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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第6章 伊藤真由美
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8 噂

どうぞよろしくお願いします。

 アキのバスケ大会の日、私はアキとトモと学院に来ていた。


 実はあの後、ミホがこのことをあちこちに言いふらしたようで……。

 トモが私に執着しているとか、子分扱いしてるとか、実は性格悪くて……なんて噂になってしまって……。

『ちょっときれいだからっていい気になってる』『本当は性格悪いんだ……』なんて……。


 それで、紗栄先生が心配して私に声を掛けてきて……。

 私の説明を聞いて、安心したような表情の紗栄先生が言った。


「わかったわ。まあ、合宿の時からなんとなく感じてたけど。

 伊藤さんはもっと自分の意見をはっきり言った方がいいし、若宮さんも伊藤さんを甘やかしすぎ!

 その日、学院で自然科学部の調べものや作業しましょう。

 理科室に私も来るわ」


「紗栄先生、お休みでは?」


「若宮さんには、助けられてるから……」


 私はお礼を言って、教室へ戻る途中で中学棟の方へ歩いてきたトモに出会った。


「あ、マユミ!」


 手に本を持ってる。


「図書室?」


「うん」


「私も一緒に行く!」


 歩きながら伝える。


「バスケ大会の日、学校で待ち合わせしよう。

 紗栄先生が話を聞いてくれて、理科室開けてくれるって!」


 トモは少し驚いた表情をしたて「えー、話が本当になったね」と笑ってから、少し考えて「学院に来るなら制服の方がいいのかな?」と言った。


「あ、そうだね?」


 なんて話になり、その後アキに確認する。

 アキは制服で午前中に学校集合して、着替えてたりしてからバスで行くそう。

 なので、アキと一緒に制服で学院に登校することにした。



 当日、いつもの平日のように学校へ。

 最寄り駅でアキに出会い、ちょうど学院の駅の改札あたりでトモに出会う。

 一緒に登校。

 いつもは制服の少女がたくさんいるのに、今日はかなり少ない。

 私がキョロキョロしていると「スポーツの部は休みの日に練習試合とかあるからね。全くいないわけじゃないよ」とアキが教えてくれた。


「去年は私達も学校集合したけど、私は車だったから、なんか新鮮」


 トモが笑う。


「あ、帝の車だっけ?」


 アキの言葉に私が答える。


「そう、大きな車ね。あれはレアだよね」


 学院に到着し、アキとは「後でね!」と声を掛け合って分かれた。


 理科準備室に明かりがついてる。ノックしてドアを開けると川上先生がいた。


「文化祭の調べものだって?

 で、後でバスケの応援に行くんだろ?」


「……誰に聞いたんですか?」とトモが苦笑しながら言う。


「横川、先生に聞いた」


 その時、廊下の方から足音が響いてきて、ドアが開き、エコバックを持った紗栄先生が「おはよう!」と入ってきた。


「はい! 川上、先生からの差し入れ!」


 エコバックからペットボトル飲料を取り出し、デスクに4本並べる。


「どれにする? 取って」


 トモはミルクティーを手に取り「ありがとうございます」と。

 私はカフェオレにした。

 残りのストレートティーを紗栄先生が取り、最後の1本のコーヒーを川上先生が受け取った。


「横川、川上って呼び合う、友達に戻れたの?」


 トモが紗栄先生に聞いた。

読んで下さり、ありがとうございます。

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