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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第5章 若宮朋佳
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2 合同部活

どうぞよろしくお願いします。

 理科準備室から遠ざかりながら私は言った。


「横川先生、帝慶大出身で、高校も一緒だと思う。たぶん同じ人だと思うんだけどなあ。

 だから、川上先生と面識あるはず。

 もしかしたら、元彼女もとかのかも」


 私は見た写真を思い出しながら言った。

 彼女のことは真理先生に言われて、何枚かの写真から探したりしたから、たぶん、合ってるはず。


「え?」と驚くアキ。


「……真理先生に見せられた写真にいた。

 高校の時は茶髪のふわふわ髪だったけど、大学で黒髪ロングになってて、川上先生の隣にいたから……」


 高校の時に長く付き合った彼女が黒髪ロングストレートで色白で華奢な雰囲気の……。

 それを意識して、大学でイメチェンしたのだろうか?


「真理先生と繋がってたということ?

 川上先生、あ、自分のことだもん、さすがに知ってるか!

 わー、自然科学部、大丈夫?

 今年もコラボしたり、合宿行ったりするんでしょ?」


「うん、そうなんだよ。

 でも、今、知らない振りしちゃったし、このままやり過ごすしかないね」


「でも、トモのことはロックオンしてる感じだった、けど?」


「うわ、もう、やめてよねー。真理先生で懲り懲り……」


 アキが微笑んだ。


「私も文芸部入ろうかな? 兼部OKだもんね。

 マユミとクラス離れちゃったけど。

 私が文芸部に入れば、コラボで一緒に活動できる時間が増えるし、合宿にも行ける」


「うれしいけど、また何かトラブルになるかもよ?」


「ふふふ、それもまた楽しそ」


「楽しくねえわっ」


 そう言いながら、私も笑っちゃった。



 新一年生が仮入部から入部確定となった4月末の時期に、自然科学部と文芸部合同の活動を行った。といっても文芸部が人数少ないから理科室へ行くだけ。

 夏の合宿の話をする。

 もうお手紙は作ってあって、申し込み用紙もついてる。

 中1のまいちゃんは自然科学部メインだけど文芸部にも入部してくれてる。アキも入ったから部員数5名になった!


 マユミと一緒に部員達に説明する。

 自然科学部の部長は高3の清水さんなんだけど、外部受験組で、合宿は不参加なんだよね。

 だから、マユミと私が合宿担当で引っ張らないといけない。


「自然科学部の顧問の川上先生、化学の田中先生も同行してくれる予定です。

 卒業生の文芸部部長だった瀬戸ゆかりさん、自然科学部部長だった野田桜子さんが一緒に行く予定です。夜空観察、望遠鏡を使った天体観測、自然公園での散策など予定してます」

 

 そう説明すると「大学生と一緒! それならお母さん許してくれそう」「行きたい! 行く?」「楽しみだね」なんて声がわさわさ聞こえてきた。


「申し込み締め切りは一週間後ね!

 マユミか私に!」


 次に文化祭でのコラボの話を清水部長が始めたところで横川先生に話し掛けられる。


「合宿、私もぜひ参加させて欲しいわ」


「えー! 大歓迎ですよ!

 さえ先生みたいにしっかりしてる人がいてくれたら、安心だし」


 マユミが喜んでいる。

 うーん、まあ、私が反対することはないか……。

 横川先生にも申し込み付きのお手紙を渡す。


「じゃあ、これお渡しします。

 アレルギーとかの記入もあるので、よろしくお願いします」


読んで下さり、ありがとうございます。

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