4 もやもやポイント
どうぞよろしくお願いします。
再デビューした紗栄先生はアキとすごく仲がいい。
実はそれも私のもやもやポイントのひとつでもある。
自然科学部より文芸部(バスケ部)との方が仲がいいって……。
真理先生は自然科学部と仲良くしてくれたんだけどな。私とも。
そんなことを思ってしまう。
まあ、合宿でのトラブルも、私とあったわけだけど。
でも、1回怒鳴られたくらいで、もう気にしてない。普通に接することはできてる。
トモとは最初にちょっとぎこちなさがあったけど、今はそれほどでもなくなった。
自然科学部、文芸部、それぞれ調べてきたり、発表のイメージを相談して、意見を出し合う。
みんなで話し合い、展示のイメージが決まってくる。
大きめの模造紙に書いたり、写真を大きくコピーして貼るとか、それをいつまでに、飾り付けはなど細かい話もできた。
文芸部のさおりんが合宿の話をまとめて紹介するコーナーを作ろうと張り切っていた。
アキはバスケ部があり、最後の方に来た。また、バスケの大会もあるしね。
紗栄先生と楽しそうに話をしながら理科室に入ってきた……。
その日の合同クラブは終わり、他の子達は文芸部や自然科学部関係なく、親しそうに一緒に帰っていく。合宿で親しくなるという目的のひとつは叶ったわけだ。
私とアキとトモは部長と一緒に理科準備室へ終わった報告をし、紗栄先生と一緒に鍵閉めをした。
部長は帰ったけど、私とアキとトモは理科準備室にお邪魔した。
川上先生はいなくて、田中先生がいた。
「若宮は大学見学の方は進んでいるのか?」
「はい、アキとマユミが誘ってくれたりして。
えっと、教友大と聖治大、それに東政大と帝慶大も見に行きました」
「あら、帝慶大も?
素敵な校舎だったでしょ!」と紗栄先生が言う。紗栄先生と川上先生の母校だもんね。
「はい、あの時計塔、素敵ですよね!
講堂も綺麗でした」
トモがにっこり言った。
「誰と行ったの?」とアキ。
「……父と行った。
帝慶大に憧れがあったとか」
「トモのお父さんが!」
「うん、実は父が東政大出身なの。
で、帝慶大がライバルみたいな感じだったんだけど、憧れもあったとか」
はっ、大学の話しているから、聞いても大丈夫か!?
「トモ、聖治大の指定校推薦受けるの?」
トモは首を傾げた。
「うーん、まだわからない。選択肢のひとつだけど。
推薦だと他の大学受けられないし。
まだそこまで第一希望って決めきれないし、成績のこともある。
まだわかんない」
アキが何も言わずに私を見た。
『なんでそんなことを聞くのか?』と言われているような。
『探りを入れてる?』と見られているような。
アキが口を開いた。
「推薦かぁ。私、狙ってみようかな?」
「アキ! 志望校決まったの?」
トモがうれしそうに聞いた。
読んで下さり、ありがとうございます。




