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005-1-5_ 転 ”性” ?(挿絵あり)

 ガイアちゃん? 何だそれ? それに、ガイアと地球の未来? どういうこと? 


「ちょ、ちょっと詳しく説明してもらえませんかね?」


 レムリアさんは、「仕方ないわね」と言いながら説明してくれた。


「お願いしますよ、ホント」


「……つまり、ガイアちゃんというのは、ガイア世界の守護者、女神ガイアの事よ……」


 ほぅほぅ、ガイアには、ガイアという名前の女神がいるようだ。


「それで?」


「それでね、え〜と、ガイアと地球の未来があなたの肩にかかっていると言うのはね、う〜ん、まぁ、兎に角、あなたがガイアに転生すれば、ガイア世界の女性性が活性化されるような影響が出るって事よ!」


「なるほど、それは凄いっ! って、そんな説明で分かる訳ないでしょうにっ!」


「な、何よ! 説明しろって言うからしてあげてるのにっ! あれよ、あれっ! 風が吹いたら桶屋が儲かるって言うでしょ! 分かりなさいっ!」


 何だって? 風が吹いたら桶屋がどうしたの? 訳が分からんっ! やっぱこの人、超ぉー説明下手なだけだったよっ!


 彼女は、膨れっ面で腕組みしたままプイッと横を向いた。


 ムムムムゥ。レムリアさんと女神ガイアは飲み友だー、なんて言っていたけど、一気に緊張感が無くなっちゃったよ、まったく! さっきの神様目線の話も、このガイアちゃんのことなんじゃないの? 真剣に聞いて損した気分だよ、ホント! 


 う〜む、それにしても、どうして僕が女神ガイアに指名されるんだ? 僕じゃなきゃダメな理由でもあるのかなぁ? エリアという僕の女性性が関係しているとか? そもそも、僕の次の転生は、選択肢がこれしか無いっていうのが納得できないんですけど〜〜〜〜っ!


 悶々としていると、レムリアさんが聞いてきた。


「あなた、女の子の身体に興味あるでしょ?」


 えっ!


「と、突然ですね」


 女の子の身体に興味あるだろうだなんて、そ、そんなのあるに決まってるし……。


「い、いや、そりゃ~、あ、ありますよ、普通に。ぼ、僕だって、お、男なんですから」


 レムリアさんが足を組み替えた。


「そうじゃなくって、あなたが女の子になるのよ。次の転生でね」


「はぁ〜〜〜っ!?」


 いやいや、僕が女の子になるって、急にそんな。嘘でしょ? どう言う事? 


 レムリアさんが素になると、キョトンとした目をして、とてもあどけない表情になる。


「つ、次の転生って、女なんですか? 僕?」


「そう言ってるじゃない。気が付いて無かったの? さっきの子、女の子よ。あの子、大きくなったらとびきりの美人になるわよ〜」


 び、美人? と、とびきりの? そういや、あの髭面の男にお嬢ちゃんって呼ばれたっけ。夢だと思ってたから気にしなかったけど。


 なるほど、レムリアさんが、女の子の身体に興味があるかって聞いたのは、そういうことだったのか。


「う~ん……でも、女の子に興味がないわけじゃないんですけど、自分が女の子になるって言うのは、どうだろう?」


 改めて考えると、女として人生を生きるのは、あまり気が進まない。


「何か引っかかるの?」


「え〜、まぁ、ほら、女の子って、色々と面倒じゃないですかぁ〜?」

 

「面倒って、何が?」


 レムリアさんが、腑に落ちないような顔で聞いた。


「え〜と、人間関係とか色々ですよ。それに、大人になっても、母さんとか見てると、いつも控えめにしてるのに、一番忙しそうで、女の人って何だか大変だなぁって......」


「あなた、それ問題発言ね」


「い、いや、そう言う事じゃなくて、う〜ん……」


 確かに、僕には多少偏った見方があるかもしれない。それにしても、女の子社会の人間関係には、あまり良い印象は無い。


 あれは、僕が、小学校五年生の時だ。生徒に人気のあった担任の女教師が産休に入り、若い美人の新米教師が後任としてクラスにやってきた。しかし、男子生徒から人気があったその若い教師は、女子からの信頼が得られなかったようで、ある時、女子の数名が授業をボイコットする騒ぎとなり、彼女たちは、残りの女子生徒に絵踏みをさせるような事をしたのだ。その事がきっかけとなり、新米教師は、学校を辞めた。


 あの時は、教室にいづらかったよ。


 その時の出来事で、僕は、女の子のダークな側面を見た気がした。


「……やっぱり、僕には、男の人生の方が生きやすそうです」


「なるほど、そうなの? まぁ、君の言いたい事は分かるわ。でもね、次の転生先は女の子にとって、もっと最悪よ......」


 レムリアさんは、何でもないような言い方で、そう言う事を言う。


「最悪なんですか?」


「まぁね」


 彼女は、それだけ言うと、深刻な雰囲気にもならずに話を続けた。


「だからと言えばあれだけど、今から言う話を聞けば、最悪な世界でも転生したくなるわよ」


 レムリアさんはそう言って、わざとらしく、「フフンッ!」と自信有り気に笑顔になった。


「あのね。転生には、超、凄い特典があるのよ~。聞きたいでしょ? 特典!」


 い、いやらしい。もったいぶっちゃって。


「て、転生の特典ですか?」


 何それ? テレビショッピングじゃあるまいし。しかし、特典か。何だかワクワクする響きだ。


 う~ん。やっぱり話くらいは聞いてもいいか。あぁ、そういや、前世でも テレビショッピングでいらないもの、結構、買っちゃったよなぁ。


「と、とりあえず、その特典とやらを聞いてもいいですか?」

 

 あれ? なんだかレムリアさんが、一瞬、したり顔になったような……。


「もちろんよ、他にも分からないことがあると思うから何でも聞いてちょうだい。いい? 特典は凄いわよ〜、女神ガイアの英知が込められた加護 ”女神の祝福” よっ!」


 レムリアさんは右手の人差し指を立てて、どうよっ! と言わんばかりに胸を張った。すると、大ぶりの水風船が弾むように、彼女の胸が上下に、ポヨンッ! と揺れた。


 ヤ、ヤバい。目が釘付けにされそうっ! 


挿絵(By みてみん)

どうよっ!

AI生成画像

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


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重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

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