13 マユミの告白
どうぞよろしくお願いします。
マユミはゆっくりと話してくれた。
高二になった時に最初に仲良くなったのが山室さんで、最初はうまく行っていたこと。クラスの居場所としてお互いを必要としていたこと。
でも、だんだん山室さんがマユミを軽んじているような態度が目立つようになり、マユミが引いて対応することが多くなっていたこと。それでも、離れられなかったと。
夏休み明けから、進路の話をするようになり、山室さんの態度がよりイライラしているようになり……。
オープンキャンパスに私やアキと行ったという話から、私達の進路の情報を流すように言われたり、他の大学の情報を知りたいから、ソウヤくんを紹介しろと言われて困っていたこと。
そんな時、バスケの大会に一緒に行きたいと言われ……。
そうか……、それは嫌だよね。
情報交換を考えているなら、連絡先を交換してという話だよね。
それで……か。
私が断ったことで、マユミにとっては困ったことになったのかな?
でも、嫌だったんだから、良かったんだよね?
「他にいないの?」とアキが言った。
「最初に見誤ったかな……とはちょっと思う。
でも最初はこんな感じじゃなかったんだけど」
なるほどね。
「マユミは確かに、いじられるというか、ダメな子だよねみたいな位置を押し付けられることがあるよね」
アキ、容赦ないな。
マユミが静かに言い返してる。
「ダメな子って……。うん、なんかね。
この人苦手だなと思うけど、離れられなくて、受け入れて自虐というか、そういう感じになっちゃうかも。
で、こんな感じになってから他の子と仲良くするのって……」
「そんなこと言ってる場合か!
嫌だなって思いながら一緒にいるのって、ストレスだよ。
心にも身体にも悪いわっ!」
ふふっ、心理士目指してるアキらしい。怒ってる。
大切な友人が私達に傷を隠すように苦しんでたなんて、自分自身も嫌になるだろう。
私はアキの背中をやさしくトントンして、力を抜くように促した。
そして、マユミのクラスの高一の時の同級生を思い浮かべながら話す。
「まあ、落ち着いて!
マユミ、話してくれてありがとう。
勝手に話されてるっていうのはいい気持ちじゃないから、教えてくれて……、ありがとう。
文化祭、人間関係を広げるいい機会じゃない?
そっちのクラスだと……、池さんとか渡辺こころちゃんとかは?
このふたりは信用できる」
マユミがちょっと不思議そうな顔をする。
まあ、マユミやアキを交えてという感じじゃなかったから、知らなかったかな。
「ふふ、池さんは図書委員でね。本の話する仲間なんだ。
こころちゃんは春海先生の弟子っていうか。そっち繋がりもあるし、去年のお守りカードのイラスト描いたのこころちゃんがメインだったし、色塗り私すごく手伝った、その時にね」
あ、声掛けといた方がいいのかな?
それならちゃんとマユミに言っといた方がいいか。
「池さんも栄養士志望だから、話も合うんじゃないかな?
池さんとこころちゃんに話しとこうか?」
マユミが首を振った。
「ううん、自分でちゃんと話し掛けてみる。
池さんは同じ看板作りなんで。
渡辺さんは様子を見て、頑張る!」
そだね。
私は頷いた。
読んで下さり、ありがとうございます。




