表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/37

おまけ

件名:悠くん、ごめんね(T_T)

From:結衣


 こんな夜遅くにごめんね。

 今日、悠くんに聞かれた、秋次郎さんがずーっと聴いていた曲……、教えないなんて言ってごめんなさい。

 実は、あたし、ちょっと怖かったの。

 あの曲を聴いたら悠くんがまた、あたしの知らないどこかへ行ってしまいそうな気がして。

 そうしたら、不安で不安でしょうがなくなっちゃって、どうしても教えてあげられなくて……。


 でも、そんなことないって、ちゃんと信じる。

 だから、教えるね。

 あの曲は、「彼方の光」って曲。

 たぶん、スマホの中を探したらまだ入ってると思う。


 もともとの曲は歌があって、外国の少年合唱団が歌っているんだけど、これはそのメロディーをサックスで演奏してるの。

 四重奏? って言うの? よく分からないけど、アマチュアの吹奏楽団なんかでも、けっこう演奏されてるんだって。


 秋次郎さんがね? この演奏を聴いていたら「魂の通り道」をすごく近くに感じられて、ちゃんと天に昇って行けそうな気がするって言ってた。

 で、結局、本当に行ってしまったんだけど。

 でも、そのおかげで悠くんが戻って来てくれた。

 秋次郎さんが居なくなってしまったのはとっても寂しいけど、でも、あたし、悠くんが帰ってきてくれて嬉しい。


 秋次郎さんが聴いていたのは、この動画からとった音だよ?

 よかったら聴いてみて。


 https://www.youtube.com/watch?v=YDmwFXcXfgE


 そうそう、この秋次郎さんのお話、二瀬くんが小説にするって言ってた。

 出来あがったら出版社のコンテストに応募するんだって。

 物語の中に、この動画のことを登場させるみたい。

 なんかもう、この演奏の動画をアップしている人にはちゃんと許可をとってあるって言ってた(笑)。


 二瀬くんの小説、あたし、楽しみなんだけど……、でも、ちょっとだけうーんって感じ。

 なんだか三人だけの秘密がみんな知れ渡っちゃうような気がして。


 たぶん、悠くんもこの曲を聴くと志保さんのこと思い出しちゃうかもだけど、約束してね。 

 絶対もうどこにも行かないって。

 あたし、信じるから。

 絶対だからね?


 また明日も悠くんと一緒に学校行くの、楽しみにしてます。

 ほんと、夜遅くごめん。

 お休みなさい(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ