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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第5章 若宮朋佳
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24 一緒に

どうぞよろしくお願いします。

 紗栄先生の用意ができて、田中先生が送って行こうとしたがアキが「私も一緒に行く!」と言い出した。

 田中先生が困った顔をした。


「……じゃあ、一緒に若宮も行くか?」


 私はサンダル履きの足元を見た。私と川上先生はホテル名の書かれたサンダル借りている。紗栄先生は帰るにあたって、ホテルの売店で女性物のサンダルを買って履き替えてた。


「トモはここまで。

 私、もう少し、紗栄先生と話したいの」


 田中先生も私も、アキにそう言われたら何も言えず……。

 3人が送迎の車に乗って出て行くのを見送った。

 まだお昼前。森林公園組はお昼を食べてもう少ししてから戻ってくる。

 紗栄先生の乗る特急は12時30分発だと言っていた。それから戻って来るのに1時間くらいかな?

 

 え?

 2時近くまで、川上先生とふたりきり!?

 ああ、だから、田中先生、私に一緒に行くかといったのか!?


 あああああ……。思い至らなかった……。


「若宮、昼は何食べたい?」


 川上先生にロビーで言われて、昼食の話ね! と何故か安心した。


「ここで食べてもいいし、どこか近くに食べる所あるんですかね?」


 初日に散策した時はそんなお店……見かけなかった。

 反対の道を行けばあったのかな?


「そうだな、調べてみるか。

 若宮の荷物、まだあのツインだろ?」


「そうですね!

 大部屋に戻しておいた方がいいか!

 紗栄先生のツインにゆかり先輩達入るかな?

 そうしたら、私、高校の大部屋に移れるかな?」


「……大変だったな。

 若宮、すごく頑張ってたよ」


「先生も途中から仕事してくれるようになったしね」


「そりゃ、お客さんって言われちゃったからな」


「うー、紗栄先生の態度のこともあって、川上先生にもイラついたからね」


 立ち話をしていると、新しいお客様が到着したりして、ロビーが賑やかになって来た。

 Tシャツに短パン、素足にホテルのサンダルという私は、ちょっと浮いてる?

 他の人がちらちら見てくるのに気づいたのか、川上先生は私の背に手を当てるみたいにして後ろに立つと「部屋に戻ろう」と言った。


 エレベーターで4階へ。まず川上先生に紗栄先生のツインの方を開けてもらう。

 ざっと部屋を点検して、自分の服と先生のシャツと、自分の靴を持った。カバンは川上先生が持ってくれた。


「シャツ、このまま返してくれればいいよ」


「汚しちゃってすみませんでした。」


「そっちの服は大丈夫?」


「ざっと濯いだから。干しとけば持ち帰れると思います」


 濡れてると重そうだし蒸れそうだしね。


「靴も洗わないと……」


「じゃあ、こっちで洗えばいい」


 結局そのまま、隣の先生達のツインにお邪魔する。


「先生の靴はもう洗ったの?」


「いや、まだだ。その服、ここならテラスがあるから干しておいていいぞ」


「ありがとうございます。確かに大部屋では干しにくい……」


 ハンガーを借りてテラスにズボンとTシャツと靴下を干させてもらう。


「先生のは?」


「クリーニングに出した」


「早っ! シャツも最初から返せば、一緒に出せたか!

 すみません」


「いや、いいよ」


「一緒に干しときます」


 先生のシャツもハンガー追加でテラスに掛けておく。


 テラスから戻ると「できてたよ」とカーディガンを渡される。

 クリーニングを頼んだ時に戻ってきたんだって。


「わー、良かった! ありがとございます!」


 受け取り、自分のカバンの上に入れておく。

 先生の靴はバスルームにあるというので、私の靴を持ってバスルームに入り、ふたりの靴をざっと水洗いする。

 そして、テラスの壁に立てかける様にする。

 すぐ踵の方に下に水が溜まるので、何度か水を切って、立てかけてをくり返した。


 私が靴を洗っている間、先生は近くのお店をスマホで調べていたみたいだ。

読んで下さり、ありがとうございます。

そうなんです。

池に落ちると後が大変なんです。

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