24 一緒に
どうぞよろしくお願いします。
紗栄先生の用意ができて、田中先生が送って行こうとしたがアキが「私も一緒に行く!」と言い出した。
田中先生が困った顔をした。
「……じゃあ、一緒に若宮も行くか?」
私はサンダル履きの足元を見た。私と川上先生はホテル名の書かれたサンダル借りている。紗栄先生は帰るにあたって、ホテルの売店で女性物のサンダルを買って履き替えてた。
「トモはここまで。
私、もう少し、紗栄先生と話したいの」
田中先生も私も、アキにそう言われたら何も言えず……。
3人が送迎の車に乗って出て行くのを見送った。
まだお昼前。森林公園組はお昼を食べてもう少ししてから戻ってくる。
紗栄先生の乗る特急は12時30分発だと言っていた。それから戻って来るのに1時間くらいかな?
え?
2時近くまで、川上先生とふたりきり!?
ああ、だから、田中先生、私に一緒に行くかといったのか!?
あああああ……。思い至らなかった……。
「若宮、昼は何食べたい?」
川上先生にロビーで言われて、昼食の話ね! と何故か安心した。
「ここで食べてもいいし、どこか近くに食べる所あるんですかね?」
初日に散策した時はそんなお店……見かけなかった。
反対の道を行けばあったのかな?
「そうだな、調べてみるか。
若宮の荷物、まだあのツインだろ?」
「そうですね!
大部屋に戻しておいた方がいいか!
紗栄先生のツインにゆかり先輩達入るかな?
そうしたら、私、高校の大部屋に移れるかな?」
「……大変だったな。
若宮、すごく頑張ってたよ」
「先生も途中から仕事してくれるようになったしね」
「そりゃ、お客さんって言われちゃったからな」
「うー、紗栄先生の態度のこともあって、川上先生にもイラついたからね」
立ち話をしていると、新しいお客様が到着したりして、ロビーが賑やかになって来た。
Tシャツに短パン、素足にホテルのサンダルという私は、ちょっと浮いてる?
他の人がちらちら見てくるのに気づいたのか、川上先生は私の背に手を当てるみたいにして後ろに立つと「部屋に戻ろう」と言った。
エレベーターで4階へ。まず川上先生に紗栄先生のツインの方を開けてもらう。
ざっと部屋を点検して、自分の服と先生のシャツと、自分の靴を持った。カバンは川上先生が持ってくれた。
「シャツ、このまま返してくれればいいよ」
「汚しちゃってすみませんでした。」
「そっちの服は大丈夫?」
「ざっと濯いだから。干しとけば持ち帰れると思います」
濡れてると重そうだし蒸れそうだしね。
「靴も洗わないと……」
「じゃあ、こっちで洗えばいい」
結局そのまま、隣の先生達のツインにお邪魔する。
「先生の靴はもう洗ったの?」
「いや、まだだ。その服、ここならテラスがあるから干しておいていいぞ」
「ありがとうございます。確かに大部屋では干しにくい……」
ハンガーを借りてテラスにズボンとTシャツと靴下を干させてもらう。
「先生のは?」
「クリーニングに出した」
「早っ! シャツも最初から返せば、一緒に出せたか!
すみません」
「いや、いいよ」
「一緒に干しときます」
先生のシャツもハンガー追加でテラスに掛けておく。
テラスから戻ると「できてたよ」とカーディガンを渡される。
クリーニングを頼んだ時に戻ってきたんだって。
「わー、良かった! ありがとございます!」
受け取り、自分のカバンの上に入れておく。
先生の靴はバスルームにあるというので、私の靴を持ってバスルームに入り、ふたりの靴をざっと水洗いする。
そして、テラスの壁に立てかける様にする。
すぐ踵の方に下に水が溜まるので、何度か水を切って、立てかけてをくり返した。
私が靴を洗っている間、先生は近くのお店をスマホで調べていたみたいだ。
読んで下さり、ありがとうございます。
そうなんです。
池に落ちると後が大変なんです。




