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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第6章 伊藤真由美
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15 似た者同士

どうぞよろしくお願いします。

 文化祭まで、ミホは私を無視した。

 一応、クラスには戻ってきたけど……。

 結果的に私は池さんや渡辺さん、飯塚さんといることが多くなり……。

 私の状況は好転したと言えるだろう。

 トモが何かお願いしたのかとちょっと思っていたけど、そんなことはなかったようだ。

 池さん達は私が山室さんといることを選んだのだからと見守ってくれてたらしい。

 山室さんは一年の時も友達を自分の支配下に置くようなことをして、嫌われたことがあるのだとか。

 二年生はおとなしくしなきゃと思っていたようで、だから最初はそんなに違和感を感じなかったのだ。

 でも、他大学の推薦を狙うということは、成績以外にも活動実績が必要だと焦ったのじゃないかと。

 積極的に学校の活動に参加するようになったけど、本人的に無理してたんだろう。

 そのイライラが私に向かい、私がそれをへらへら受け入れてしまったから……。

 文化祭もクラスのリーダーっていう肩書に固執していたとのことだ。

 全然、気がつかなかった。


「マユミは優しいもんね」


 こころちゃんが笑って、池さんが「そうかな?」と言った。

 飯塚さんが「高一の時はけっこう図々しいキャラだと思ってたけどね。あ、悪い意味じゃなくて」なんて言うから、私は笑うしかなかった。


 確かに、私は優しそうに見えて、優しくないかも。

 何気に自分のやりたいことを、親しい人には通しちゃうところがある。

 山室さんとは似ていたんじゃないかと、今更、思う。

 ただ、人に対しての対応が私の方がソフトというか、親しい人にしか出さないというか。親しくない人には譲ったりするから、目立たなかっただけで。

 



 文化祭、当日。

 自然科学部と文芸部のコラボはまたもいい感じ!

 さおりんがホテルの紹介か! というような力作の合宿コーナーを作っていて、ホテルのパンフまで置いてあったのは笑った。

 どうしたのかと聞いてみたら……。


「内緒ですよ。

 実は運転手さんと連絡を取ってます」


「えっ?

 あの人と!」


 さおりんは赤くなって両手をもじもじさせてる。


「それもあるけど、あの星空観察とか本当に素敵だったから、もっといろいろな人にあの地域のことをホテルのことを知って欲しいなって」


「うん、いいよね!

 私もあの星空、なんか思い出すと、気持ちがスーッとするというか、いい思い出だもの!」


「そうですよね!

 でも、トモ先輩には内緒で!

 なんか、トモ先輩に知られるのは恥ずかしいっていうか。

 恋人がいるマユミ先輩だから話したんですからねっ!」


 なんかこういう関係も面白いかも。



 ソウヤとスナオくんが来て、わたしと合流した。 トモとアキのクラスに行く。

 時間指定の整理券方式で、券を貰えたんだよね。


「うお、何、このお化け屋敷!?」


 ソウヤが入るなり面白そうに叫んで。

 確かに暗幕が張られているがホールみたいになってる。

 係に案内されて、椅子に座らせられる。あちこちグループごとに離して座らせられている。

 お化け屋敷って歩かせられるんじゃないの?

読んで下さり、ありがとうございます。

次の話で、この章は終わります。

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