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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第6章 伊藤真由美
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4 もやもやポイント

どうぞよろしくお願いします。

 再デビューした紗栄先生はアキとすごく仲がいい。

 実はそれも私のもやもやポイントのひとつでもある。

 自然科学部より文芸部(バスケ部)との方が仲がいいって……。

 真理先生は自然科学部と仲良くしてくれたんだけどな。私とも。

 そんなことを思ってしまう。

 まあ、合宿でのトラブルも、私とあったわけだけど。

 でも、1回怒鳴られたくらいで、もう気にしてない。普通に接することはできてる。

 トモとは最初にちょっとぎこちなさがあったけど、今はそれほどでもなくなった。



 自然科学部、文芸部、それぞれ調べてきたり、発表のイメージを相談して、意見を出し合う。

 みんなで話し合い、展示のイメージが決まってくる。

 大きめの模造紙に書いたり、写真を大きくコピーして貼るとか、それをいつまでに、飾り付けはなど細かい話もできた。

 文芸部のさおりんが合宿の話をまとめて紹介するコーナーを作ろうと張り切っていた。


 アキはバスケ部があり、最後の方に来た。また、バスケの大会もあるしね。

 紗栄先生と楽しそうに話をしながら理科室に入ってきた……。


 その日の合同クラブは終わり、他の子達は文芸部や自然科学部関係なく、親しそうに一緒に帰っていく。合宿で親しくなるという目的のひとつは叶ったわけだ。

 私とアキとトモは部長と一緒に理科準備室へ終わった報告をし、紗栄先生と一緒に鍵閉めをした。

 部長は帰ったけど、私とアキとトモは理科準備室にお邪魔した。

 川上先生はいなくて、田中先生がいた。


「若宮は大学見学の方は進んでいるのか?」


「はい、アキとマユミが誘ってくれたりして。

 えっと、教友大と聖治大、それに東政大と帝慶大も見に行きました」


「あら、帝慶大も?

 素敵な校舎だったでしょ!」と紗栄先生が言う。紗栄先生と川上先生の母校だもんね。


「はい、あの時計塔、素敵ですよね! 

 講堂も綺麗でした」


 トモがにっこり言った。


「誰と行ったの?」とアキ。


「……父と行った。

 帝慶大に憧れがあったとか」


「トモのお父さんが!」


「うん、実は父が東政大出身なの。

 で、帝慶大がライバルみたいな感じだったんだけど、憧れもあったとか」


 はっ、大学の話しているから、聞いても大丈夫か!?


「トモ、聖治大の指定校推薦受けるの?」


 トモは首を傾げた。


「うーん、まだわからない。選択肢のひとつだけど。

 推薦だと他の大学受けられないし。

 まだそこまで第一希望って決めきれないし、成績のこともある。

 まだわかんない」


 アキが何も言わずに私を見た。

『なんでそんなことを聞くのか?』と言われているような。

『探りを入れてる?』と見られているような。

 

 アキが口を開いた。


「推薦かぁ。私、狙ってみようかな?」


「アキ! 志望校決まったの?」


 トモがうれしそうに聞いた。


読んで下さり、ありがとうございます。

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