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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第6章 伊藤真由美
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10 強くなり守りたい

どうぞよろしくお願いします。

 川上先生の車、久しぶり。前はバスケの大会の後に送ってもらったんだよね。

 一年振りか!

 

 女子の大会は12時スタート、去年と同じだ。

 男子の大会は校数が多いこともあって午前からスタートして、午後もあるんだよね。ソウヤも友人が出るから午前から行ってみると話していた。


 T区体育館に到着。

「前回と同じ所だね」とトモが先頭に立って観客席まで行くと、下のコートでバスケ部が試合前練習をしていた。


「トモ! マユミ! 紗栄先生も来てくれたの!」


 アキがうれしそうに叫び、手を振ってきた。


「帝もいるじゃん!」「えー、川上先生と横川先生って……」なんて他の部員からざわざわ声が上がった。

 その時「若宮さんって伊藤さんを利用してるんだってね」という声が観客席の方から、なんだか変に響いて聞こえた。

 私はトモの手をきゅっと握って言った。


「アキ!! トモ、私のために学校に一緒に来てくれて、作業手伝ってくれてたんだ!」


 アキが微笑んで「いいね! 楽しそう!」と叫び返してくれた。

 もう知っていることなんだけど、他の部員や周囲の人に聞かせたくて言った言葉だとわかってくれた。

 私もトモを守りたい。

 少しずつだけど、強くなりたい。

 私はトモに笑いかけた。トモも笑ってた。


 空いている少し上の席に4人で座る。


「川上先生、下に行かないの?」とトモが言った。

 そういえば、前はバスケ部の所に、コートにいたよね?


「今回はいいんだ」


「何がいいのか、全くわからないな?」


 トモが首を傾げて、紗栄先生が笑った。

 試合途中でソウヤとスナオくんも来て、みんなでアキを応援した。

 泉学院今回も勝利スタート! やっぱりバスケ部、強いよね!



 最後に簡単な表彰式があって、それから解散。

 アキはバスで学校に戻るから、観客席から手を振って送り出した。


 川上先生と紗栄先生にソウヤとスナオくんを紹介する。

 川上先生は去年の文化祭で一度紹介してるけど。

 なんか、スナオくんはもう知り合いっていうか、そんな感じで話していて……。

 文化祭の後、接点あったのかな?

 アキのバスケ部絡みとか?

 ソウヤが「あー川上先生っすか! 文化祭でちょこっと……」と言った後「やっぱり……、帝慶ですか?」と言った。


「ああ、俺もそこの横川もそうだ」


「……同じ年度あたりに篠原雅しのはらみやび、いませんでした?」


 また篠原?

 それをソウヤの口からきくとは……。


「いたが……、知り合い?」


「従姉の姉ちゃんです!

 昔、高校の文化祭に呼んでもらったことがあって!

 たぶん、川上先生に紹介されてます!」


「え……、あ、ポテトフライの!?」


「そうです! ポテトフライ譲って貰った! ソウヤっす!」


 ソウヤが懐かしそうに言ってから、まずいという表情になり「みやび姉ちゃんの話しをしたらまずかった?」と言った。


読んで下さり、ありがとうございます。

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