子。名前は藤本さん、が「へーそうなの?」と言った。


「うん、あれは因幡の白兎だよね、きっと。

 焼けた石を抱きとめているのは、兄さん達に殺されるエピソードのひとつだし、これは須佐之男命から娘さんを奪って逃げるところだと思う」


「へー、若宮さんって物知りだね」


「読書は好きだから」


 別に古事記だけじゃない、ギリシャ神話も北欧神話も好きだけど。エジプトとかも面白い。


読んで下さり、ありがとうございます。

やっとマユミの話と被っていた文化祭エピソードを抜けて新たな話に突入したので楽しくってどんどん書いちゃってます。謎の連続投稿、すみません。

この後、ペース戻しますね。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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