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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第5章 若宮朋佳
128/159

30 花も木も

どうぞよろしくお願いします。

第5章の終わりになります。

 次の日は宿泊最終日。

 今夜も屋上で天体観測の予定。

 日中はスキー場のリフトを使い山登りというか、高山植物の咲いている山の丘を散策予定。

 なので、朝食後、靴を確認にアキとマユミと一緒に先生方のツインに押しかけた。


 テラスで確認する。

 ふたりのスニーカー、乾いてる!

 うん、押しても水分は感じない。大丈夫そう!


「川上先生! 靴、乾いた!!」


 私はふたり分の靴をぶら下げてテラスから戻る。


「良かったな、サンダルじゃ散策は無理だったろうから」


 露骨に田中先生がほっとしている。

 うん、靴ないからと言って、私と川上先生だけ留守番と残されるのも……。

 とりあえず、よかったー、回避!!


 バスで前の展望テラスとは違うスキー場へ行く。

 そこは4人掛けのリフトで丘を登り、散策しながら歩いて下りてくるってわけだ。

 私はマユミとアキと三人で乗った。

 先生達は、ゆかり先輩達と乗ってたよ。


 高山植物って白とか淡い青とか紫、ピンクの花が多いよね。

 私が高山植物のリーフレットと花を見比べて名前を確認しているとアキが笑う。


「トモ、花より木が好きだって言ってたよね」


「あ……、そうなんだけど。

 そんなこと、話したことあったっけ?」


「中一の時、最初のクラスの自己紹介でさ」


「あ……、言ったような言わなかったような?」


「忘れてたんだ!」


「ふふ、でも、そうだよ。木が好き。

 種から育てるの楽しい。

 今は柚子と桜を育ててる。

 桜はね、桜並木の花が終わってしばらくしてから食べられないさくらんぼできるじゃない!?

 それをね、拾ってきて、たくさん埋めたの。

 そうしたら、ひとつだけ、芽が出たの!!

 もう5年くらいになるかな。でも全然花が咲かないの。けど葉っぱは綺麗だよ」


「じゃあさ。来年度は『植物』にする?」


 マユミが笑って言った。


「えー、コラボ、ずっと続くの!?」


 私は驚いた顔をしてしまった。

 近くにいたかなちゃんと鈴永さんと小野田さんが「私達が継ぎますから!」と言った。


「頼もしいなぁー」


 アキがそう言うから、私はすかさず言い返す。


「アキも文芸部員なんだからね。作品出してよ!」


「えっ!? 合宿参加だけでいいんだけど!?

 文芸作品……。

 あ、俳句とかは短い!?

 俳句か短歌、だな!?」


「俳句も季語とかあって、何気(なにげ)に難しいよ」


「えー、どうしよ!」


 珍しく慌てているアキの姿を見て、私達は笑った。

 その私達の間を、風が、吹き抜けていく。

 土の匂い、植物の匂い……。

 今は、今。

 私は大地の、土の上に立って、生きてる。

 家族に、友人に、愛する人達に囲まれて。

 私はすごくうれしくなって、空に向かって微笑んだ。


読んで下さり、ありがとうございます。

これで第5章は終わり、次は第6章が始まります。

のんびりゆっくり進みますので、これからもどうぞよろしくお願いします。


桜の種を拾ってきて、15個くらい植えて、ひとつだけ発芽しました。その木を育ててますが、ずーっと花が咲かなかったんですよ。7年ほど経つと思うんですが。実家の10年以上の種発芽の桜の木はまだ花咲きません。

我が家のは今年初めて蕾をつけていて!!

葉っぱが出てきたので今年もだめかーと思っていたら、少しだけ蕾が出てきました!?

もともと葉がすごくいい匂いがするので大島桜の特徴が強く出ていると思っていました。

私、蓮の花も好きで種から育ててるんですけど、このふたつは種からだと種類が確定しない植物らしいです。椿もそうじゃなかったかな?

咲くまで品種がわからない。

どんな花が咲くのか楽しみです!

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