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【トラウマ女神のやり直し!〜隷属の女神の伝説 王国編〜】♡♡♡僕は、女神最強加護の権能で世界の浄化をやり直すため、TSして過去と向き合う冒険の旅に出ます♡♡♡  作者: トンブタ
第9章 不審な魔石

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177-9-4_隷属の女神の伝説(挿絵あり)

「宿命については、そのうち、否が応でも分かる時がくるでしょう。話を戻すけど、各地で偉業を成し遂げた転生者は隷属の首輪を嵌めていた。それを見たどこかの誰かが、彼女を隷属の女神と呼ぶようになったのよ。とは言え、当時の社会は依然として男性性優位が顕著で人々の生活は変化する兆しは見えなかったの。それで、民衆たちは、再び、隷属の女神がこの世に現れることを切望し、いつしかその願いが過去の偉業と結びついて伝説になったという訳ね」


「やっぱり、社会が男性性に偏り過ぎているっていうのは、事実なんですね?」


「そうよ。エリアさんも、あの子の説明を聞いたと思うけど、古代から現代に至るまで、このガイアでは、本来バランスが必要な男性性と女性性のあり様が崩れてしまっているから、女神ガイアの恩恵が十分に得られない事になっているの」


「そうなんですか」


 レムリアさん、そんな詳しい説明してくれなかったよね。まぁ、でも、その根本原因のところには、女神ガイアのトラウマが存在しているんだと思う。それは結局、エリアのトラウマとも関係していて……隷属の女神の伝説は、未だ道半ばということね。 


「あー、そうそう、各地の信仰にある祈りの言葉には、隷属の女神の足跡が祈りの言葉として残っているものもあるから、調べて見るといいかもね」


「祈りの言葉?」


 そう言えば、ローズ男爵領の教会で、農民の人たちがみんなで奏上してたやつね。でも、そんな名残ってあったっけ?


「隷属の女神について話せる事は、以上よ。この先、エリアさんの力が世間に知られるようになると、あなたが隷属の女神であると噂が広がるでしょう。そうなれば、あなたの事を敵と思う者が出てくるわ。これからは、戦いを余儀なくされることも多くなるわね……」


 アクアディアさんは、私が、今よりも、さらに、力を身につけなければならなくなったと言った。そして、水の精霊の秘奥義の能力を、是非、身に着けるべきだと言う。


「……アスモデウスは、あなたの前世では色欲の大悪魔と言われていますが、あの子は、あくまであなたのガーディアンよ。だから、あなたの事を見守る義務がある。さっきは、アスモの行為をいたずらと言いましたけど、確かに、方法としては、色欲の性格が現れてはいるわね。何も、本当に指を入れちゃう必要なんてない訳だし」


 うっ! 


 私、もしかして、遊ばれちゃったの? でも、そうだったんだ……。方法はエッチだけど、アスモさんは、やっぱり、ガーディアンとして私を守ろうとしてくれているんだ……。


 改めて、石を眺めた。


 やっぱり、綺麗な石だ。


 これを、受け入れやすいように……だよね。


 アクアディアさんは、イタズラ顔になって言った。


「普通、そんな物、中に入らないわよね。フフフッ」


 フフフって。


「あの、この石を、別の方法で、身体に取り込むことは……?」


「それは難しいわね。その石をエネルギーに変換できる器官は、やはり、子宮しかありません」


 やっぱり、下から、入れるしか無いみたいだ。


 まじまじと石を見つめる。


 秘奥義の力か。覚悟を決めるしかないのかな……。


 こんなの、入れちゃえばいいだけよね。大丈夫、アリサに手伝ってもらえれば、きっと……。帰って、アリサに相談しよう。後は、一応、ククリナにも手伝ってもらった方がいいのかな? でも、やっぱり、痛そう……。


 アクアディアは、ポンと軽く膝を叩いた。


「さて、これで、ギフトの説明は終わったけれど、何か聞きたいことあるかしら?」


「あの〜、このワンピースは〜?」


「それは、プレゼントするわ。清潔感があってエリアさんによく似合ってますから。ギフトの事は、もういいみたいだけど、もし。何かあれば、またいつでも聞いてちょうだいね」


「ありがとうございます。これ、とても気に入っちゃって。じゃぁ、着替えます」


 儀式用のドレスも、清楚で素敵だけど、こっちのワンピースに早く着替えたかった。それに、ショーツも履いてない。先にショーツを履いて、ドレスを脱ぐと、ワンピースに着替えた。

 

 ホント、真っ新だわ。


「あっ、そうだ。エリアさん、あなた、この後、ラケルタ人の所に行くのでしょ?」


「はい。そのつもりだけど」


 アクアディアは、また少し真面目な顔になった。


「言っておいた方がいいと思ったんだけど、あなたが天邪鬼と呼んでいる精霊だけど、あれは、そんな可愛いものじゃないのよ。あの子は、雨と雷を司る精霊です……」


「へぇ〜。そうなんだ」


 アクアディアは、雨と雷の精霊について教えてくれた。


「あの精霊はね……」


 彼女曰く、その精霊は、水と風、両方の属性を持つ存在という事だ。


「……一応、今は、水のエネルギーに制限をかけているけれど、あの子を自由にさせちゃうと、災害しか起こりませんから。必要以上の災害は、人間社会を衰退させてしまうのよね……」


 アクアディアは、そう言って、過去の出来事について話してくれた。


「あの子と話して分かったと思うけど、あれは、とても寂しがりやなのです。それが原因で、大昔、人間の町を幾つか滅ぼしてしまって……」


 彼女の話では、天邪鬼が友達と慕っていた子どもが、成長して大人になり、その人間が、天邪鬼の力を利用しようとしたらしい。ところが、天邪鬼の力は人間に制御できる様な規模ではなく、周辺の町を巻き込んで、大きな災害を引き起こしてしまった様だ。


「……あの事があって以来、あの精霊をレガリ湿原に留め続けているのです」


「そうなんですか?」


 天邪鬼が、雨と雷の精霊だったなんて。まぁ、確かに、そういう系統だとは思っていたけれど、制御が効かないなんてね。


「それに、あの精霊はね、普通は誰かの眷属にはならないタイプだから、あなたの言う事を聞くかどうかも分からないわ。興味が湧かない限り、誰かのために動いたりはしないのよ。やっぱり自然の存在だから、あの子を御するのは難しいですね」


「そんなに力が強い精霊なんだ。すると、エトみたいに、四大元素の精霊の……」


「違います」


「でも、水のエネルギーを制限してるって……」


「水の属性があるだけに、ある程度の主従関係にはあるのです。だから、移動の制限もかけているわ。もう、千年以上は、あの湿原に留めているんだけど。でも、誰かが、あの湿原から連れ出しちゃえば、あの子は自由になっちゃうわね」


 う〜ん、なるほど。


 天邪鬼が私の眷属になってくれれば、その力を借りて、ラケルタの女の子たちを眷属精霊にしようと考えていたのだけれど……。


「ただ……方法が無いわけではないですけれど……」

 

 アクアディアは、顎に手を当てて、考える様な仕草をした。


「何か、いい方法があるんですか?」


 もし、天邪鬼の力を借りる事が出来る方法があれば、ラケルタ人の力にもなる事が出来る。彼らは、放っておくと、どの道、絶滅しか残されていない。


 ミセリの、縋り付く様な眼差しを思い出す。


 彼女たちの事、何とかしてあげたい……。


 アクアディアは、「難しいかもしれないけれど」と前置きして言った。


「もし、あの精霊が、人族の信仰対象にでもなれば、あの子の存在目的が定まって、無茶な事はしなくなるかもしれないわね」


 信仰? そうかっ!


ーーーー

挿絵(By みてみん)

覚悟を決めるしかないのかな……。

AI生成画像


「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


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