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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第7章 若宮朋佳
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18 文化祭の後

どうぞよろしくお願いします。

 英開の文化祭の日程は聞いていたんだけど、望徳大のオープンキャンパスの日と被ってて。

 悩んだんだけど、私は望徳大に行くことにした。


 英開へはアキにマユミ、それにこころちゃん、池さん、典ちゃん、飯塚さんも行くってさ。楽しそう。

 でも……、望徳大ってあんまり学校見学やってなくて、それに島先生が聖治大と望徳大って勧めてくれた時、つまり、言い方は悪いけど、滑り止めって感じなんだと思う。

 そういう大学こそ、しっかり見ておかないと合格不合格の時に慌てたりすると思うから、今の時期にしっかり見ておいた方がいいと考えたところもある。

 それに望徳大だと……、ソウヤくんや相原くんは受けることすら考えなさそうだしね。

 早めにひとりで見て来ちゃった方が良さそうだ。


 アキとマユミと理科準備室へ行く。

 文化祭も終わり文芸部と自然科学部の合同部活はしばらくお休みになったけど、同じ曜日に活動してるから、まあ、付き合いというか挨拶というか。


 紗栄先生と田中先生と川上先生がいた。


 英開の文化祭の話になり、マユミが「紗栄先生も行きません?」なんて誘ってる。

 田中先生が私に「若宮は行くのか?」と聞いた。

 何か気を遣ってる? 私に? 川上先生に?

 私は首を振った。


「その日に望徳大のオープンキャンパスがあるので、私はそっちに行きます」


「……ひとりで?」と川上先生。

 私は頷いた。


「島先生に勧められた学校のひとつだし、でも、他に受けそうな知り合いもいないし。

 ひとりでじっくり見てきます」


「そうだな……。英開の奴らじゃ受けそうもないか。

 文系というか、文学史の研究で有名な小規模な……中堅大学ってところだもんな」


 川上先生の解説に私はまた頷いた。


「そう、だから、オープンキャンパスもこの日を逃すと、しばらくなくて」


「そうか、気をつけて行けよ」


 田中先生の言葉に私は苦笑する。


「私、もう高二ですよ!

 さすがにもう大丈夫ですよ」


 結局、紗栄先生はマユミ達と一緒に英開の文化祭に行くことになったようだ。

 田中先生と川上先生も誘われたけど「行くわけないだろ!?」「俺もいい」と断ってた。

 他校の様子とか、気にならんのか? 先生として?


「えー、大人がひとりなのさびしいなあ」と紗栄先生が言って川上先生を見る。


「行かないものは行かない」


 川上先生の返事に肩をすくめて「若宮さん、英開と望徳大、JRで5駅くらいよね! 待ち合せない?」と紗栄先生が私に言う。


「うーん、オープンキャンパス午前だけで、12時終了なんです。

 その後に文化祭に合流するってのも……。

 その日はまっすぐ家に帰ります」


 私は笑って言った。

 そこまで元気ないよ。

 英開の文化祭なら、午前中から夕方くらいまでいることになるでしょう。きっと。


読んで下さり、ありがとうございます。

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