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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第6章 伊藤真由美
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12 いい機会!?

どうぞよろしくお願いします。

 文化祭の前は学院全体がウキウキしているみたい。

 クラスごとの出し物はうちのクラスは心理ゲーム、アキとトモのクラスはお化け屋敷になった。

 トモが「ランドセルまだ持ってる?」と聞いてきてびっくりした。


「あるけど、何するの?」


「あるんだー! 良かった、貸して!

 アキにマユミのランドセルは赤だったって聞いて!」


 話を聞くとトモは『花子さん』になるのだとか。

 確かに長めのボブがおかっぱと言えなくもない!?

 白いブラウスに釣り紐付きの赤いひだひだスカートだけだと、どうも『花子』っぽく見えなくて、小学生ならランドセル! ってなったらしい。


 赤いランドセルは貸してあげたら喜んでた。

 でも、ちょっと『ちびまる子ちゃん』味もあるらしい。

 大人っぽいちびまる子……、見てみたい。

 アキは背が高めだから『雪女』だって。衣装係の子が白い着物に見える衣装を作ってくれたとか。去年の衣装係の典ちゃんの力作らしい。他にも『お菊さん』とかいるらしい。

 本当に楽しそう。



 アキとトモにはミホとの関係や頼まれて困っていること、でも、私もミホといることをクラスの居場所として利用しているので……と正直に話すことができた。

 ふたりとも真剣に聞いてくれた。


「他にいないの?」


 アキの言葉に苦笑する。


「最初に見誤ったかな……とはちょっと思う。

 でも最初はこんな感じじゃなかったんだけど」


 アキが『あー』という表情で頷く。

 

「マユミは確かに、いじられるというか、ダメな子だよねみたいな位置を押し付けられることがあるよね」


「ダメな子って……。うん、なんかね。

 この人苦手だなと思うけど、離れられなくて、受け入れて自虐というか、そういう感じになっちゃうかも。

 で、こんな感じになってから他の子と仲良くするのって……」


「そんなこと言ってる場合か!

 嫌だなって思いながら一緒にいるのって、ストレスだよ。

 心にも身体にも悪いわっ!」


 アキが怒ったように言った。

 トモがそんなアキを宥めるように背中をトントンする。


「まあ、落ち着いて!

 マユミ、話してくれてありがとう。

 勝手に話されてるっていうのはいい気持ちじゃないから、教えてくれて……、ありがとう。

 文化祭、人間関係を広げるいい機会じゃない?

 そっちのクラスだと……、池さんとか渡辺こころちゃんとかは?

 このふたりは信用できる」


 池さん、渡辺さん。

 確かに高一で一緒のクラスだったけど、あんまり接点なかったんだよね。

 トモとも仲良かったっけ?


「ふふ、池さんは図書委員でね。本の話する仲間なんだ。

 こころちゃんは春海先生の弟子っていうか。そっち繋がりもあるし、去年のお守りカードのイラスト描いたのこころちゃんがメインだったし、色塗り私すごく手伝った、その時にね」


 確かにふたりともおとなしいけど、しっかりしてるイメージだ。

 

「池さんも栄養士志望だから、話も合うんじゃないかな?」


読んで下さり、ありがとうございます。

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